嘔吐112.

December 15, 2008
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カテゴリ: Lily
明日という未来を理想出来ない一人の女が、世俗滲みた、時間の経過が至極曖昧な空間で自分自身の不器用な指先を見つめては、ただ一人愛する男の爪弾かせたギタァの音を思い出し、文学に勤しむという事。其れのなんて艶かしい事。愛は征服の一種だと思われますが、これらの不純な行為も征服の一種ですか。私は文楽に征服され、彼に征服され、雁字搦った夢見心地のままでその征服の快楽を知り溺れながらも、ああ、今日の暮れはどのようなお日がらだったか知らん、なんて事を考えたりもしていて、いや、女は女なりにその日柄の憂鬱さに血迷うようでもあるのだが、何ともなしに滑稽という名詞がその女には似遣い過ぎていて、時間の経過が陰気に渦巻くばかりであるように思う。

意味のない記述を終えて時分。そう、記述。今夜の月は酷く私に優しくない。

心臓の強張りや脳に脈の流れる速度が目の前にイメェジとして流れ打つ打つようで、ああこれは幻聴幻想に違いない、なんて思うとマリファナを手にして地に這い蹲る自分が安易に頭に浮かんでくるものだから、少し、大分の事、悲しくともうんざりとしてしまい、罪悪感に満ちる。だからこそ私は私の手にほんの少し力を入れて、感覚のなくなってきた指先で筆を握り、感情を零していく。





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Last updated  December 31, 2008 05:23:54 PM
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