男のロマン

男のロマン

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

越後の寅次郎

越後の寅次郎

お気に入りブログ

まだ登録されていません
2015年06月24日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
020



   ブナの木は自分で精いっぱいの雨を吸収する。だからブナ林の森は山崩れも防止してくれるし、その林から地面の中を流れる水は枯れることはない。足の松尾根の水場がブナ林の下にあるのも当然のことだろう。

021

   一番前を歩いているのはK君、昨年はどうしても槍ヶ岳に行きたいと、S君と二人で二泊三日で出かけた。そこで近くの奥穂高の雄姿に魅せられ、後日S君と再び奥穂高へ行く計画をした。ところが二泊三日の山旅は年に一回との家族との約束でドタキャン、それを大変残念がっていた。でもその後、別の友人たちと山行を重ね、体力はもう充分進歩した。

   二番目を歩くM君、槍ヶ岳は仕事の都合で行けなかったが、別の日に彼の後輩と槍ヶ岳に行ったとのこと、その後、その後輩が山にはまり、何度か山行を重ねたそう。

   そして三番目を歩くS君、一番若く、K君と槍ヶ岳に、そして奥穂高へはK君と行く予定が一人になって、それでも行ってきたと。一人でテント泊で奥穂高、ところがその後、腰の痛みと仕事の強烈な忙しさで山に行けず、この日が半年ぶりの登山だった。



022

   イチジ峰、このとき9時52分。ペースは落ちた。もう4時間近く歩いている。でもここまでくれば、10時半には大石に着くと思われた。さあ、もう少しで稜線だ。ゆっくりでいいからがんばろう。

023

024

025

026

   今の季節、足の松尾根のヒメサユリが疲れた体を癒してくれる。ここのヒメサユリはいつ来てもきれいだ。新潟の他の地域のヒメサユリよりも赤味が多いように感じる。稜線上のハクサンイチゲもいいが、この時期はもう遅い。ハクサンイチゲを選べばヒメサユリは早い。ヒメサユリを選べばハクサンイチゲの元気な姿が望めない。じゃあ、年に2回来ないといけない。

027

   あれほど晴れていたのにガスが出てきた。周りの景色が見えなくなってしまった。

028

029

   西ノ峰、10時52分。休憩を何度も取り、ようやくここまで来た。ずいぶんペースが落ちた。でも、あとは平らな道を5分で大石山、今日の目的地だ。

030

031

032



   「よし、12時まで休憩して、晴れるのを待とう。」

   ザックの中からビールを取りだし乾杯です。たまたま三パーテーほどが一緒に昼食になりました。

   「今から飲んでいたら夜の酒が無くなりますよ。」

   「だいじょうぶ。私たちは日帰りですから。」

   「えっ、日帰りですか。」

   少しは優越感を覚えたでしょうか。美味しいビール、そしてウイスキーを飲んでコンロで焼いたスルメ、ソーセージなど。

   でも、ガスは晴れませんでした。「あの方向がえぶりさし、そして本山へ続く稜線があちら。」

   山の反対側の景色がうっすらと見えたのが救いか。12時を過ぎて下山タイムになりました。12時10分出発です。

033


034

036

   雨が降ってきました。雨具を着て前進です。このころ3時のタクシーに間に合うかと思っていたのですが、ペースはだんだん落ちて。

   「いい雨だな。これで家の畑の水やりはいなくていいな。」

   「いや、雨はここだけだよ。」

038

040



   「こんな長い林道、歩かなくてよかったなあ。」

   飯豊の稜線へ日帰りで行って来られた。稜線の景色は望めなかったけど、登り終えた充実感がみんなの顔に出ていました。

   「さあ、今度は飯豊本山だよ。いつにしょうか。」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年06月24日 17時42分24秒
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: