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えい坊

えい坊

2006.01.03
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カテゴリ: review

血と骨

原作は梁石日。この人の名は「闇の子供達」で既知だったが、それを読んだきっかけはその作を購入した同僚の女教師が「持ってるもの酷だからあげるわ」と頂戴したため。読んでみると確かにエロとグロ、痛みと酷さの描写には不快に感じるぐらいの描き込みがあったのだが、それでも同じ酷さの新堂冬樹なんかよりは比較にならないほど熱い想いがこもってるのを感じたものだった。

それもこういう背景があったせいなのか、一応自伝的小説ということで描かれるのはその父。新天地日本に夢を馳せ一人大陸から渡ってきた男が過酷な朝鮮人労働者の状況の中、並外れた凶暴さと強欲さで身内を不幸にしながら生き抜いてゆく様。

きっと原作では当時朝鮮人たちが置かれた立場や境遇、そんな生き様しかできなかった男に振り回されるもっと身内達のもっと過酷な思いが痛々しく描かれているのではないかな。

この作でもまぁそれなりに描こうとはしているのだが、最初のレイプシーンからして何じゃこの出来……という感じ。

別にレイプマニアではないのだが、掴みでこの演出ではしょぼ過ぎるぞという感じだった。まぁ大体主演のビートたけし、俺は役者としてはダメだと思う(監督としてもまったく好みではないが)。

なんか演じてます!って感じが出すぎてるし、どうにも役者としての華や存在感、余裕が感じられないんだよな。よってこの人を主演で使う監督も論外って感じ。

実際見せ方の流れもスムーズじゃないし、楽曲の使い方もいかにもな単調。それでいてエロとバイオレンスだけ過剰気味ってで、しかも今時下品なボカシ入り。どうせかけられるの知ってる日本人監督ならもっと見せずにヤらしい撮り方せい! っちゅー感じ。

そしてもっと当時の朝鮮人達の境遇とか日本人の見方とか、ズバッと描くとこ描けば絶対もっといい作に仕上がるがったはずって気がする。






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Last updated  2006.01.11 21:45:09 コメントを書く


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