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VAIOが死にました。しかもHDD換装を目論見さてデータ移しておこうかの直前に……。というわけで本宅共々しばしお休みいたします。
2006.05.15
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題名からしていかにもの恋愛映画。なかなかこういう作を観るのも相当の気持ちのタイミングがいるが、今日は女の子が一緒だったので許容の範疇。まぁ女の子と恋愛モノ観るってのも、ちと、こっ恥ずかしい気がしたが、一人で観るよりゃまともだったかもしれない。お話はひと夏を過ごすため町を訪れた裕福な良家の娘と、地元で働く青年の身分違いの純愛を描く、ホント今時……と思った通りの展開の恋愛映画だったが、なかなか引き込みが上手かった。話は介護施設で老婦人にこのこの話の本を読み聞かせる老紳士の語りで始まり、間々にそういう場面を挟み、ちょっと話の腰が折られる感じであったのだが、結果としてみればそれが上手く作用して、ただの一時の熱愛話で終わっても完結できるありがちな話を、見事な人間ドラマへと昇華させている。主演はライアン・ゴスリングとレイチェル・マクアダムスという若手だが、不細工にも美人にも見れるレイチェル・マクアダムスがなかなか表情があってよろしい。また、「ジョンQ」のオープニングで丁寧な表現を見せた監督のニック・カサヴェテスが、その手腕を生かし随所で心洗われるような美しく繊細な映像と音楽で見せてくれるのも魅力。画質は久々に鮮明な青空が覗く透明感あるクリアーな高画質。綺麗すぎて人肌の凄みに欠ける感もあるが、それこそがこの映画の画作りだろう。
2006.05.03
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マクドナルドのメニューだけで一ヶ月食生活を保ったら? を実践した告発系ドキュメンタリー映画。マイケル・ムーアのシリーズがあたっての登板だろうが、こちらは取材や調査主体で真実を追うというよりも、自らが結果を示す材料となるという、最もわかりやすく真を得やすい手法で、ジャンクフードは体に悪いか? という疑問と不安に単純に取り組み、二番煎じと意識されることもなく、かなりの人に受け入れられたようである。とは言えこういう話に興味を持つ人というのは、既にそういう不安を感じている人達が大半であって、見るべき感じるべき人は、油や甘味に自制が効かず、日堕落的な日常を送りがちな人達であって欲しいものだが、きっとこういう人等はこれ観たとしても「バカな男だ……」ぐらいの感じで、変わらぬ楽天的な日常を続けることだろう。大体やってることがツライ思いして一ヶ月日3食をマクドナルドのメニューで補うという、あまり普通じゃ考えられないことなので、それでいくらアル中並に肝臓が痛んでしまったところで、そりゃそうさと見られるところが落ちかもしれない。ここにもう少し食品業界の裏の部分とか安全性なんかに触れてもらえれば、もっと重みと深みはあったと思うが、そういう一般ピーに受け入れてもらうにはこの程度の仕上がりでよいのかな。なおDVDには、そういう深い部分に触れた、「ファーストフードが世界を食いつぶす」の著者エリック・シュローサーや、食品業界の顧問達、作品に登場するビッグマックマニアのドン・ゴースクなどのインタビュー集や、腐敗してゆかないマックフライポテトを取り上げたドキュメンタリー等々の特典映像が収録されているらしい。学校に置いてくれないかしら。画質はいかにも安手のドキュメンタリー調で、とても高画質を謳うものではないが、それでも十分。音の方も同等。
2006.03.26
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アフガニスタン映画。タリバン政権下、イスラム原理主義の抑圧の下生活を続けるカブールの町で、男装をして仕事を得ようと懸命に生きる少女の物語。アフガニスタンといって記憶にあるのは、ソビエトによる侵攻と最近のアメリカによる空爆ぐらいのものだろうか。こんな何の資源も得も無い荒れ果てた土地だというのに、大陸東西を結ぶ重要な場所に位置し、古来より異国や他民族の侵攻、侵略に晒されてきた国。独特の地形風土に守られつつも苛まれ、それでも逞しく息づいてきた人々をそれ以上に追い込んでいったのはなんだったのか。近代の歴史を眺めれば、安定した王政がクーデターにより共和制と移行し、そこで台頭したマルクス主義とイスラム原理主義による対立がソ連の介入を招き、そこにイスラム圏の覇権を担おうとするサウジやインドと紛争を抱えるパキスタンなどの思惑などが関わって内戦へ繋がっていったという感じかな。結局その根本には、こういう貧しく面白味のない国で知識を得、豊かさを知った一握りの人達が、まとまりもないうちからその欲求のはけ口として主義主張を唱え、よりまとまりを崩してしまったってのがあるんじゃないだろうか。日々の糧のために働き、消費し、家庭を育む。生き方などそれだけで十分のはずだが、人は考えられる人ほど、誰でも可能で評価もされず存在価値を見いだし難いそんな生き方を否定しようとし、そしてそんな退屈な日常からの逃避を正当化しようと、それ以外にそれ以上に満たされた生き方があると考えることに意義を見出そうとする。それは今の日本でも顕著に見受けられる意識だが、仕事やモノ、情報に溢れる環境なら、そんな生き方でも擬似的に充足してくれるものは豊富だが、それが著しく不足をしているこういう国では、そんな自分を一番満たしてくれるのは他の論理を否定し屈服させること。それすら正義として自分の価値を高めること。そしてそれをも正当化させる偏った宗教観に傾向していっても不思議ではない。一方でそこには当然否定され屈服させられた意識がどこまでも存在するわけだから、安定など遠のくばかりだろうし、そこに押しつけられた人々、その犠牲となり守るべきものさえ奪われてしまった人々は、その混乱の中にこそ居場所や生き甲斐を見出すしかなく、それが周囲の同じ境遇にあった連中までを引きつけてゆき、今の姿を作り上げてしまったのではないかな。それで大国から空爆されちまうってもホント酷な話だが。お話的にはこんな終わり方かよ……と、ドラマチック性にはちと欠けるし、作り自体もいかにも低予算映画らしく省けるとこ省いた粗い仕上がりも感じるが、その分そういう思いと、なかなかニュース映像だけでは感じられない風土や民衆の描写がリアルに伝わってくる。画質は甘めだが、それがこの国らしい。音も同等、前半割れる
2006.03.24
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大友克洋が原案・脚本・監督を手がけ、9年の歳月と24億の制作費をかけて作り上げたアニメ大作。のわり、19世紀半ばのイギリスを舞台に、謎の球体スチームボールを廻る大活劇という設定は、あまりに地味という気がしたが、さすが手間暇かけただけあった見応えのある仕上がりとなっている。とは言え私的には大友克洋、漫画にしてもアニメにしても、作者的にはまったく評価していないので、お話に期待しているものはないし、その通りでも結構なのだが、これだけ時間がかかってしまうと、CG技術の向上に合わせることが出来ずに、仕上がってみれば最早古くさいと感じさせられる描写が見受けられ、しかしそれが幸いしてかあるいは意識してか、最近のアニメ映画にありがちな、あまりにビジュアル描写に傾向してバランス欠くような仕上がりを抑え込めたところは評価できるかな。画質はディズニーCG系の目の覚めるようなクリアさにはほど遠い、ちとベタっとした色合いと解像感。よって暗いシーンなどちと見苦しいが、見られないほどではない。音場感もまぁそれなりに頑張ってた。
2006.03.22
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うぉ……まぁ巷の評判からしてつまらなそうなのはわかっていたし、HDD残量も結構切羽詰まってきていたのだが録ってしまいました。伊東美咲の大胆演技だけが話題になってた森田芳光監督のロマンス映画…と言っていいのかな。まぁそういうわけでお話はどうでもいいんだが、漁師の家に嫁いでいった美人妻が旦那の弟と過ちを持ってしまい……という、描きようによっちゃもっと官能的に仕上がっても良さそうなものを、そんな彼女に遠慮してか、ありがちなつまらん仕上がりとなっている。大体その伊東美咲、ちょっと見ではタイプだったんだが、露出が多くなるにつれ、女優としては仇になるような背の高さや華奢な顔つきが目につき、それでも巷ではやはりビジュアル的に整ったスタイルがウケたのかドラマや映画の出演が多くなってきて、よりその部分で退いてしまったって感じだったかな。まぁ別に推していたわけでもないのだが。そんな彼女に大胆なラブシーン挑戦させても、どう見ても貧相な体、色気も何もないって感じだったが、やっぱつまんないラブシーンだこと。大体、どう愛恋語ろうが、やってることはグロでしかないセックスシーンを今時スローやフォーカスまでかけて綺麗に見せようとする感覚が気にいらんなぁ。別に先っぽぐらい見せいっ! つーわけじゃないけど、こういう男と女の愛憎絡む物語は、その肝心な部分を思いっきり切なく、ヤらしく、叩きつけつけるように見せてくれねば描ききれないと思うのだが、まぁ今売れ線の彼女でそこまではやれないだろうな。とは言えこの程度の仕上がりでもその呼び込みで大半の男はとりあえず一見したくなるだろうから、売りとしちゃ成功なのかもしれないけれど、話も見せ方もフツーだし、これといって他に売る点感じられないのが残念だ。画質はそう悪くもなしだが良くもないボチボチの邦画レベル。音も同等。
2006.03.20
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クリント・イーストウッドの監督・主演の1977年制作の5作目(多分)。77年と言えば、まさに自分がTVの洋画劇場中心に映画に惹きつけられていった時代だった。そんな中この作を知ったのは映画誌「ロードショー」での白黒新作紹介頁だったかと思う。そしてこの作、当然TVの洋画劇場で初見することになったのだが、まぁそれなりに面白く観れたものの、私としちゃ当時はこういう暴力的な作品にあまり惹かれず、同じ77年の作としちゃ、「JAWS」「グレートハンティング」「オーメン」「サスペリア」…など中学生らしい健全な嗜好に傾向していた頃だった。けど今でこそ、アクションシーンだけで見せてしまう映画など珍しくない時代だが、当時としちゃこりゃその集大成のようなモンだったんだろうな。家潰れるぐらいの集中砲火や、へりとのチェイス、そして最後のバス銃撃と、今見ればあまり意味なくやり過ぎじゃんという気もするものの、当時「お~スゲー」というインパクト与えるには十分だったに違いない。よってお話もこの程度で十分だったというわけだが、まぁ悪くはないだろう。画質はボチボチ。けどやはり青空は抜けはイマイチ。音場感はマルチではかったけど、ビジュアル的には合って不満はない。
2006.03.19
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と、今宵はそういう一昨年のアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞した「フォッグ・オブ・ウォー」。ケネディ、ジョンソンに至る、まさに危うい時代のアメリカ国防長官を務めたロバート・ストレンジ・マクナマラへのインタビューによって綴られる一作である。政治・経済学のスペシャリストとしてハーバード大ビジネススクールでで教鞭とっていた彼は、戦時中得意の数値解析手法を活かし陸軍航空軍で戦略爆撃の解析および立案の仕事に従事。B-29による対日戦略を効率的として推し進めたという。その後当時経営難にあったフォードに入社し経営を改善し、初めて創始者一族以外からフォードの社長に就任して5週間、ジョン・F・ケネディから国防長官への就任を要請されその職に就き、人間的判断より論理的判断を優先した国防構想を実現した。その後あまりに効率の悪いヴェトナム戦争の戦闘停止を提言しジョンソンと確執が生じ長官を辞したと言われる。履歴をざっと見れば、そういう調子の冷徹な効率主義振りであまり良くは言われなかった人だが、一応公職にある身の自分としては、上辺だけのヒューマニズムや義理人情と唱え、実は保身に走ってるだけのような管理職よりは、よっぽどこういう公と自分の立場に則った徹底した姿勢を持って、その責任においての判断を的確に指示してくれる管理職こそ欲しいものだし、実際それで救われる部分が相当あると思うのだが、賢くなれば狡くなるし、足も引っ張られるだろうし、国から県、町、層が下がれば愚人に合わすもより必要だろうし、ともかく人の世中々効率だけで動きはせぬもの。大体この人だとて、キューバ危機やヴェトナム戦争など、正な理論は結局通用しなかった見える部分もあるわけだけど、劇中でも語っていたように、話すわけにはいかないもっともっと酷く狡い部分が真実として存在し、そこに何よりも自分の身の効率を優先した対処を行っていった結果、最終的に世界銀行の総裁のポストまで就くことができたのだろうな。構成は彼へのインタビューを主体に当時の映像が差し込まれるありがちなものだが、編集の巧さで引き込んでゆく。そしてその表情の変化を克明に描き出そうとするインタビューの撮影シーンは緻密なハイビジョン描写による極上の仕上がり。音作りの方はほとんど必要ない作だがそれに不満もない。
2006.03.12
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そしてこちらが昨年のアカデミー作品賞。ボクサーの才能に全てをかけ、懸命に成功を目指す女ボクサーと、そんな彼女を煙たがりながらも次第にうち解けてゆく老トレーナーとの絆を描く、クリント・イーストウッドの手による「100万ドルの可愛い奴」。いやぁ、さすがにこちらは見応えあった。以前も書いたがイーストウッドの作は役者使いが絶妙で、画的にも楽曲的にも内容的にも誇張抑えて且つ染み込ませるような巧さがある。よって観る方としてもどこまでそれに染み染まる白さと厚さがあるかで、満足度が違ってくるとは思うのだが、それは内容、作りだけでなく、そういう役者や、撮影、楽曲……アートとまでは言わないけれど、それらを駆使することで作り上げられる映画ならではの見方や楽しみ方をどこまで感じようとするかで大きく左右されるだろう。役者としてのイーストウッドは、顔をいじってあるのだろうか感情の表現には表情的に無理がある感じだが、役者向きのでかい口と目を兼ね備え、表情も豊富だが、美人でもなく戦闘的な顔つきはなかなか使いこなしが難しいと見ていたヒラリー・スワンクの役付けはよいね。次第に様になるファイティンポーズなどきめ細かい演出も冴えている。お話的には、こういう展開はあまり好みではないのだが、なんかきめ細かく作り込むその姿勢が目を惹きつけ、「あぁこれでいんだよなぁ……」という気持ちにさせるラストまで引っ張っていってくれた。色数落として、明暗でくっきり分けて暗はつぶして見られる明で画を作る、彼流の映像世界はこの作で完成の粋か。一見地味で鮮やかさに欠ける画作りながら、ハイビジョン映像がその凄みを克明に描き出し、極上の映像世界を堪能できる。音場感も派手さはないけど観衆のざわめきや質の良い楽曲が心地よく包む見事な出来映え。
2006.03.05
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今月のWOWOWは昨年のアカデミー受賞作特集。まずはハワード・ヒューズの生涯を描く「アビエイター」。油断してたら3時間近い長丁場。リアルタイム視聴だけに疲れた。それがこの仕上がりの評価だろう。大体マーティン・スコセッシ手がける作ってのはなんか落ち着きがない。いや、見せ場を全体に広げてここぞという気持ちが入るタメがないっていうかな。撮影も悪くないはずだけど、どうも空ける部分が少ないって言うか、ちと腹いっぱいって感がある。それもおそらくこれだけの名を持つと、あれこれ言えるプロデューサーもいないせいかな? って気がするが、ともかくアカデミー作品賞としては、ちと緩い独りよがりを出しす過ぎるって感じだ。そういうわけでドラマの組み立ても今一歩。大体お話の背景となるヒューズに流れる金の姿が見えているようで見えない。夢を追ったアメリカ一の浪費家の生涯を描くにしても、もっと汚い部分の描写を省くとちょっとリアリティに欠ける感じだ。まぁあまり描かれ過ぎてもつまらんが。そして主演のレオナルド・ディカプリオも、なんでこの作にこの役者が……っていうキャスティングの気がしたが、ハワード・ヒューズのイメージとしちゃ相当似ているってのが大きな選定理由だったのだろうかな。それにしてもまだ童顔で色気がなく声が軽いので、さすがに主演男優賞は無理だったろう。あと10年も経てばわからないが。画質においても、そういう監督の嗜好のせいか、色数多く鮮明ではあるがそうとう弄ってぽい画作で素の質感に欠ける。音場感は良好。
2006.03.04
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1969年の作品ということは、俺が3歳の頃の作か。当時の興行成績などを眺めてみると、洋画では「ブリッド」「チキチキバンバン」「ウエストサイド物語」などの名が挙がっているが、興行成績裕次郎の「栄光への5000キロ」がかなりの差をつけ、他の邦画も洋画ほとんど遜色ない興益を上げている時代であった。そんな中の作られたこの作が当時日本でどのように受け入れられたかは定かではないが、この頃からアメリカではそれまで主流だった娯楽的ハリウッド映画から、反体制、反ヒーロー、反ハッピーエンド…暴力やセックスをもリアルに描きいれ、アメリカン・ニューシネマと名を打たれた新しい映画の形が認められるようになり、新しい映画の時代が始まったとされるらしい。まぁそれでも娯楽、刺激は耐性がつくものなのだから、そういう流れは当然ではあるのだが、いくらか予想はしていたもののこれほどの作品とは。さすがに今見れば当時初めて感じられたようなインパクトには欠けるが、それでも今見ても十分に刺激的な作品である。お話は、ジゴロを目指しテキサスの片田舎からニューヨークに出てきた田舎者のカーボーイが、思うようにいかずに苦しむ都会で出会った、もう一人の孤独な男との奇妙な友情の姿で、ニューシネマらしい、豊かで恵まれたと見える都会に潜む荒んで退廃的な陰の中、希望を失い朽ちてゆく男達の様が描かれ、69年度のアカデミー賞作品、監督、脚本賞を受賞している作である。主演はジョン・ヴィイトとダスティン・ホフマンで、共にこの作が2作目程度の初期作だが、当時から数々の主演男優賞の候補者に名をあげられる実力者。にしてもちょっと大根くさいジョン・ヴォイトと、緻密に演じきろうとするようなダスティン・ホフマンは芸風が違うような感じだが、配役としてはピタリと合って、それが見応えを与えてくれているのは確かだろう。古い映画なので、いささか色はにごり最近作ほどの先鋭感に欠けるが十分な高画質。5.1ではないが、音質も悪くはない。それにしても当時のジョン・ヴィイトは娘そっくりだこと。
2006.02.28
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スティーブン・キングの短編を映画化。お話はスランプ気味の小説家が盗作を訴える執拗な男に追いつめられてゆく話で、なんか読めたが、さすがに今の映画そう一筋縄には……と思いきや一筋だった。それでもこの映画がそれなりにあたっていたのは、やはりジョニー・デップのおかげなのかな。個人的にはちと役入りすぎてあまりタイプではないのだが、この人目力あるからね。これでもっとタッパがあったら細かい表情作らなくても存在だけで十分見せられる稀なる役者になれたかと思うのだが、今はその強すぎる目力が仇となって、過剰気味な役作りを感じさせられてしまってるって感じかな。それでも見応えあるけどさ。画質は悪くないと思うが、なんか暗いシーンが白っぽいせいか見苦しい。これにでかい字幕が被るとホント見ていられない。音場感はちゃんとしていたけど。
2006.02.26
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そういうわけで雨の午後。貼りかけの障子が何枚かあるので、それでやりながら流しておこうとした一本。なんせ巷では、あの「キューティーハニー」の出来にも及ばぬと評価の低い永井豪の傑作「デビルマン」の実写版。永井豪は画はそれほど好きではないが、好きな漫画家の一人であった。まぁそれでも漫画としての傑作はこの「デビルマン」と「手天童子」ぐらいのもので、後の作品はそれぞれにインパクトはあろうとも駄作といっても過言ではないと思うのだが、例え一作でも後世に語り継がれるような傑作が送り出せれば、それだけで作家としての地位は十分確立されるもの。しかそれが傑作であればあるほど、その後それを超えた品を送り出すのは容易ではなく、超えるどころかその後の「バイオレンズジャック」「デビルマンレディー」の作に見受けられるように、未だ「デビルマン」を引きずるしかない今の作風には、才能の枯れた頑固な老漫画家の見っとも無ささえ感じさせられるところである。そんなわけでいくらそんな今の永井豪がこれまで幾度かの製作オファーを断って、この出来ならばとやっと認めた映像世界という触れ込みでもあまり期待はしなかったのだが、ここまでだとは……。まぁ内容自体はそれなり原作を追っているのだが、それより何よりまず役者でコケッ。出だしのグラウンドシーンの走りっぷりと薄っぺらな台詞、そして酒井若菜の無理ありすぎる高校生ぶりと宇崎夫妻演じる牧村夫婦のキャスティングにてプロジェクターを止めた。そして剥離剤を湿らせて古い障子を剥が始めながら、始まったシレーヌ戦にコケッ。モデルの これまた貧相なキャスティングも酷いもんだったが、その格闘シーンがいきなりアニメに。しかも無理してCGでやってるからより違和感が引き立ち、しかもそれもファン向けサービスシーン如く決着もつかぬまま、これで終わりかい? にて終了。ジンメンも然り。まぁその後も原作に忠実に作ろうとはしていたのが仇になったのか、作り手の自己満足だけが先にたち、結果は惨憺たるものと相成った。いや、それだけのいい素材があるのに、あちこち綻びある設定の緩さは、監督の頭の悪さの証明のようなものだとさえ感じさせられる。画質は10分ぐらいしかハイビジョンで観ていないが、まぁ日本映画としちゃ並のレベル。音は知らん。
2006.02.26
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雨の日曜。このところ駅伝やら一周忌やらで週末の余裕を潰されているので、HDD残量が追い込まれている。よってこういう日こそ最低二本視聴に臨まねば……ということで、まず最新録画のデビルマンを引き出すが、お噂どおり出だしでこりゃ大画面で束縛されるのは耐え難いとなり、まずはこの一本とした。20世紀FOXが誇るSFクリーチャーの両雄があいまみえるという、ファンの夢話がまさか実現するとはの「エイリアン対プレデター」。どちらも当初のインパクトはだいぶ薄れた連作目ではあるが、H・R・ギーガーデザインによるSF史に残るエイリアンのディティールは、CG全盛の時代になっても未だ超えられることのない秀逸な出来。一方のプレデターはスタン・ウィンストンらしいB級臭プンプンの下品な出来で作品の質としてもちょっとランクが違うかなという感じだったが、さすがにそんなエイリアンも四作も作られればそのランクと対等なところまで落ちた感があるので、その続編でお互いが絡むのは当然の成り行きだったのかもしれない。もっともそんなプレデターとは言え、二作ともそれまでにないスピード感溢れる展開には、質高いB級SFアクション映画として私の中の評価は高いのだが。ともかくそれでもこの技モンを持った二つのキャラが絡めば、A級の俳優や脚本がなくても、なんなく場は保つだろうとの見方もあってか、ホントつまらん役者ばかり。唯一ランス・ヘンリクセン(さすがに老けたけど)がお馴染みのビショップ役(のモデル?)で出ただけで、まぁそれでもちゃんと劇としちゃ成っているのだが、いかんせんヒロインが不細工なのは許せんところだ。そして展開の方なのだが、序盤のディティールの見せ方を抑え気味したエイリアンの描写は、一作目を踏襲したような緊迫感と恐怖感を保っていたが、さすがそのままいけないし、だからといって話で惹きこませる必要もないと思ったのか、地下ピラミッドを舞台に時間によってクルクル変るパズルの如き迷路に閉じ込められた隊員達の脱出劇を絡ませて確かに見応えはあるのだが、どうせ最後のパターンは同じなんだから何もそんな金かけなくても、もっと違う見せ方もあったんじゃないかって感じだ。もっとも監督がバイオ・ハザードのポール・W.S.アンダーソンだったので納得はしたけど、だからといってそれで良かったというわけでもない。画質は「アイ、ロボット」ほどではないが、最近作らしい高画質は堅持。音場感も十分。
2006.02.26
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お話は、街中に家庭用ロボットが普及した2035年を舞台に、ロボット3原則で制御されているロボットが暴走を始めるという、いかにもありがちなものだが、まぁそれも基がそれを初めて描いたSF小説の古典的名作、アイザック・アシモフの「われはロボット」なので当然なこと。とは言えこういう未来劇はもうあまりに現実味がないと感じるな。30年も前なら、あぁこんな未来世界が……なんて思わされるような街並みも、今じゃどうやってもこれだけの資源補えるわけないじゃん……なんて気になるし、劇中ちょっとは触れられたけど、この話の核となる単純家事や接客業をロボットがこなす社会だって、人の雇用が破綻して社会が成り立たなくなっちまうだろうって気がするし。まぁそれでも、そんな世界が映像だけでもこう描写できる時代になったってことには感謝かな。その街並みやロボット達、格闘、スタント、カーアクションも全てが作り物だけど、ここまで見せられればケチのつけようはあるまい。まぁそういうわけで今やお話的にはあまり新鮮味はないけれど、「痛くないですか…」と呟いて廃棄されてゆくNS-5号には不覚にもホロリとさせられてしまった。画質は五つ星! 女優の顔はさすがに抜けを抑えている感じだが、暗部でも黒潰れることなく鮮明にウィル・スミスの褐色の肌の輝きが描写され、未来社会のメタリック感もハイビジョン描写でより映える。音場感も久々低音が部屋揺さぶるAACで満足。ただし字幕の大きさには閉口。ホントなんとかしてくれ。
2006.02.25
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栄えある昨年の最低映画ラズベリー賞の作品賞に輝く、ハル・ベリー主演のヒロイン系アクションでも言えばいいのか?キャット・ウーマンはご存知の通りバットマンから派生した、アメコミキャラ。そちらではミシェル・ハイファーが肌こそ見せないものの見事なボンテージ姿で演じ、これがカッコよかった!それを今回褐色の肌のハル・ベリーが演じ、しかも肌露出は意味なく大目。線は細いわり胸なども明らかにミシェル・ハイファーなんぞよりボリュームたっぷりなので、こちらの方が良く見えてよさそうなものだが、なんかダメだね。大体猫らしい柔らかさがないんだな。きっとオッパイなんかも掴んだらボニョンとしてそう。これがミシェル・ハイファーならフニャっとしてると思うんだな。ボニョンとフニャではやっぱフニャの方が猫らしいだろう。そして敵役にはシャロン・ストーンが。叩きつけられるわ投げられるわ自分の写真は砕かれるわのよくもまぁここまでの汚れ役を引き受けたもんです。監督は「ヴィッドク」のピトフで、彼らしいアーチスティックなディティール描写や色使いを堪能できる高画質だが、暗いシーンが多く、そのせいかイマイチパッしない感が残る。音場感はそれなり。内容については触れなくてもいいっスよね。
2006.02.12
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工業系高等学校が主体となって実際に開催されているロボットコンテストに挑む、落ちこぼれロボット工作部の奮闘を描く最近多い青春部活モン。その走りは「ウォーターボーイズ」なのかな。ともかくその後「スウィングガールズ」や「リンダリンダリンダ」(「タッチ」もかな?)など似た系統の作品が出され、それなりにウケているようである。ウケるというのも、きっと40歳前後から高校生に至る売れ筋世代が感情移入しやすい設定と、派手さこそないがそれだけに安心して楽しめる軽さ、そしてその世代にあった押し付けがましくない情熱を与えてくれる作りのせいがあろうか。まぁ作り手サイドとしても、こういう設定ならあまり脚本や予算に負担かけることもないだろうし、ともかくそういうわけで、今一番日本らしい作品の系統といえるのかもしれない。しかし実際にその舞台に近い学校現場で生徒と接している立場からすれば、高校生などもっと幼稚で感情的で、ずるくて臆病なもんなのさ……という気もするが、学校違えばこういう奴らもいるのかな? それにしても、長澤まさみみたいな女の子が一人で入部してきたら、こんなにみんな無関心でいられるわけないと思うけど。つーわけでお話はその系のパターンから外れることなく新鮮味はないけど、退屈はなし。ただし部活顧問役の鈴木一真が下手すぎ。モデルでもやってろっての。画質は低予算邦画らしい甘々。音の方も安っぽい。
2006.02.10
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原題は「Himalaia」。文字通り荘厳なヒマラヤを舞台に、ヤクを率いたキャラバン隊にて山脈を越えて通商を行い生計をたてるネパール高原民族の生き様が描かれる。大分前に録った作だが、その地味目な設定のためかなかなか観る心境に至れなかった。しかしこの寒い時期逃すとまたお蔵入りしそうだと引っ張り出すが、お~……なかなかに見応えのある一本だった。監督は「セブン・イヤーズ・チベット」ではユニットディレクターを務めたエリック・ヴァリだが、写真家で作家でもある彼は、その遥か以前からネパールの高原地帯に魅了されて20年以上もこの地に居着いている人で、それだけにこの地への思い入れと、その地に息づく人々の心情を、決して誇張することなく見事描ききっている。まぁ、お話自体はそうドラマチックに展開するわけでなく、占いや長老の意向により左右される古い体質に否定的な若い世代の後継者達と、それを守ろうとする旧世代がその確執を乗り越えてゆくありがちなドラマだが、その舞台となる、いや、主役となる標高5,000メートルを超えるネパールの高山で撮影して見せつける情景の描き方が見事。今やCGによって現実を超えた十分リアルに感じる背景描写も可能になった時代であるが、やはりこういうオールロケによる、これぞリアルのモノホンの映像で作り上げられた作品を見せつけられると驚嘆せずにはいられないし、それでこそドラマ自体に現実味や重みが加味され、例え単純な脚本だろうがグイグイ引き込まれていってしまう。これぞ映画の本道であるかもしれないな。画質はそう高画質と言うことはないが、そのリアルな情景損ねることなく迫ってきます。音の方もマルチではないが環境音は結構リアル。
2006.02.07
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モンスターが住みつく森に囲まれ、隔絶されつつものどかに慎ましく生きる村の人々を襲う恐怖……とでもしておこうか。「シックス・センス」を送り出したM.ナイト・シャマランによる4作目。この監督の作は、なんといっても最後の落ちにあるわけだが、それだけなく、チトどこかで見た感じはあるものの、毎回丁寧で整った気持ちよい撮影で見せてくれるのも味の一つか。今回は昔感じた森や林の持つ刺激的な世界観を見事その描写で見せてくれた。お話的にはちょい先は見えたけど、ホアキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディ、ウィリアム・ハート、そして主演のブライス・ダラス・ハワードといった演技陣による物語に通じる抑えた演技が内容以上に作品に質のよさ感じさせてくれた気がする。なお主演の彼女はラース・フォン・トリアーの「ドッグヴィル」の続編「マンダレイ」に主演。これまた(酷いかもしれないけど)是非観てみたいモンである。とは言え、「シックス・センス」からしてみれば、毎回物足りなさ残ってゆくのも事実なのだが、まぁともかく、こういう作をそれなりに期待裏切ることなく送り出してくれることには感謝である。画質はシャラマンらしい丁寧な撮影が十分堪能できる高画質。もうちょっと鮮やかさがあれば満点級かもしれないが、劇中で見せる赤や黄の色使いからしてこの淡い彩度が画作りなんだろうな。音場感も十分。
2006.02.04
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女優陣にマーシャ・ゲイ=ハーデン、マギー・ギレンホール、ダリル・ハンナ……90分ちょい短尺映画でこの女優陣を配し何が描かれるかといったら、う~なんなんだ? ま、ストーリーを追うドラマというより、夢や希望を追うこともなく、貧困を受け入れながら生きてゆくしかない南米のとある街の現実を描きたかったのかな。そしてそんな街に希望と夢を求め、養子を貰いにホテルに長期間滞在しているアメリカ女達。歳も職業も、背負ってるものもバラバラで、なかなか子をまわしてもらえずあせり苛ついているものの、ショッピングやリゾートなどのヴァカンスを楽しみながらこの街にいる。一方、荒れた路地から湧き出るように低賃金の仕事に出る街の人々。薄汚れたカッコの子供達は人のものに手を出してまで路上で小銭を稼ごうと必死。そんな中、過ちで授かった命など決して恵まれる事もなく、そんな路上にたむろする子供達になるか、そんな人らに貰われてゆくか、勿論闇に葬られてゆく子供の数も少なくないはず。けどそんな多くを語る事なく、見せる過ぎることなく、なにげないそんなシーン繋をいで見せてゆく作りだが、その女優陣、そしていつもながら表現豊かな南米系の子役の演技が惹きつける。誰が主演でどうなったの? のお話追わせる作りじゃないけど、それでも見方と思い入れによって質が高まる作だろう。画質、音場感とも舞台設定を意識したせいでもなかろうが、貧乏っちい画作り。まぁそれも味の一つだろうが。
2006.02.02
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題名とハイビジョンとR指定にて録るには録った一作。引き出してみたらお話は人里離れた森林に迷い込んでしまった若者達を襲う殺人者の恐怖という今時珍しい正統派スプラッタだった。それも薄気味悪いキャラやシチュエーション、そして名の知れぬ若い役者達が顔を並べ、女優陣は揃ってタンクトップで逃げまどうというのはどう見ても「悪魔のいけにえ」の色だが、それでも怖さの見せ方がツボ抑えていれば許せてしまうのがホラー映画のよいところ。けどスタン・ウィンストンが手がけたメイクは低予算では栄えがないのか貧相な出来。そして一見イイ女に見えた女優陣も次第にアラが目立ってくるのは演出が悪いのか女優が悪いのか。いや、やっぱオッパイなのかな……。まぁともかく続編が作られることはなかろう。画質は結構丁寧な撮影を見せているのだがいくらか甘め。音場感は結構あった気がするが記憶に残らず。
2006.01.29
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月曜日、雪の中出勤しようとしたらあまりに道路条件が悪かったので挫折。どうせ午前中は空いているので年休とし、その時間どうせとこの一本を消化。「THE JUON」はタイトル通り、清水崇のショッカーホラー「呪怨」のハリウッドリメイク作。オリジナルはビデオ作で映画にまでなりWOWOWで拝見したが、繋がりのあるオムニバス形式にしてビデオ作らしい低予算の脅かしを畳み掛ける出来には多少面白味感じたものの、黒髪の女霊はもうなんとかならないもんかと新鮮味に欠ける出来だった(まぁそれでも全作観ているのだが)。それを今回はハリウッドリメイクということで、この怨念作が宗教観の違う向こうでどう受けいられるのかと思ったが、興行首位はとるし続編は作られるわと、なんか作品の出来というよりは、恐怖感の飽和しているハリウッド映画の中、どんなものでも受け入れ消化してゆこうとするアメリカ人の貪欲さといったものを感じさせられる気がする。ではそれを日本人が観るとどうかななのだが、監督を当人に任したせいもあってか、主演にサラ・ミシェルゲラー、それに ビル・プルマンなんて準A級使ってそれなりに品位上がっていいようなものの、舞台設定はほとんどそのままなのでなんか違和感が大きい。せめて世界を意識するのなら、体の大きいアメリカ俳優を狭い日本家屋押し込まないで、「ロスト・イン・トランスレーション」のようなもっと彩った撮影で見せてもよかったのではないだろうか。また、よって話もホントオリジナルほとんどそのままのリメイクである。まぁ国内映画版もその作りではあったが、さすがに三作同じの続けるというのもあまりに能がないのでは?画質は国内撮影となると光量のせいか電圧のせいか、イマイチノイジーになるのだが、クライマックスだけやけに高S/Nの高画質。音場感もそれほどこけおどし効かせることなくそれでも結構効いてた。
2006.01.23
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今日は雪の休日。こういう日こそ昼間から家でゆっくり映画を観れるというもの。一本は先日無料レンタルで借りてきて火曜日までに返さねばならない2時間超えの「キングダム・オブ・ヘブン」に決まっているので、もう一つは軽く短く楽しめるやつ……と、二階のVAIOにリンクすると、まず出てきたのがこの一作。デジタル放送をVAIOで録画すると、作品選択はBSチューナー操作画面による頭出しだけになり、続いて何も録画していなければ前回停めた箇所から再生が始まるのだが、録画してあると録画した最新作の頭が出だしとなる。よって前回途中で停めていれば、その位置に戻るには頭出しで戻ってサーチかけねばならないので、つい録った最新作から消化してゆくことになりがちなのだ。まぁこれでもいっかという感じだったが。内容は珍しいフレンチスパイ映画。モニカ・ベルッチとヴァンサン・カッセルのハリウッド好み(?)の組み合わせによる「ミッション・イン・ポッシブル」を意識したようなスパイアクション映画か……けどフレンチアクションってどーもつまんねーかんなぁ……なんて感じであまり期待せずに流した一本だったが、なんとも地味。アクションらしいアクションもそれほどでもなく、それだけに映画的にはなんだけどやけにリアリティあるなぁ……と思ってたら実話基でした。それを知ってれば少し見方も変わっていたかもしれないが、なんせそれほど興味なかったので知らなんだ。まぁ勿論かなり脚色もされているとは思うが、それでもスパイってこういう世界に生きてるんだって見方ができるこのような作ってあまりないのではないかな。画質はさすがフレンチメジャー系の作品だけあって緩めではないが抜けは今一歩。音場感はフツー。
2006.01.21
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劇場未公開の珍しいイギリス産のゾンビ映画。考えてみればイギリスのホラー映画なんて記憶にないが、それもお国柄なのかそれともあまりつまらなくて公開されなか…果たしてこれも、らしい血のりや結構グロい描写もあるもののホラーというよりコメディの系。でも結構観れた。そういうわけでお話も説明する必要はないのだが、行埋めるのに少々記せば、気が弱く無神経な主人公が更正しようとしたある日、周りがゾンビになっていて……というお話。コメディというかゾンビ映画のパロディといった方がいいのかな。それだけにゾンビ描写には忠実で、久々にゆっくり歩き内蔵食らう落ち着くゾンビを見せてくれる。そしてそのパロさも、ブラックジョークの本家らしい英国テイストで描ききるのがやっぱりお国柄らしい。画質はSDだったので。音場感は案外あった。
2006.01.17
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今日で冬休みも終了。最後の締めというにはちょっとショボイ選択だが、このところ観た作品の系統からすれば、この辺でこういう一作をもってこなければ。お話は、ご存知ゾンビシューティングゲームの本家、「バイオハザード」映画版の続編。前作はゾンビウィルスの侵された地下施設からの脱出劇だったが、今回はそれが地上に漏れゾンビ化した街からの脱出劇。これは原作(?)通りなのかな? ゲームやらない私にとっては定かではないが、新しく登場するキャラやモンスター、その中でターゲットを探せという展開からしてそのままゲーム的な作りである。主役は前作に引き続きミラ・ジョボビッチだが、その前にまさにCGで作ったようなイイ女が、なんでだかありがたいことにミニスカチューブトップで登場。そして両方その華奢な肢体して強いこと強いことは違和感大だが、まぁそういうこと気にしていたらこういう作は観ていられませんので。つーわけでお話は気にしないように。流れとアクション、その肢体と死体を堪能しましょう。高画質ではあるが、夜の屋外舞台が多いため前作のようなハイビジョンに映えるメタリックな風合いは皆無。明るい場面でもいくらか甘め。音圧はないけどよくまわしよく飛ばす音場感は楽しい。
2006.01.09
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海洋生物ドキュメンタリーの最新作が待望のハイビジョン放送。最近、書籍「へんないきもの」の続編や「ファイティング・ニモ」を堪能し、海洋生物の魅力を再認識していたタイミングでのこの視聴となった。動物を追う純(?)ドキュメンタリーなので、お話は当然なし。解説も語り部程度に添えられ、主に追い追われ、食い食われの弱肉強食のリアルな海での舞台が劇場作らしいスケール大きな楽曲と共に繰り広げられる。ということで退屈かというと全然そんなことはなし。勿論珊瑚礁の美しさや、発光するエイリアンもどきの深海生物など目を見張るものもあるが、鯨やオットセイを残忍に襲うシャチや、陽が落ちた後、獲物を狙い動き出すウツボや鮫などの恐ろしいこと恐ろしいこと。そして逃げ惑う小魚達やそれを養うプランクトン……そんな姿から、こんな我々なんてその恐怖から逃げ出したプランクトンより弱者の末裔か……なんて思いがフト過ぎる。そう、こんな美しく、こんなに食べ物が豊富で、こんなに刺激に満ちた楽園を締め出され、乾燥や風雨にさらされ、強烈な紫外線や有毒酸素の満ちた地上に這いつくばるしかなかった我々の遠い故郷とその生き様。なんかそれをしみじみと感じさせられてしまうところだ。NHKのハイビジョンドキュメンタリーに見慣れた目にはノイジーで低解像度に映るものの、十分観れるハイビジョン画質。楽曲や環境音を結構まわす音場感あり。
2006.01.08
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そして今宵はフェリーニを。映画好きなら一度ぐらいはどんなモンかと覗いてみたいイタリア映画界の大家、フェデリコ・フェリーニ。とは言ってもなかなかクラシック映画に満足度を得ることは稀なもの。大体今の映画はこれら名作が土台になっているようなものなので、よりその向上に近いものを目指して日々作られる作に晒される流れの中において、その根源に新鮮味を感じ得れるのは、当時その旨味を味わえた人か、最近作に過食気味でウンザリしている人でもなければ……というところじゃなかろうか。つーことで私としちゃ後者に入る部類かもしれないが、過食気味でウンザリと言うよりは、不味い美味いも、お皿に載るならつまんでみとこうという感じでのNHKのハイビジョン放送。ストーリーはクラシックらしく、幌バイクで芸をしながら旅を続ける旅芸人とそこに売られた一人の女の物語。最初から凄い惹きつけがあるわけではなく、中盤も地味目、ラストは見せ過ぎって感はあるが、それでいてなんなんでしょ? この肝となるクライマックスの惹き込みは。決して見せつけてるわけじゃないのに涙腺にきました。まぁそれには役者達の演技やニノ・ロータの楽曲の術ってもんがあるのも確かですが、こういう作ってやっぱ当時簡単に作れるものじゃなかったんでしょうね。画質は元々がモノクロのスタンダード。素材を考えると最新のHV映画と同等に評価が出来るもんではないけど、十分に観れる画質。音も同等。
2006.01.06
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今宵はフランス映画を。しかもフランソワ・オゾンです。お話は、スランプ中の売れっ子女流ミステリーが休暇と創作を兼ね出版社社長の別荘を訪れ、そこに現れた奔放な娘に翻弄されてゆく話で、一応ミステリーということですが、ちょっと一筋縄にはいきません。話の流れはたいしたことないものの、ラストでムム? となります。もう一回観直すとまた気づく部分もあるかと思いますが、まぁ時間はないんでやめときます。主演は御大シャーロット・ランプリング。さすがにハマり役というかハメてしまう演技力ですが、う~やっぱ最早色気は微妙なところ。そこが狙いかもしれませんが、もうチョイ生気ある顔の女優さんが欲しかったかな。そして相反する若娘を演じるのがリュディヴィーヌ・サニエ。美形の童顔ながら煙草姿がやけに板につくこれまたハマリ役。柔そうなフルヌードを惜しむことな披露してくれますが、なんつっても泳ぎ姿が良かったすねぇ。つーことでこのまま終わったら……の流れも、そういうラストで何とか救いありの一作。画質はオゾン調らしい繊細さは出ているが、いかにもマイナーヨーロッパ系の淡甘風。音もさすが楽曲使いは上手いがモノラルに近い。ま、それでも味薄れることないけど。
2006.01.05
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正月二本目はこれとなった。戦後動乱期の日本を傍若無人に駆け抜けた一人の朝鮮人「金俊平」の壮絶な生涯。原作は梁石日。この人の名は「闇の子供達」で既知だったが、それを読んだきっかけはその作を購入した同僚の女教師が「持ってるもの酷だからあげるわ」と頂戴したため。読んでみると確かにエロとグロ、痛みと酷さの描写には不快に感じるぐらいの描き込みがあったのだが、それでも同じ酷さの新堂冬樹なんかよりは比較にならないほど熱い想いがこもってるのを感じたものだった。それもこういう背景があったせいなのか、一応自伝的小説ということで描かれるのはその父。新天地日本に夢を馳せ一人大陸から渡ってきた男が過酷な朝鮮人労働者の状況の中、並外れた凶暴さと強欲さで身内を不幸にしながら生き抜いてゆく様。きっと原作では当時朝鮮人たちが置かれた立場や境遇、そんな生き様しかできなかった男に振り回されるもっと身内達のもっと過酷な思いが痛々しく描かれているのではないかな。この作でもまぁそれなりに描こうとはしているのだが、最初のレイプシーンからして何じゃこの出来……という感じ。別にレイプマニアではないのだが、掴みでこの演出ではしょぼ過ぎるぞという感じだった。まぁ大体主演のビートたけし、俺は役者としてはダメだと思う(監督としてもまったく好みではないが)。なんか演じてます!って感じが出すぎてるし、どうにも役者としての華や存在感、余裕が感じられないんだよな。よってこの人を主演で使う監督も論外って感じ。実際見せ方の流れもスムーズじゃないし、楽曲の使い方もいかにもな単調。それでいてエロとバイオレンスだけ過剰気味ってで、しかも今時下品なボカシ入り。どうせかけられるの知ってる日本人監督ならもっと見せずにヤらしい撮り方せい! っちゅー感じ。そしてもっと当時の朝鮮人達の境遇とか日本人の見方とか、ズバッと描くとこ描けば絶対もっといい作に仕上がるがったはずって気がする。画質は邦画としてはいい方。ま、高画質ということはないが、あまり綺麗な画質でも合わないかも。音場感は冒頭の波音からおっ…と思わせるが、当然中身にそれほど聴かせる音設計はなし。
2006.01.03
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今年も最初の新年視聴は甥っ子達とこの系となった。さすがに一人で観るにゃ気がひけるこの一作だが、子供達お気に入りのシリーズなので毎年しっかりD-VHSにムーブ保存。ということでこの正月、既に5~6度は観てるはずだが、「じゃぁ今度はおっきい画面で観ようね~」と、俺も混ぜての大画面視聴は大人たちもかぶりつきにしていた。なんせさすがに画質が綺麗。これだけの高画質となると、画面が大きくなるほどのそのディティールが際立ってより面白みが増す感じだ。そう、子供ならこういう作、お話だけでも楽しめるが、大人となるとそれだけでなく、この中で緻密描かれるそんなディティールに惹きつけられる。波の動きを通した採光までをも計算し、海中に見せる珊瑚や様々な生物海生生物達による彩色美とその動き。漂う鮮やかなイソギンチャクの触手に隠れる主演のクマノミ、大きく優雅に不気味に舞うエイ、ヒラメに海馬、蛸の幼生……それだけでなく生物好きには堪らない数々の愛くるしくコミカルな動きをここまで再現してしまうとは! 中でもポスターのメインを張っているホオジロザメのブルース! 思わず「こえ~…」と呟いてしまったその肌感や歯の羅列、そして血の匂いでまさに目に色変わるその有り様の描き方にはぶったまげた。まぁこういう部分に惹かれない無理した大人達にはただのアニマル子供アニメにしか映らないかもしれないが、それはホントもったいないことです。けどお話的にはイマイチ物足りなさあるのがあるかな。でもしっかり保存版としてとっておこう。そういうわけでピクサーCGアニメの文句なしの五つ星画質。海の中ではなんか今一歩に感じたが、これも海の外との画作りを変えるため。そんなとこまで繊細に拘る作りが他にできるか? 音場感も見せるところで思い切り使うさすがのプロの仕事ぶり。
2006.01.02
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今年もこの時期この時間。いつものようにこの夜のために、部屋から機器に至るまで十分暖め、早々に夕食と入浴を済ませ視聴に臨むが……始まってた。7時半からだと思ってたのに。相変わらずD-VHSを通したリアルタイムのマルチチャンネル視聴は映像と音声にズレがあるのだが、この辺は映像をD-VHSのHDデコーダを通すことで解決済み。BSチューナーのHDデコーダと幾らかの違いはあるが、比較する趣味はないしそれほど大きい差ではないのでこれで満足している。BSチューナーをリセットしないと繋がらなかった二階のVAIOとの音声リンクも、先にD-VHSを起動しておくという手順で解決できたのだが、どちらにしてもホント最近のデータ機器の扱いは一筋縄にはいかないものだ。ということで今年の紅白。総合司会にみのもんた。これには賛否……というより否が大半だった感じだが、アドリブ利くし変に神経使ってビクビクしているような司会ぶりじゃなかったのはさすがだったんじゃないかな。ちとガタイが弱いのと顔に品の無いの、そしてあまりに民放での存在が大きいから安っぽさはあるけど。しかもこの人、ほぼ毎日のように平気で朝方まで豪快に飲み、そのまま朝一の司会を平気でこなしているとか。まぁだからこそのこのテンションという気もするが、ホントこういう人達にはそれだけで感心してしまう。しかし紅、白それぞれの司会に仲間由紀恵と山本耕史の役者を配したのはいかががなのか。いかにもNHK大河ドラマがらみのヤらしさも感じるし、この若さではアドリブも利かない上、その司会までを演技でこなそうという青さが出てた気がする。大体、役者の中でも仲間由紀恵は表情作りすぎだし山本耕史はあんな顔して性格相当キツイという話だし……。この辺は昨年同様NHKの若手アナウンサーあたりでやってほしかったな。舞台装飾は相変わらず派手さはないが唸らせる見事なもの。中心となったのは駆動式の立体オブジェと全面を彩った背景美術二つだった気がするが、これに色彩と照明を次々と組み替え、プラス様々な視覚効果や昔ながらの紙吹雪も豪快に使って歌手ごとに見事に背景装飾を変える超一流の舞台演出は、日本ならではの繊細美も十分感じさせてくれる世界に誇れる一つの究極点ではないだろうか(流石組による躍動感とまとまりあるバックダンスも見事!)。なんて言い過ぎかな。ということで詳細の評価は本宅の方に記すとして歌の方ですが、出だしはどういう意図か細川たかしと川中美幸。しゃべりもイケル演歌歌手としてステージでの評価は高いようだが、それを意識してのことかな。しかし出だし「北酒場」は軽すぎって感じ。大体これ、当時の勢いで売れたような曲だろう。せっかく民謡第一級クラス声量持ってる人なんだからもっとイイ曲歌って欲しかった。良かったのは森山良子と直太郎のデュオによる「さとうきび畑」。何度も披露された森山良子の定番だが、息子、直太郎の繊細に歌い込むスタイルはこういうデュオになるとよりお互いに映える。後半の歌い込みなど一人だとちとクドく感じるが、それがこの組み合わせだとそれ感じることなく引き込まれてしまう。きっと今後はこういうスタイルでの営業が増えて……はいかないか。あと聴かせたのはこれまた定番だが天童よしみの「川の流れのように」。それと初見ではDef Techが舞台演出も良く見応え聴き応えがあった。また松任谷由実とアジアを代表するシンガーが組んだ Friends Of Love The Earthの「Smile again」もさすがそれぞれ聴かせたが(イム ヒョンジュがすご!)、サビが英語で「Smile again…」を連呼されるのがなんかしっくりこなかったところだ。一方最悪歌手は、TOKIO、w-inds.、鈴木亜美らは論外として、歌になってなかったTM、歌じゃなかったゴリエ、ほんとつまらん五木ひろしを抑えSMAPにあげよう。大体おめーら歌まとまりなさすぎだっつーの。まとまりっつーよりキムタクだけやけに上手にカッコつけて歌うわり、他がカッコだけつけて下手すぎ。これって最悪じゃん。それを二曲も。そしてそれを歌わすNHKがいつ信頼取り戻せるというのだろう。また別なところではみのもんたのしゃべりのせいでもあるまいが、紅白だというのに明らかに詰められた曲があったのが許せないところ。この場だからこそと魂込めて歌う歌手とそれ期待する視聴者の事考えたらとても出来ないやり方だ。それ失ってしまったらホントににこのステージの意味無いぞ。大体他に詰められる部分はいくらでもあるだろうに。で、総じて見れば、どの世代にも共通するヒット曲がなかったももの足りなさの一つかな。だからこそか「世界に…」なんて曲を持ってくるからより安っぽくなってしまった感じだ。けど裏番組では相変わらず格闘技とお笑い系だったが、それらよりは遙かに多面的な刺激を与えてくれたのは間違いないと思う。そしてやはりこの時期、の時間、さしたる悩み痛みなく十二分に堪能できたことを感謝。来年も良い時間過ごせますように。
2005.12.31
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シャーリーズ・セロン主演のラブロマンス。R指定だったが全然たいしたことなかった。お話は1930~1944年のパリ。まさにその舞台の如く華やかを保ちつつ時代に翻弄されてゆく哀しい女の生き様を、同じく時代に翻弄されてゆくペネロペ・クルス、スチュアート・タウンゼントによるスパニッシュ男女の悲哀を絡ませて描く。しかしシャーリーズ・セロンは色っぽくないなぁ。つまらん体の線がそう感じさせるのかマネキンのような表情がそうさせるのか……モンスターの汚れ役もなんか浮いてたし、こう着飾ってもどうも萌えないのが不思議だ。一方ペネロペはいい味だったけどな。やっぱこの辺は、肉感的な柔らかさと表現力に富む表情……わかりやすく言えば、ちっちゃな顔におっきな口と目を有す差ってとこかな。きっとシャーリーズ・セロンってメイク外せばつまらん顔って気がするし。だっていうのに、いかにも奔放に美しさ振りまくシャーリーズ・セロンの見せ方と、どうもスムーズに入ってこない構成がタルかったが、スペインの内乱や第二次大戦に翻弄されてゆく中盤辺りからの結構引き込まれた。どうせもっと酷に、もっと大胆に描けていたら結構イイ作に仕上がったのでは。画質はまぁ普通。暗いシーンが多いが潰れず踏ん張ってた。音場感もそれなり
2005.12.29
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病み上がりの高周波視聴は絶対体に悪いはず……と思いつつ、今日も冬の午後15:30からの丁度良い時間に始まっていたんでついリアルタイム視聴。これまた画質の良さが目を惹いたので。「リディック」は暗闇の中襲ってくるクリーチャーとの闘いを描いて軽いヒットを放った「ピッチブラック」の続編。その作というより主演のヴィン・ディーゼル扮する銀河無敵のお尋ね者「リディック」のキャラが当たったんだろう。この後彼は、「ワイルド・スピード」「トリプルX」「ブルドック」……と、見事スタローン、シュワちゃんに続く正統なる肉体派アクション役者としての地位を確立したのだが、私的にはあまりに顔に情がないんでイマイチ好きになれないところである。つーことで、その名の売れた後に続くこの一本だけに、制作の気合いの入れようは相当なもので、本物の質感に拘った巨大セットを多用し、制作費は「ロード・オブ・ザ・リング」「マトリックス」を超えるとか。当然CGも多用されるが、その作り込みに違和感が少ないのも相当な投資の表れだろう。ってっこって、それだけで十分見せる作なのでストーリーは語りたくないのだが、記しておけば、巨大な宇宙艦隊を擁して宇宙支配を目論むネクロモンガーの侵略戦争に巻き込まれ、伝説の男として闘いを挑むリディックのお話です。CG合成に留意してかのアンバー調の色合いだが、画質は相当良い。暗いシーンが多くても潰れないのは階調を良くコントロールしているからかな。音場感も十分。
2005.12.27
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好みではなかったけど、たまたま空いた時間に流してたらあまりに高解像度だったんでついリアルタイム視聴。内容は「ワイルドスピード」のバイク版。と思ったらプロデューサーは一緒だった。この御仁、他に「トリプルX」「S.W.A.T.」とつまらんけれど若者の感性にあったスピード映画を手がけるニール・H・モリッツ。この趣味ホント軽々しいけど、ま、脳天気で観るには今一番最適かも知れない。つーわけでストーリーは語るべくもない。カッコイイ傷モンのバイカーヒーローがバイクギャング団の陰謀に巻き込まれるお話。ギャング団なのにそれぞれがカッコイイつなぎにメット姿で、品のよいカウルマシンを縦横無尽に操る様は違和感大。しかも繰り広げられるバイクアクションも最初惹きつけられていたもののそれが次第にエスカレートするにつれ、作りのCG映像が目に付くようになり、クライマックスなどほとんどアニメの域。それもあまりにスピードを追いすぎてかわけわからんうちに終わってしまい唖然とさせられた。どーもこの作、監督をミュージックビデオ出身のジョセフ・カーンってのに任せたのがその結果か。こういう監督は確かに画になるものを作るもののどうにも情がない。そこにこういうプロデューサーが付けば、抑えあるわけないしな。つーわけで画質は相当な解像度だが、青空の抜けがイマイチ。やっぱCG合成意識ししての画作りがあるからかな。音は派手な割、音圧が控えめだったか。まぁバイクだからね。
2005.12.25
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今日は客人招いての軽い忘年会であり、鍋囲んでの二本視聴(囲みながら観てはないけど)。一本目は前出の「宇宙戦争」DVD。そして2本目はHVエアチェック版のお好み作「ソウ」。さすがに一人楽しむには勿体ないと録り置きしておいた一本である。お話は、気づくと広く寂れた浴室に監禁された二人の男。足は鎖で繋がれ二人の間には一人の自殺死体。与えられたのは、テープレコーダー、一発の弾、タバコ2本、着信用携帯電話、2本のノコギリ。そして「6時間以内に相手を殺すか、自分が死ぬか」のメッセージ。連続猟奇殺人犯ジグゾウが仕掛ける舞台の幕が今開く……という、鋭い切れ味有したソリッドスリラー。スリラーものも、今や単純な脚本では全然相手にされない時代ですが、だからこそ出て来る作品には驚愕させられるものが多いもの。そしてその中でもこういう短尺で低予算な作りながら、これまでにない斬新なシチュエーションで引っ張ってくれちゃうって一本には、なんか感動に近いモンを感じさせられてしまいます。 まぁ 途中の展開には緩慢な部分も感じますが、このラスト誰が予想できるものでしょう。それだけで誰かに見せたい! そう感じさせられる見事なスマッシュヒット作。画質は高解像度ではないですが、元々がそういう画調で充分満足の出来。音場感もそれほど必要ない仕上がりですが、DVDはDTS。どのような出来でしょう……と、つい丁寧語で語らされてしまうほどのお気に入り作。
2005.12.22
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モンゴル、ゴビ砂漠に生きる遊牧民の暮らしを追ったドキュメンタリー。ドキュメンタリー作品は好きな部類であるのだが、最近は擦れてきたせいか、ドキュメンタリーとはいえ作り手の主観がやけに見え感じして以前のように素直に見入れなくなっている。ま、それでも巧く見せてくれればフィクションでもノンフィクションでも満足なのだが、この作の仕上がりは悪くはないかな。まぁ、展開やカメラポジション、立ち位置等からして、ある程度のシナリオはあろうかと思うが、おそらくこの作品のテーマである徐々にそして確実に変化してゆくモンゴル遊牧民の暮らしの様や、その表現の核となる演技ではない子供達の表情や心情がよく捉えられている。そしてそこに作品のタイトルでもあるラクダの涙が加わることで、劇場公開へ持ってけるほどの品格が備わったってところかな。画質はさすがに高解像度というわけではないが、すっきりあっさり低予算ドキュメンタリーもんとしては悪くない仕上がり。音場感も派手ではないが、作りもんではない砂嵐などの環境音がなかなかリアルにまわる
2005.12.20
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オランダで実際にあった誘拐事件を基に、「ヒート」「ブルーワース」「インサイダー」等の社会派作品の制作を手がけたピーター・ジャン・ブレッジが、ロバート・レッドフォード、ヘレン・ミレン、ウィレム・デフォーといったキャストを配し90分分強の短尺で描いたクライムサスペンス……まではいかないか。ここで狙ったのは、劇的なクライムサスペンスというよりも、実話に基づくやけに現実味ある犯人、被害者それぞれを襲い追い込んでゆく心情描写かな。それほど劇的でない終わり方をするというにの、けっこうリアルに迫ってくるモノがある。そしてそれを表現するのにこの役者達が必要だったというわけだな。成功者だが情感じさせるレッドフォードと、妻、女としてと強さと弱さを内面で表現できるエレン・ミレンは熟年ながらまだ生気失わない十分な熟演。そして十分悪人顔でありながら気弱さも表現できるウィレム・デフォーもハマリ役だ。まぁこれを、もうちょい買い手見たプロデュースで作り込めば、もう一捻り出来たかも知れないが、こういうまとまりの作も悪くはないだろう。画質、音質共イマイチ抜け悪い。そもそもあんま金かけてないんだろうけど。
2005.12.20
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ストーリーは第二次大戦前のニューヨークを舞台に、突如襲ってきた謎の機械軍団と戦う、空の傭兵スカイキャプテンの活躍という、レトロ調の科学空想活劇。ジュード・ロウ、ヴィネス・パルトロ、アンジェリーナ・ジョリー……といった布陣は敷いてあるものの、その作風に惹かれない人にとっちゃなんだこの幼稚さは……といったところもあるかもしれないが、惹かれる人にとっちゃ、さすがと唸らせる出来である。ロボット軍団、浮遊基地……レトロ調だが、嘘臭くならないマシン達のディティールも見事だが、それらを地上、空、海、秘密基地舞台に期待通りの活劇を披露。しかも未知の島でのモンスターまでホント抜け目ない仕上がりだ。キャラ描写もそりゃ奥深さはないが、お互い惹かれながらもそれぞれの思惑が絡み合う主人公たちの微妙な関係を、そちらに話が傾向しないようにさりげなく入れてあるのがまたも面白味あるところだ。惜しむらくはクライマックスか。もうちょっと派手にあと一転ぐらいあると満足度が違ったかな。画質はどう評価すればいいのか、元々が全編CGによる背景を使い、ボケ味効かせ色数を抑えたレトロ調なのウチのプロジェクターにはモロ酷い。まぁその味がHVでは良く出てたのかもしれないけど。音場感はなかなかの出来。DVDはdtsだがこれ以上良くてもちょっと画が浮いちまうかな。
2005.12.17
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前作を遙かに超えるヒットを叩きだしたサム・ライミ手がけるマーベル・コミックのヒーロー、スパイダーマンの続編。お話は新たに4本の鉄腕アームに乗っ取られたDr.オクトパス相手にの説明不要のいつものパターン。まぁマスクが剥がされたり力を失ったり、フられたり憎まれたりと前作以上のドラマ性も入れてはあるのだが、それに惹かれてこれ観る人はいないはず。けどそれでもエンタメらしい仕上がりはさすがのハリウッド純娯楽作。主演のトビー君は置いといて、綺麗所のはずがブスだブスだと悪評高きキルスティン・ダンストは健在。そう貶されてもノーブラワンピースのカットが前作に続きちょっとだけど用意さてれているのは、この監督も彼女の見所をちゃんと知ってるからでしょうな。あんま関係ない話だけど。CG主体の画調に合わせるためか黒つぶし気味のフィルム調の画質で抜けるような鮮明感イマイチ。それでも肌感は克明に濃いめ再現され悪いわけではない。音作りはかなり効いていたが、アクション主体に盛り上げられるため、面白味はあるがあんま残らない。
2005.12.04
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離婚して傷心の女主人公が、気分転換に訪れたトスカーナに魅せられて衝動的に家を持ち、その地で喜びを再発見してゆくハートウォーミング・ドラマ。原作はアメリカ国内だけで200万部の売り上げを記録したという世界的ベストセラーらしく、おそらく原作ではより繊細に心地よく描かれるイタリア、トスカーナ地方の情景が、映画ならではの手法で使ってそれ失うことなく描かれる。ということでお話的には、感情揺さぶられることはないものの、軽く時間を過ごすには質も高く不満ない出来。お決まりの恋愛がらみの話になると男にちょっと……かもしれないが、旅行好きの女性にはたまらないのでは?主演はダイアン・レインで、この人イイ女になってよかったねぇ。「リトル・ロマンス」の頃は演技力はあってもなんか可愛らしさに欠ける瓜面娘で好みではなかったんだが、やっぱ老け顔だったのかな。最近は年のわり美人美人していない美形だし、体の線の崩れ具合もイイ感じ。まぁお付き合いするのにはもうちょい小振りが好みだが。画質は悪くないのだが、幾分甘めに見せるのはダイアン・レインの肌隠しのためだと思う。けどそんな彼女の表情が、アメリカに居る時、トスカーナに渡った時、そして恋をして華を取り戻した時……それぞれで変わってゆく繊細な描写が再現されている。派手な音作りは必要ないような作だが環境音が結構回る。
2005.12.01
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「モンスター」と呼ばれたアメリカ初の女シリアルキラー。アイリーン・ウォーノスを描く実話モン。主演のシャーリーズ・セロンがこの役のため体重増量や特殊メイクで彼女に成りきる熱演で、昨年のアカデミー主演女優賞をゲット……だったが、私的にはなんか熱演過ぎて演技的にはどうかというところだった。メイクや体重増量も、なんかこの人普段が特殊メイクのような作り容姿の感じがするしな。そしてお話についても、以前書いたが軽いシリアルキラーフリークであったえー坊さんにとっては、こういう人達の本当の心の闇、それを生み出し抱える社会の実際の怖さは、ドラマ的には映画より単純でありながらも、決してそこで描ききれない恐ろしさと哀しさ、そして冷たさを纏っているもの。決して第三者が客観的、主観的に描いて描ききれるのものではないと感じさせられてしまうのだ。画質は良くもなく悪くもなく。音の方も音場感で見せるほどでもないが、らしい挿入曲がちょっと効いてたかな。
2005.11.26
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「ボイス」に続く韓流ホラーの秀作。内容は……この手の作品は書かなくてもよろしかろう。ともかく怖がらせればよいんですから。まぁ、変わらず怖さの見せ方は中田秀夫系の色を拭えないが、やはり韓流の映画への力入れの違いのせいか、表面だけのパクった怖さに満足してすっかり薄っぺらになったジャパニーズホラーとは明らかに違う仕上がりがある。次第に崩れていく継母役のメイク演出が再現できるボチボチの高画質。ホラー映画らしいショッキング音使いの再現も十分だがDVDはDTS-ES。観たくね~。
2005.11.23
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ギャング組織に潜入した特別捜査官と、ギャング組織のスパイとして警察組織に潜むエリート捜査官の攻防をトニー・レオンとアンディ・ラウを主演に配しスリリングに描いた「インファナル・アフェア」三部作の第二章。今回は前作の11年前、1991年~1997年の中国返還前後の香港裏社会を舞台に、二人がそれぞれその世界に歩むことになった過程が描かれる。演じるのは前作で二人の回想シーンに出てきた微妙に似ているイケメン俳優二人で悪くはないが、やはり脇を固める年季感じる役者陣の前では影が薄く、スリリング度も前作には及ばない。もっともそれ気にならぬほどの面白さはあるけど。なお、三章目「終局無限」の舞台は一作目の続き。トニー・レオンとアンディ・ラウに戻ったギャングスパイのエリート捜査官のその後らしい。ま、これも楽しみにしておこう。ハイビジョン放送を。前作はかなりの高画質だったが、今回は暗いシーンが多く、それほどの凄みはなし。音場感は、台湾系らしい虚仮威しの効いた音作り。
2005.11.21
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すっかりウィノナ・ライダー初ヌード! で売りに出されて騙された、あのつまらん一作かと放っていたら違ってた。ちなみにそちらは「愛と精霊の家」でした。つーわけで、それだけ話題にならなかった一作だったと思うのだが、ジェニファー・コネリーとベン・キングスレーという一線役者の組み合わせによるヒューマンドラマということで、ま、緩い作にはならぬだろうと情報皆無のまま視聴に臨んだ一作だったが、う~まさにちょっとしたズレがここまでの悲哀をよぶ、人の世らしい酷いドラマだった。お話は、結婚生活が破綻して悲しみにくれる最中、役所の手違いで家を失うことになる女と、イラン革命を逃れてアメリカに亡命し、祖国での上流階級者の誇りと家族とを肉体労働で懸命に養いつつその家を手に入れた元大佐。そしてそんな彼女に自分の家庭を顧みず偏愛してゆく警官の男が絡むドラマで、まぁそれだけでどういう展開になるかは想像がつくところだが、ここで描かれる、悪意なくとも他人やを自分を傷つける……いや、悪意ないからこそ、それに気がつくことも出来ず、むしろ愛が深すぎれば深すぎるほどその傷もより深まって、取り返しつかぬ結果を招く人のつながりってヤツは、こんな結果は招かないとしても映画よりは遙かに単純に起こりがちな話だ。そうなると、その愛を深くよりは広く持って人と接することができれば、そして家族や恋人に接するように他人に接することができたのならば、誰もが幸福になれるのかも……なんて見方をする人もあるかもしれないけど、こういうのが一番たちが悪いのかもな。大体、人は決して同じ環境や価値観で生きてるわけじゃないのだから、まずはそれをお互いが理解し受け入れることが、何思う何やる前の前提であり、それこそ人の世の愛の根本ってやつじゃないのかな……な~んてことを考えさせられる、まだ成熟してない大人の高校生達に見せたい一作だ。話に合わせてか全編暗めの画作りで、これまたウチのプロジェクターにはちとキツイ。派手な音使いはないが、環境音が結構効いてた感じ。
2005.11.20
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アラモ砦の攻防戦は、砦の名ぐらいは聞いたことあるものの、我々にとっては一体いつ頃誰が誰と何のために……なんて気にならないアメリカ史の一部。ざっと記せば、南米メキシコ領からの独立を図ったテキサスの独立戦争の走り。189人でこの砦に立てこもり3千からのメキシコ軍相手に奮戦し全滅したテキサス市民と義勇軍の自己犠牲の精神が、アメリカの魂として歴史に残された一戦だそうだ。こういった話はさすがにアメリカ人好みのようで、ビリー・ボブ・ソーントン、デニス・クエイドを配したちょっと新しめの歴史活劇大作だったが、HDD容量がなくなってて終盤が録れてなかった。よって続きは後日書ければ。画質は最近作らしい艶はあるが抜けはイマイチ。となるとウチのプロジェクターでは黒つぶれ気味になるので見苦しい。音作りはさすが厚みある派手さだが、それだけに久々AACでは量感が不足気味。
2005.11.19
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ゾンビ映画は好きな部類である。まぁホラー系映画の中では一番わかりやすいし、善悪っつーモンがないんから感情移入で気がそがれることもないし。とは言え記憶に深く残るものといえば、ジョージ・A・ロメロの名をそれだけで刻みつけたこの作のオリジナル「DAWN OF DEAD」だけになるかな。敬愛(ってほどでもないけど)するダリオ・アルジェントまでが手がけた前作は、それまでのオカルト系と違った非現実的でありながらもやけに現実に近い不安と絶望感を伴った新鮮な恐怖感を与えてくれたものだった。しかし「28日後…」でもそうだったが、ゾンビといえば、あ~う~…ノロノロ…と襲ってくるのがパターンのはずだが、また今回も速いこと速いこと。見つかったらバタバタと追いつめられ引きちぎられてしまう有様はは、確かによりスリリングではあるけれど、こうなるとゾンビというよりただの発狂暴徒に見えてしまい、ホラーというよりパニック映画に近いかも。こうなるとスプラッター描写も見せつけのグログロよりもリアルな殺し様に傾向してしまうのはいいのかなぁ……。して今回はなんとインターレース、スクィーズでもないSD視聴。つーかそれでしか放映されなかったのだが、まぁそれほど高画質求める作品でもなかろうし、いっかーという感じで。久々にくっきり見える走査線越しの映像はなんか懐かしい。これでもLD時代はどーだすげーだろ120インチと、その大画面の悦だけに浸れ、それでも感動や満足感を充分感じていたものだったが、今やSDというだけで録る気も観る気もしなくなってる。こうして観終わればそれほど不満もないんだけどね。つーわけで画質は評価外だが、濃いめの色合いは悪くないし、しょぼいアプコンに見られるボケボケよりは、こういう雑でもくっきりした画の方がいいかな。音の方はホラー映画らしいショッキング使いが不快。
2005.11.16
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なんとも内容の掴みにくい一作だったが、どうにも色はピアーズ・ブロスナンのせいもあってかジェームス・ボンドとトーマス・クラウンを彷彿させるもの。大体彼の役が、まんまプレイボーイのイギリス秘密諜報部員で、お話がパナマ運河返還後間のドタバタに乗じて大金をせしめてしまおうというクライムサスペンスなので、どうしてもそのイメージが離れなかったが、原作は英国の傑作スパイ小説と絶賛されベストセラーになった一冊らしく、舞台となるパナマとアメリカの政治的背景や、入り組んだ策謀が交差する展開をみれば、小説的にはかなり満足度が高い仕上がりなのだろうとは推察できる。よってそれをこういう配役で映画化してしまうと、そういう余計なイメージに引っ張られてしまうと、何かと入り組んで組み立てられた傑作小説作品になればなるほど、映画化で抜いた描写や背景がその作品の持っていた匂いや色、奥行き広さを狭めてしまうのは当然のこと。まぁそれでも飽きずに見入ることはできたのだが、他ジェフリー・ラッシュにジェイミー・リーカーティス、久しぶりだねキャサリン・マコーマック……と役者も演技もかなりいいのだが、なんか華がない。ピアーズ・ブロスナン自体イマイチ細いしなぁ。やっぱ頭の中のイメージで楽しむべき作だったかな。画質は作品に見合ってと言うかそれほどでもない。音場感も見せ場はなかった感じ。
2005.11.05
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まぁ内容は書かなくてもいいっすね。話題になって酷評されたメグ・ライアンの崩れた裸だけが売りだった一作。いや、監督はジェーン・カンピオンだし、彼女らしい非凡な映像と色気を見せてはいるのだが、これで主演がB級女優だったら、ビデオでさえほとんど見向きはされないだろうから、やっぱそれが売りだったと見てもいいのでは。いや、メグ・ライアンなんてトコを主演に持ってくるから、いろいろ口出されてこの監督らしい色気もいささか抑え込まったような気もするのだが、その主演、実はニコール・キッドマンに蹴られての抜擢だったらしく、この出来とそういう背景を考えると、こういう映画作りのプロデュースってどういう感じで組み立てらてくものなのかにちょっと興味があるところだ。全編通してベタっとした色合いとフォーカス。いくらかボカシ気味がジェーン・カンピオンの味かもしれんが、それにしても意味ないような部分部分を変にぼかすのはなんか意味あるのだろうか。楽曲も味はあるはずが内容のせいか記憶に残らず。
2005.11.04
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伝説の英雄、アーサー王と円卓の騎士の物語。アーサー王というと、名剣エクスカリバーを抜いて円卓を囲む騎士達と共に悪を挫いた正義の王……ってなイメージしかなく、それだけで十分カッコイイお話のわりに、遠い英国でのお話のせいもあってか、中身やその存在すらそれほど興味を持つこともなかったのだが、辿ってみればブリテン島を統治していたローマ軍が去った後、アングロ・サクソン達の侵略と戦ったブリテン人の王ってとこらしい。ブリテン島の歴史は、ケルト、ローマ、アングロ、サクソン、海賊ディーン、ノルマン人……と、様々な民族の興廃によって成り、まさに貴奴らの本質らしい野蛮な面白味がある処。それを描いてヒットした「ブレイブハート」で、ブリテン島北部のウィリアム・ウォレスが(映画上では)ノルマン王朝のイングランド王エドワード一世と戦った舞台とされたのが西暦1300年頃になり、今回の舞台はその遥か昔の西暦500年頃、400年に渡りこの地を統治していたローマ軍がゲルマン民族のローマ侵攻に備えるためブリテン島から撤退した後。これ幸いと侵攻してくる蛮人ケルトの血をひくブリテン人より野蛮とされる異民族達との闘いである。まぁそれでもその後西暦900年前後にはアングロ・サクソン達が覇権を握り、その覇権も西暦1000年後期にはヴァイキング達へと移りってゆくので、どうしても歴史的にはブリテン人の影が薄くなってしまっているのかもしれないが、我らとは明らかに違う大陸人種の「自由」に対する意識の根源を、この地の彼等の生き様に見出すことは出来そうだ。主演は最近イイ味出してるソフトワイルド派クライヴ・オーウェンで、アーサ王としての威厳は見出せるのだが、他の円卓の騎士共がいささかイイ男達過ぎないか? して侵略者として描かれるサクソン人達の描き方もあまりに野蛮過ぎないか? してキーラ・ナイトレイ演じるヒロインも先住民、しかも武闘派の娘としちゃあまりに線が細すぎやしないか? とまぁキャストの出来は悪くないものの、かなり違和感あり。また演出も退屈はしないもののこの手の合戦映画ありがちなパターンは新鮮味に欠け、そのわりカッコつけの見せすぎが……と思ったら、プロデューサーはブラッカイマーだった。何よりそこが残念なとことろだ。彩度、光量抑え気味の撮影は、舞台となるブリテン島の気候に合わせてかな。おかげでこれまた「ミスティック・リバー」ほどではないが潰れ気味の黒である。それでも十分ハイビジョンらしい質感の高さはあり。活劇ものらしい音場感の盛り上げが効く。
2005.10.31
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主演……というより出演で語った方がよいだろう。ティム・ロビンス、ショーン・ペン、ケヴィン・ベーコン、マーシャ・ゲイハーデンにローラ・リニー……。それぞれがそれほど出過ぎず、それでいて準主役級にしっくりくる存在感ある役者達なだけに、この組み合わせは絶妙なところ。毎回鼻につくショーン・ペンの演技も、こういうキャストの中なら上手く埋もれていい具合だ。して監督のクリント・イーストウッドは、どの作も決して派手に見せ過ぎず、一つのテーマを作品全編通して訴える……というより纏わせるのが"らしい"作風の感じで、それ受け入れようとする器がなければ作品によっては物足りなさを感じてしまう場合もあるのだが、その技法によって引き出されるのが何よりも役者の質といったところになるので、その部分だけでも随分と見応えを感じるものだ。けどお話はかなり酷いモンがあるからねぇ。まぁこういう結末だからこそ観終わった後、いろいろと思い入れさせてもらえるのだが、一人で観ると誰に何語るわけにもいかず、なんか自分の中だけにその重いモンが残ってしまうのがチト胸苦しいかな。画質はフィルムで言う銀残しというのか、彩度落としめで黒が強く出、ウチのプロジェクターではシャドウが潰れ気味。それでもおかげでコントラスト強めの光陰の中、らしい寒々しさと言うか冷徹な空気感が全編に漂い、男達の質感がリアルに映し出される。音場感も派手な作りではないが、思っていた以上に物語を盛り上げていた。
2005.10.23
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