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かとう あきら

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2018/06/29
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カテゴリ: 日記


昼食、​ ヨーカドー地下こすげ亭 ​で
冷やしたぬき

是枝裕和監督「​ 万引き家族 ​」(2018)
心が痛むけれど、とんでもなく優しくてあたたかくて、
やられまくりの2時間。

ざっくり簡単に言えば「絆」についての映画だが、
もちろんそんな簡単じゃない。
社会問題についての厳しい視点も考察もあるし複雑で重層的。

作品の背後に隠れている闇も深い。
映画が進むにつれて背後の闇が次第に浮かび上がってくる構造。


産んだからといってそのまま簡単に親になれるわけじゃないし、
血が繋がってるからといって簡単に家族になれるわけでもない。
ただ一緒に暮らしてれば即家族になれるのかといったらそうでもない。
音だけの「見えない花火」(象徴的!)
まず、それを家族で楽しめるかどうか。ってことかな。(最高のシーン!)安藤サクラちゃん筆頭に絶妙すぎる配役と演技。
子役の二人、もちろん最高。

特に安藤サクラちゃんは超名演技。絶品。
終盤の池脇千津ちゃんとのやり取り(取り調べ)の時のサクラちゃんは本当に神がかってる。これは演技を超えた何かだな。
(ドキュメンタリーと高度にプロフェッショナルな演技技術の間にある何か)すごすぎて、言葉もないです。

(サクラちゃんが「絆」って言う時の表情が忘れられない)
松岡茉優ちゃん超よかったー。
ほとんど奇跡のような表情の時が何度もあって、
今もその表情を何度となく召喚し続けてます。
茉優ちゃん素晴らしすぎ。
風俗店での池松壮亮くんとの場面の彼女は、
まるで聖母と言ってもいいような雰囲気。膝枕、泣けました。
でも、たぶん、聖母なんて大げさな言い方は似つかわしくないかも。
普遍的な「心を寄せる」とか「思いやる」といった感情の
特別に優しい表現といった感じか...

おばあちゃんの希林さんに甘えるときの茉優ちゃんも最高。

どうしても茉優ちゃんの見事に美しいバストに目がいっちゃうよね。
だってやたらと強調しまくるし...
子役の男の子とまったく同じ気持ちです。
リリーさんが言う通り、男子なら仕方ない(笑)。
子役の男の子とまったく同じ気持ちです。眼福眼福。
茉優ちゃんここんとこ充実してるなあ。素晴らしい。

樹木希林さん、凄まじかった〜。
ひたすら圧倒的。
あのミカンの食い方には驚愕。

リリーさんはあまりに自然すぎて、
もはや是枝作品のリアル住人。すげえ。

インスタントのカレーうどんにコロッケ浸して食いたい。
近日中にやっちまいそうだな。

メシのシーン。
ひたすらチープで貧弱なB級メシなのに、
異常に旨そうで参った。

旨いメシってのは、そうだよな....
「麩」で嵩増ししたような具材の乏しい鍋でも
みんなで笑って食うから旨いんだし、
ああやって食うからエロな気持ちが誘発されるほど素麺が旨いのだ。

身体の接触や身体の実在感が半端ない作品。
この作品には優しくて深い身体感覚がある。
是枝作品でここまで「身体」が前面に出たことはないのではないか。

血の繋がっていない家族同士の身体の接触の感情の深いこと!
希林さんに甘える茉優ちゃんの様子......(素晴らしい場面だ)
この二人の複雑な関係を知ってから
あの場面を見ると更に感慨深いのだろうなあ。
そして、子供に触れる時の
希林さんはじめとする大人たちの手つきのざっくばらんで愛情の深いこと!

子供と一緒に風呂に入る。
髪をいじる。髪を切る...。抱きしめる。撫でる。傷に薬を塗る。

触る、触る、触る....
血が繋がっていなくても、そうしているうちに
どんどん深いところで繋がってゆく。



おれは最近本当につくづく思うのだけれど、
近年の日本は「身体」についての感覚が浅くなってるように思う。
おれは定期的にカルチャーに行くし、リハビリに行くので、
普通の人に比べるとたぶん日常的にものすごく他人に触られてます。
楽器を教えるので、触ることもふつーの人よりたぶん多い。
今年は中学で初心者に楽器教えてるので、
最近は子供を触ることがとても多い。

「この子はあまり触られてないな」と感じることがある。
感覚過敏とかそーゆー問題ではありません。
触られてる子は、やっぱり触りやすくて教えやすい。
触られ慣れてない子は慣らすまでちょっと時間かかるし、教えにくい。


そーゆー日常なので、
この作品の徹底した「身体」や「接触」についてのこだわりには
いろいろ思うことあるんだけれども、
ちょっと説明が難しいし長くなって面倒だからここには書かない。

観てよかった。


夕方から母校の中学。
部活指導。顧問(恩師)いないのでおれが合奏の始動
Rutter。
しんどい。ダメージ大きい。
でも、楽しい曲だ今日は4曲めを中心に。
合奏中は、別の場所で一年初心者の指導をしてくれてるS先生のお子さん(幼児)が合奏の後ろで勝手に遊んでる状態
(基本おとなしいお利口さんですが、当然飽きます。幼児だから。)例えばヴァイオリンがおれに捕まってる時には、
中低弦の子たちで何となく幼児と軽く遊んでやって
とゆーような感じで、生徒たちが順番に幼児の面倒見たりしながらの合奏になるが、こーゆー感じ、おれは悪くないと思う。
恩師もこーゆーのが好きなので、たぶんこんな感じで定着していくんじゃないかな。



夕食は缶詰のタイカレー。本格的。うまい。
うちはタイ料理の時はちゃんとタイ米炊くので、ますます本格的。






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Last updated  2018/08/07 10:56:07 PM


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