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2007.04.08

歴史バラエティ

テーマ：気になるテレビ番組(3014)

カテゴリ：日常

今はＴＶ番組の改編期で、特番のバラエティが多いですが、
気になったのが、やけに歴史モノ（偉人もの）が多いということ。

偉人ものバラエティは、日テレが始めたように記憶しているのですが、
それが視聴率が良かったのかな？
他局でも、似たような番組を放送していました。

特に、昨日の土曜日は、ＴＢＳとフジで非常に似た番組を放送していました。
北条政子の亀の前宅襲撃事件や、徳川家康の健康オタクのことは、
両局の番組に出てきましたね。

＞＞ＴＢＳクイズひらめき偉人伝

フジテレビ公式ページ「日本偉人大賞」から引用

この番組は日本のこれまでの偉人たちの功績や意外な素顔を紹介し、【伝説の最強偉人賞】【本当の歴史はこうだった賞】【史上最悪の鬼嫁賞】【偉人が書いた情熱ラブレター賞】などノミネートされた合計10アワードの中からMVPを選出する歴史的セレモニー番組。
スタジオには1カ月前から型どりをした特殊メイクを施した偉人たちが登場、うりふたつなその様はまさに圧巻！
各部門にノミネートされた偉人たちを、ドラマ・バラエティー仕立てで紹介する。
【史上最悪の鬼嫁賞】ではノミネートされた北条政子、伊能忠敬の妻と野口英世の妻の3人の鬼嫁ぶりを、ジャガー横田夫妻、松野明美夫妻出演によりワイドショー風でわかりやすく紹介、そして最優秀賞のプレゼンターを“鬼嫁代表”観月ありさがつとめる。
また、最優秀賞とは別に、豪華絢爛ファッションショーや当時のご馳走とされた上杉謙信が愛した究極の蕎麦団子、小野小町の好物・美肌効果抜群とされる熊の掌を実食するなど、他では見られない貴重な映像の数々が登場！
果たして栄えあるMVPを獲得した偉人は誰なのか！？

あるあるの捏造の影響もあるのかもしれません。
健康情報バラエティをしばらく制作するのは控えよう、とか、
あるいは健康情報を放送しても、視聴者が信じてくれないかもしれない、とか考えて、
その分、歴史バラエティが増えたのかも。

大河ドラマ史上初の女性主人公・北条政子の生涯を大女優・岩下志麻が熱演　　NHK　DVD　NHK大河ドラマ総集編　DVDシリーズ　草燃える（3枚組）

ちなみに、北条政子の亀の前宅襲撃が紹介されたのは、
もちろん笑いが取れるからでもありましょうが、
これは、一種の「うわなり打ち」だったのではないでしょうか？
うわなり打ちとは、先妻が後妻の家を襲撃して、夫を取られたという
不愉快な事実について溜飲を下げるための、中世の習慣だったようです。
広い意味では、後妻だけでなく、夫の浮気相手も含まれていたようです。

愛する男を取られた女が、男を奪った女に対して嫉妬し、憎悪をつのらせ、敵意をあらわにするということは、いつの時代にもあるのでしょう。そういった嫉妬心を「うわなり嫉み」と呼びました。「うわなり」とは後妻のことです。
　激しすぎる「うわなり妬み」は憎悪を生み、怨念を生みます。男を奪った女に嫌がらせをしたり、危害を加えたり、あるいは呪い殺そうとしたり、実際に殺してしまったり。
　「うわなり打ち」とは、前妻（あるいは第一夫人）が後妻（あるいはあとからやって来た夫人）に対して、その嫉妬の感情を表明する儀式です。
　まず、前妻が新しい妻に対して、いついつそちらの家に押しかけるということを予告します。そして、その当日、前妻は仲間とともに、さまざまに扮装・武装して、新しい妻の家に押しかけ、乱暴を働きます。適当な時間が経つと、仲裁が入り、それを機会に前妻方が引き上げていきます。
　「うわなり妬み」を儀式化し、演じさせることにより前妻の嫉妬心を軽減さようとしたのです。そうまでしなければならないほど、「うわなり妬み」は恐ろしいものだと信じられていました。（＞＞熊野の説話