2003年10月19日
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ウィリアム・ワイラー監督 

1953年アメリカ作品。

この名作が製作50周年記念デジタル・ニューマスター版で蘇りました。
子供の頃から何度もテレビやビデオ、そして映画館でのリバイバル上映にも足を
運びましたが、何度観てもこれほど毎回感動し涙が出る映画は他には見当たりません。
よい映画は時の流れや人の変化にかかわらず いつまでもその魅力が風化しないみたい。


新宿高島屋12階のテアトルタイムズ・スクエアに、さっそく観に行って来ました。
ここは定員入替制で、10時からその日一日の整理券を配っています。


場内では「ヘプバーンがスペイン階段で食べたジェラート」などという呼びこみで
カップ入りのアイスクリームを売っていて、意外にみんな買ってたんだけど
もちろんわたしたちは食べず(苦笑) 
やっぱ、ジェラートはお日さまの下で、カップ入りではなくコーンで食べなきゃねw


客席を見渡すと、年配の人が多かったです。ちらほら若いカップルもいましたが。
わたしたちの隣に座った中学生くらいの女の子ふたりは、売店でグッズを山のように
買ったらしく、お互いに見せっこしてキャーキャー騒いでいました。可愛かったです(^○^)

こんな若い世代にも、いまだに人気ある映画なんですね。しみじみ感じました。
そういえば、わたしもこの映画を初めて観たのは確か小学生くらいの時だったような。
グレゴリー・ペック、その後しばらくはわたしの理想の人第一位に君臨してました(笑)
最近、亡くなりましたね。わたしの祖父と同年代の方だったと記憶しています。



若者は明るいうちは目一杯大声で騒いではいるんだけど、暗くなったとたんに
水を打ったように静かになります。

オバチャン小声で喋ってるつもりらしいが、場内は人の呼吸さえ聞こえんばかりの静寂。
なに喋ってるんだか、劇場の隅っこの人にも聞こえちゃうんですよね。

オバチャンが若い時分に、旦那さんとの初めてのデートでこの映画観たとか・・・(-_-)



CMが終わり、いよいよ本編開始になると お隣りの人に「シー」と思いきり注意され
さすがのオバチャンも口をつぐんだもよう(笑)

映画は2時間弱、どのシーンも何度も観てるので細部に渡って覚えています。
それなのにいつもと同じように笑い、泣き、の連続で感動してしまいました。
ローマの名所旧跡ともいえる映画ですので、「あ、ここは~」とか
「そこを真っ直ぐ行くと~」とか心の中で呟いたり。

ローマって、ほとんどが50年前と変わらない街並みなんだなと感心しました。
日本ではありえませんよね。石造りの街並みは、歴史を感じさせます。
日常品のメルカルト(市場)の立つ様子なども、近年と少しも変わらないようです。
便利さや流行だけを追及して自分を見失ってしまった、どこかの国の人たちとは
考え方が根本的に違うんだろうなとも思ったりして。


映画を観に行ったのに、別のことまで色々考えさせられました。
わたしはアメリカの映画が好きではありません。
だけど昔のハリウッドもの、いわゆるスターたちの競い合っていた頃の映画は大好き。

ウィリアム・ワイラー監督の映画は、特に面白いですね。
笑いあり、怒りあり、涙あり・・・の単純だけど人の心の普遍性を物語った作品が
たいへん多いと思います。
今ではDVDになって昔の古い映画も、次々とわたしたちの前に再登場していますね。

よい映画は何度も観たくなります。
でも、流行の話題作は一度観たらそれで満足、って感じ?
なんだか最近では音楽さえも、同じですよね。
流行ってる間はよく耳にするけど、1年も経つとみんな同じに聴こえて忘れ去るし。
それだけ 受け手である人の質も落ちているということなのかもしれません。

「ローマの休日」はもしかしたらベタで甘ったるい映画なのでしょうが、そんな映画を
堂々と製作出来た時代は、ある意味で幸せだったのかな。
だって作り手は、どうしたって受け手の出方を考えてしまうしね。
こんなの作っちゃ何言われるか~とか(苦笑)


何度も観ると、やはりその年代によって感じることが微妙に変わりますね。
今回とても印象的だったのは、一日の行事がイヤだとベッドでごねていた彼女が
最後の記者会見では見事に変わっていたところです。

自分の心で物ごとを判断し、それをきちんと相手に伝えられる、大人の女性
そして自分の公の立場を第一に考え、その為には個人的な幸せを捨てる覚悟

恋をする前と、恋をしてからのアン王女の変化ですね。


この映画でわたしが一番好きなシーンは、不思議なことに小学生の頃から変わらない。
ラスト、記者会見でアン王女がジョー・ブラッドリーと目と目で交わす「さようなら」
そして王女が部屋を去り記者たちも退場した後に、ジョーがゆっくりと靴音を鳴らして
部屋をひとりで出てゆく。

このシーンが、一番好き(ずいぶんクールな小学生だったなw)


いつ観ても、必ず感動がある素敵な映画です。 
彼女とのデートに、たまにはこんな映画もおすすめでございます。






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最終更新日  2003年10月19日 14時21分43秒
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