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越後の寅次郎

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2005年10月28日
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   そのなかでやっぱり一番なのはルーブル美術館だ。とにかく広い。建物の近くに行っても、どこが入り口かまったくわからない。一日ではとても見てしまうことはできない。しばらく見てまわってイスに腰掛けてぼっとしていると小さい子供たちが大勢やってくる。おそらく近くの幼稚園の遠足だろう。

   よーく、その子供たちを見ているとわかることがある。子供たちの服装が、非常に様になっている。スカート、セーター、帽子、スカーフどれをとっても色の組み合わせが素敵だ。決して高価なものではないが、色のバランスは一流だ。

   おそらく、彼女たちの親が、この色のセーターにはこの色のスカートが似合うと教えて、そうしないとみんなから仲間はずれにされるのだろう。小さい子はそのように親から色彩感覚を教えられ、成長し大人になり、今度は自分の子供に同じように教える。それが何世代にも渡り、みんながファッショナブルになる。だからパリの街やミラノの街を歩いていると、みんなセンスがいい。

   それに引き換え、日本では私は小さいとき、今日は寒いからセーターを着なさいとは言われたが、どの色のとは言われたことがない。もちろんそんなにたくさん持っているわけではないが、色彩感覚など考えたことがなかった。これが日本とヨーロッパの色彩感覚の差だろう。

   以前聞いた話。日本の某美術大学で優秀な成績で卒業した人がイタリアへ留学したとき、最初の3年間はデッサンしか教えてもらえなかったとのこと。4年目で初めて色を付けることを教わったとのこと。なんとなくわかるような気がする。





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最終更新日  2005年10月28日 13時09分48秒
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