元代表の穴

元代表の穴

PR

Calendar

Profile

かとう あきら

かとう あきら

Freepage List

Archives

2025/12
2025/11
2025/10
2025/09
2025/08
2025/07
2025/06
2025/05
2025/04
2025/03

Category

日記

(7211)

入院中

(29)

号外

(82)

Keyword Search

▼キーワード検索

2019/07/11
XML
カテゴリ: 日記


午前、諸々準備。
昼食、「 どん 」で イカカレー

待ち焦がれていた
山戸結希監督「 ホットギミック ガールミーツボーイ 」(2019)
ついに観た。



ひとことで言って、心から感動した。

欲を言えば山中監督の「あみこ」からの流れでロキシーで観たかった。

もっと言えば
「あみこ」→「21世紀の女の子」→「ホットギミック」と緩やかに連続してロキシーで観れたら個人的には最高だったけれど...

でも長野で普通に「ホットギミック」が観られたことに、
心から感謝してます。ホントに。

この作品の「煌き」「痛み」「揺らぎ」...
山戸監督の映像でしか触れることのできない感覚を
ひとりでも多くの長野の人と共有したいと心から願う。

まず、マンションの立体的な構造の生かし方があまりにも絶妙で、感激した。
もちろん表現は優れて山戸監督独自なものだ。
それでも、建築の構造(立体交差とか、駅や電車とかも)に対する感覚の凄さから、
思わずエドワード・ヤン監督や侯孝賢監督の作品を
思い浮かべてしまったりした。


この中で展開される複雑すぎる人間関係、
繊細で凶暴な感情のやり取り。


終盤、どんどん言葉を畳み掛けていくところは、
どうしようもなく心が震え、
涙が溢れて止まらなかった。
「離ればなれの花々へ」もそうだった。
あれもおじさんけっこう泣いちゃったけどさ。
今回は本当に参りました。や
ばいくらい一気に涙が溢れた。


映像と言葉がお互いに呼応し変容しながら昂揚してゆく。
圧倒的な体験。


若い子たちにはぜひ山戸監督の感覚に触れて欲しい。
おれみたいなおっちゃんでも震えるほど心が揺さぶられるのだから....
若い子たちは如何ばかりだろうか。
長野の「ガールズ&ボーイズ」はどう感じただろう。

監督のどの作品もそうだけれども、
監督は「言葉」を大切にしてるところがおれは好きだ。
山戸監督はゴダールやトリュフォーのように、言葉を積極的に運用する。
カンパニー松尾監督がここぞってところで
テロップ(言葉)を最大限に駆使するように....

堀未央奈ちゃん、素晴らしかったー。
清水尋也くん、板垣瑞生くん、間宮祥太朗くんの三人が凄い。
この三人の男子の演技があったから未央奈ちゃんがホントに輝いた。
特に清水尋也くんが圧巻。
間宮祥太朗くん。こーゆー雰囲気の間宮くんはおれは初めて。
個人的には高橋和也さんの出演がうれしい。

エロティックな点でも素晴らしい。
ほとんど直接的な官能描写がないのに、
溺れるナイフよりも更に突き進んで、
これはもう「異常に」エロかった。凄い。
支配と隷属のエロティシズムの核心まで迫ってる。

音楽が素晴らしい。
クラシックのシンプルな名曲を最上の感覚で使う。
(キラキラ星、カノン......)
素敵だ。
そういえばこの作品の構造はパッヘルベルのカノンと同じだ。
グラウンドベースの上で三声のカノンが展開される。
一人の女の子(グラウンドベース)を巡る三人の男子のカノン。



とりあえずここまで。

本当に観てよかった。



















お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020/04/06 08:06:59 AM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: