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2006/06/19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
先日の「謙虚であること」のJahぬまんさんの「タイコって好き!」の書き込み以来、つらつら考えたこと。。。

タイコに限らない、もしくは楽器に限らないかもしれないけど、ほんとうにタイコが好き、タイコを通じて自分自身になって人と接するのが好き、というのと、そのモノ自体が好き、または、タイコたたくとかっこいいからいい気分になれる、というのは、ちがうような気がします。「好き」ということばの、定義にもよるけどね。

去年2005年のハワイでのアーサー・ハル研修でのこと。私たち「mentor(メンター、言ってみればアドバンス受講者のこと)」は、参加人数により、5~6人のmentorでない参加者のグループのお世話をします。お世話の内容は、日常のいろんな連絡、研修を消化できているかの確認、心理的な「壁」に突き当たった人のケア(これが意外と多い)、プログラムの進み具合の話し合い,その他もろもろを担当します。

で、去年私のグループに、Sさんという若いプロ・パーカッショニスト(アメリカ人)がいました。研修の最初のあたりは、かんたんなことしかやらないので、手ぶらでドラムサークルの真ん中に入ってボディーランゲージの練習を行います。そのときにもSさんは、なぜか使いもしないカウベルを持っていたり,肩からジェンベを下げていたりするのです。「このエクササイズには,楽器はいらないよ」と言っても、彼はかならず楽器を持っています。「ボクはパーカッショニストだから、楽器を持たずに人前に立つのは、裸でいるより恥ずかしいんだ」と言うので、それはそれでほっときました。

もうひとり、スラム出身のヒスパニック系コンガたたきの中年のマッチョおっさんAさんが私のグループにいましたが、AさんもSさんも、はじめの数日間は、「俺たちはさあ、タイコたたけるし、こんな子供みたいな素人の集団の受ける研修、おしえてもらわなくても知ってるわけさ。人前にも立ち慣れてるしね。なんたって、プロだから。だから、はじめのエクササイズなんかちゃんちゃらおかしくて、大マジメにやるわけにはいかないんだよね~~~」ということでした。

この二人は当初そういう態度で、mentorのミーティングの際にも、とても話題にのぼっていました。

いまにして思うと、あれは「タイコ愛」ではなく「自己愛」、もっと率直に言ってしまえば、「自己防衛スキル」「タイコや楽器の陰にかくれて、ほんとうの自分を出せなくてびくびくしている人」「おれらってプロだからさあ、ということばの裏に、人間としての自信の感じられない人」「タイコを叩けることと、ドラムサークル・ファシリテーション=グループ・ファシリテーションができることは違うと,認識していない人」でした。

うれしいことに、その後その二人は、「タイコの陰に隠れて、かっこつけてた自分」を乗りこえ,自分のかっこわるいとこも弱いところも、もちろん優れているところも受け入れ、最終的には「できる奴」「人気者」になって、かっこつけるのではなく、最終的には、ひょうきんなところすら披露していました。自分そのままでもいいと、気がついたんですね。そちらの方が、自分でも心地よいし、人からもすうっと好かれると。

ドラムサークル中もそうですが、ファシリテーターの側も、研修を受けたり実際にドラムサークルをどんどん行って、毎日「自分自身」になっていく、「安心していく」というのが、ファシリテーターだと思います。そのプロセスは、ちょっとつらいこともあり、容易ではありません。「自分自身と向き合う作業」は、何よりもむずかしいですから。でも、SさんもAさんも、たった一週間のうちに、「花ひらいた」と言っても,過言ではないでしょう。彼らがその後ドラムサークルをやっていくかどうかはべつとして、それこそがほんとうの「タイコ愛」「タイコのちから」だと思います。








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Last updated  2006/06/19 11:40:53 PM
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