堀本恵美子(ほりもとえみこ)の写真日記

堀本恵美子(ほりもとえみこ)の写真日記

2006.12.14
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「能面を観る会」で、50面以上の様々な能面を見ながら、それぞれの面についてのとても分かりやすい解説を受けました。

女面でも男面でも、それぞれの顔が、それぞれの身分や性格などを現すのに、とても理屈にかなっているように彫られているということに皆、びっくりしました。

たとえば、鼻の大きさについては、身分や立場などで、面の鼻の大きさが変わってくる話など、思わず参加者の鼻を見比べてしまうほどでした。

又、翁の面でも、身分や立場や、内面で面相が違ってきます。
年とともに、自分の顔には自分で責任を持つということが、良く理解できました。

能面が無表情どころか、無限の表情を持つということが、50面以上の能面を観て,参加者に理解して頂けたのではないかと思いました。

そして、私が17年前、入院・手術した時、病院の副院長先生に、父・羽生光善の能面集をお渡しした時のことを思い出しました。

先生は外科の先生で、沢山の患者さんの手術や死に立ち会われています。

そして、能面集を見て数日後、先生がおっしゃいました。「この能面集を見ていて、一面、一面、亡くなっていった患者さんの顔が浮かんできました。そして、涙でいっぱいになりました。患者さんたちの魂と又会ったように感じました。能面は、本当にリアルですね。」



実際”能”の中では、能面をつけた姿で舞台に現れるのは、あの世の住人としてなので。。。

あの世とこの世の橋渡しをしているのが能面なのかも知れません。

能面を観る会ー5






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最終更新日  2007.01.07 13:58:52
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