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連休の後半がやってきた。5月の空は、いつもならキラキラと輝く陽光に満ちているはずなのに、今年はどんよりとした雲が広がっている。幕張海浜公園の出会いの広場では、いつものような賑わいはなく、ひっそりとした雰囲気が漂っていた。
広場の中央にある大きなクスノキの下で、彩花(あやか)は一人、ベンチに座っていた。彼女の手には、連休前に友人からもらった手紙が握られている。そこには「連休の後半、出会いの広場で待ってるよ。雨でも来てね」と書かれていた。彩花は少し不安だった。天気予報は雨を告げており、風も冷たくなってきた。それでも、約束を守るためにここまでやってきたのだ。
時刻は午後3時。彩花はコートの襟を立て、じっと待った。雲が厚くなるにつれ、ポツポツと雨粒が落ち始めた。「やっぱり傘を持ってくればよかった…」とつぶやきながら、彼女はクスノキの葉が雨を少し防いでくれることに感謝した。
すると、遠くから誰かが走ってくる足音が聞こえた。振り返ると、そこには息を切らしながら駆けてくる悠斗(ゆうと)の姿があった。彼は手に小さなビニール傘を持ち、彩花を見つけるなり、満面の笑みを浮かべた。
「彩花! ごめん、遅れた! 電車がちょっと遅れて…」
「悠斗! いいよ、来てくれて嬉しい!」
悠斗は彩花の隣に腰を下ろし、傘を二人で共有した。雨は少し強くなっていたが、クスノキの木陰と小さな傘のおかげで、なんとかしのげた。二人は手紙のことを話し始めた。実は、悠斗が彩花に渡した手紙は、ただの約束ではなく、ある秘密を伝えるためのものだった。
「実はさ、俺、この連休の後、家族と一緒に引っ越すことになったんだ…」
悠斗の言葉に、彩花の胸は締め付けられた。幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた親友が、遠くへ行ってしまうなんて。
「でもさ、離れても友達でいられるよね? だから、こうやって直接会って、ちゃんと伝えたかったんだ。」
彩花は涙をこらえ、うなずいた。
「もちろん、悠斗。どこにいても、ずっと友達だよ。」
雨はしとしとと降り続き、出会いの広場の地面には小さな水たまりができた。二人はクスノキの下で、思い出話に花を咲かせた。学校での出来事、夏祭りの夜、初めて一緒に花火を見たこと…。雨音が二人の笑い声を優しく包み込むようだった。
やがて、雨が小降りになり、雲の隙間から薄い光が差し込んだ。悠斗は立ち上がり、彩花に手を差し出した。
「せっかくの連休だ。もうちょっと歩こうよ。海の方まで行ってみない?」
彩花は笑顔でその手を取った。
「うん、行こう!」
幕張海浜公園の出会いの広場を後にした二人は、雨上がりの空の下、未来への一歩を踏み出した。どんな天気でも、どんな距離があっても、彼らの絆は変わらない。それが、この連休の後半に刻まれた、小さな、でも大切な物語だった。
(文:Glokによる)


幕張海浜公園、出会いの広場(写真1)
幕張海浜公園、出会いの広場(写真2+ArtGuru)
幕張海浜公園、出会いの広場(写真2)
幕張海浜公園、出会いの広場(写真コラージュ)
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