行住坐臥

行住坐臥

2007年11月26日
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カテゴリ: 本の感想
連休中に読み終えた本。


草莽枯れ行く


舞台は幕末、相楽総三が主人公。維新の志士たちのなかでは印象が薄かった人物だが、組織によらず、志に殉じる草莽として非常に魅力的に描かれていた。

本書のもう一人の主人公として、清水の次郎長が出てくる。海道一のやくざ者、という認識しかなかったが、相楽を上回る男っぷりを魅せる。フィクションだと思っていたら単に同時代の人物どころか、史実でも山岡鉄舟と意気投合したりしていたらしい。

北方謙三の描く男の姿には憧れる。憧れるけれど自分には絶対なれない人物が、フィクションとはいえ氏の小説にはたくさん出てくる。登場人物の多くの人生は洗練されたものではないが、それでも格好いい。

西郷隆盛や岩倉具視が、底の見えない指導者として不気味に描かれているのも良かった。


とくに、益満休之助が良かった。

相楽や山岡鉄舟をはじめ周りの人間を見ながら、自分は彼らのようになれないともがく。一度は酒におぼれた。それでも最後は総三の死を引き受け、新しい心の置き所を見つけている。やっぱり格好いい。


六百五十ページを超える本書だが、テンションが落ちないまま読み終えた。





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最終更新日  2007年11月26日 22時59分30秒
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