堀本恵美子(ほりもとえみこ)の写真日記

堀本恵美子(ほりもとえみこ)の写真日記

2006.12.12
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ロレアル賞 ワークショップの4年目の5回目は、青のフェスタ・・・生死のあわい・・・」というテーマで、小林康夫先生(東京大学教授・ロレアル賞選考委員)との対談でした。2000年12月に、東京デザインセンターで開かれました。


4th ロレアル ワークショップ 青のフェスター1


4th ロレアルワークショップ 青のフェスター3


4th ロレアル ワークショップ 青のフェスター2



そこでは、私の臨死体験の話に及びました。
小林先生は私の臨死体験がきっかけとなって、私が魂の世界を描くようになったと思われましたが、私はその前からすでに、魂や異次元空間の作品を描いていたということをお話したと思います。

この度、12月8日、9日の対談や講演で、能の話や能面の話へとなり、”霊”の世界の話が出てきたので、これを機会に私の”臨死体験”の話をしてみたいと思います。

以下は私の画詩集 [やすらぎの青 祈りの青」 からの抜粋です。

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青で絵を描きはじめてから30年以上の月日がたちました。

青色で描くことで、どんな時にも私の心や魂は癒されてきました。

人は生きていく中で、様々な経験をします。受験や失恋、結婚や出産と、そこまでは私も人並みでした。しかしその後の経験は、まさか自分に起きることだとは、夢にも思っていないものでした。



今では良く聞きますが、S字結腸ガンでした。その入院中の不思議な体験は、後から本やテレビなどで立花隆さんなどがリポートされている「臨死体験」というものと全く同じものでした。

寝ているベッドから自分が離れて天上近くにいるのです。先生や看護士さんたちが慌てているのが見えます。私はこれほど元気なのにと思っても、どうしても伝えられないのです。

実際、今まで体験したことのない至福感を感じているのです。しかし、看護士さんの「ご家族の方を呼びましょうか」という声、先生の「ちょっと待て」という雰囲気に以上な緊迫感を感じます。

そして、カルテを読み直した先生が「点滴をはずせ」と大声で言いました。点滴の管がはずされると、私の目はパッとあき、今度は先生や看護士さんが、下から見上げる形で見えます。そして酸素マスクをされた息苦しい自分がベッドにいるのです。皆の「良かった」という安堵感が全身に伝わってきました。

点滴ミスで、私が瀕死の状態に陥ったということは、その時にはぜんぜん理解できていませんでした。

それがはっきりと、臨死体験、遊体離脱の体験と分かったのは、その後2,3年もたってからのことでした。

”生きる”とは何か、”人は生まれ、そして死ぬ”とはどういうこのなのか、という疑問を、学生時代は哲学を通して学んでいました。私は、その答えを、自分が絵を描くことで見つけていこう、そう思って入ったのが、絵の道でした。

この不思議な体験を通して、心は体を離れても存在した事実を知り、自分という存在は魂という形で永遠にあるという不思議な感覚とともに、なんともたとえようもない安心感を持つことが出来たのです。

この体験は私を大きく変えました。死ねば終わりと思っていた私が、肉体が無くなっても魂は永遠にあると思えたら、生半可な生き方をしていたのでは大変なことになると思うようになったのです。

頭で、”生や死””生き方”を考えていた時とは大きく変わってきました。

今となってみると様々な経験も、私が心や魂の世界を絵で描いている中で、必然の出来事なのだと思えるようになりました。起こることには、すべてが意味のあることだと思えてきたのです。



この殺伐とした時代に、このようにして生まれてきた絵や詩を通して、みなさんが、やすらぎや希望、そして生きていく無限のエネルギーを感じ、心の扉を開くきっかけとなれば、それが私がこの世に生きてきた意味なのだと思います。瀕死の状態から、また生を受けた、私の役目なのだと思います。

今、生かされていることに、感謝の気持ちでいっぱいです。

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そして今、私は高次元の魂の世界の表現に取り組むようになりました。









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最終更新日  2007.01.07 13:59:14
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