嘔吐112.

November 7, 2007
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カテゴリ: Lily



わたし、貴方の腕に少しでも抑揚を与えようと、酷くさびしい笑みを向けましたのよ。そうすれば貴方、貴方もわたしと同じように笑ってみせるじゃあありませんか。だからわたし、嬉しくなってしまって。思わず吐息の漏れにすら感動を抱けませんで。だからわたし、余計に寝覚めの朝を非道く疎ましく思いましたの。その日の朝の空気はなだらかな、ゆるやかな時間の流れとは相極まってつめたいものでしたけれど。

ああ、全て忘れられるといったって、この恥じらい、この色濃き悦楽!わたしが悪徳に揺らぐのも無理ないことですわ、サン・フォン。日差しに痛みを思い、貴方の微かな馨りを思うように、自然に、そう自然に。この自然はわたしの悪徳を享受していくのだわ。貴方の煩いなど意図もせずに。ただそう自然に、有限に。わたしは悪徳の栄えを知り、だからこそ貴方の中に彷徨いを観る。

碧。





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Last updated  November 7, 2007 06:55:43 PM コメント(2) | コメントを書く
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