元代表の穴

Calendar

Profile

かとう　あきら

長野市在住。かとうあきらのBlogです。長野を拠点に、名古屋、東京などで音楽の仕事しています。アマチュアオケの指揮指導、violin,violaのレッスン、コンサート企画、楽曲解説の執筆、レクチャーなど。 2011年に脳出血で倒れ、現在も左半身麻痺状態でリハビリ継続中。

フォローする

Freepage List

号外

(82)

Keyword Search

▼キーワード検索

< 新しい記事

新着記事一覧(全7322件)

過去の記事 >

2015/07/10

アレクサンドル・ネフスキー

カテゴリ：日記

ひどい疲れ。やばい。

メール処理しながらなでしこの決勝観る。
いきなりばばーんと４点入れられて呆然。びっくりした。
アメリカ強いなー。
なでしこは準優勝。すばらしい。

セルゲイ・エイゼンシュテイン「アレクサンドル・ネフスキー」(1938)観る。

おれは初めて観た。びっくりした。傑作だ。
凶悪なドイツから祖国を守ろうとゆー話。史実。
ドイツ軍は乳幼児を生きたまま火に放り込んだりして、
極めてわかりやすく極悪非道に描かれている。
プロパガンダの必須条件。わかりやすいこと。
当然、ナチスを思わせる描き方。
1938年は「水晶の夜」の年だ。

スターリン絶頂期の作品なので当然イデオロギー臭さがやや鼻につくが、
まあ歴史上の偉人の話だし、史実なので最終的にはあまり気にせず観られます。
漂うイデオロギー臭さは仕方ないが、ふつうに観れば
実におもしろくてわかりやすいエンタテインメント大作だ。
娯楽大作。
どうしても「スターリン」のことを考えながら観てしまうけれど、
そりゃ仕方がない。
作り手側だってそうなんだから。
命がけだ。
この題材だからエイゼンシュテインも何とか映画を撮れた。
まあ、イデオロギーとかあまり考えすぎずに観た方が楽しいかも。
「ロシア愛」を高らかに歌い上げればスターリンは当然喜ぶだろう
「ロシア愛」を歌い上げることは
エイゼンシュテインだってぷろ子だってそこそこ抵抗なくできる。
しかも実際、当時のロシアはナチスドイツの脅威に晒されていたのだから、
戦意を高揚させる必要もあった。
みんなでロシアを守ろうとゆー気持ちに嘘はない。
危機は目前だった。
絶対にナチスドイツからロシアを守らなければいけない。
ここはもうとにかく「ロシア愛」で一丸とならなきゃやばい。
スターリンはとんでもないひどい奴だが、それでもスターリンを中心にがんばるしかない。
というような雰囲気だったでしょうね。
スターリンが自分にネフスキーを重ね合わせて悦に入るのは、スターリンの勝手だ。

凍結した湖上での名高い戦闘シーン（50分くらいのところからです）はやっぱり凄い。
圧倒的だ。
プロコフィエフの音楽、超凄い！
カンタータになった「アレクサンドル・ネフスキー」も当然素晴らしい。
おれは学生時代からアバド盤を愛聴してました。
この頃のアバドの演奏、好きだ。

Prokofiev プロコフィエフ / 『アレクサンドル・ネフスキー』、スキタイ組曲、キージェ中尉　ア... 価格：1,750円（税込、送料別）

でも、やっぱり映画の方が凄い。
エイゼンシュテインの画面とぷろ子の音楽の相乗効果は異常。
天才×天才で凄いことになってる。

でも、1939年にはスターリンとヒトラーは手を結んで
独ソ不可侵条約が締結されてしまう。
それに伴ってドイツを悪しざまに描いたこの作品は上映規模が縮小されてしまう。
せっかくのエイゼンシュテインとの初仕事がこれだ。
ぷろ子ってホントにいつもタイミング悪い(-_-;)

そんなわけで、次回のプロコフィエフのレクチャーコンサートは7月26日。
第４回です。
竹風堂大門ホール。14時開演。
ピアノは松浦香織さん。
曲は
３つの小品Op.96
ピアノソナタ第６番。
ちょうど「アレクサンドル・ネフスキー」の頃の作品です。
絶対おもしろいです。
みなさんぜひぜひよろしくお願いします！

昼頃、実家。
とりあえず実家近くの某食堂で昼食。

チャーシュー麺
懐かしさ大爆発。

午後は実家で真面目に原稿書く。
某公共施設用の原稿。
7月に入ってから依頼があって、
7月中旬までに欲しいとのこと。
時間ないなー。
しかもけっこう変わった曲目だったりする。
大変じゃん。
ホントは1日寝ていたかったが、
この原稿あるので、そうもいかない。

午後は
原稿書いたり、合間に庭仕事など。

家内と某食堂で軽く飲む
生中1、コップ酒１。