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May 19, 2006
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カテゴリ: 年金
 前回は、新入社員を対象とした運用期間43年で試算してみました。しかし、これでは多くの人を網羅できる結果だとは言えません。

 そこで今日は、入社20年目で残りの期間が23年の場合を想定して試算してみました。入社後20年間は企業年金で運用し、20年目に会社が確定拠出年金へ移行する時に企業年金への移行をせずに自己運用した場合とそのまま確定拠出年金で運用した場合の比較を行います。



1、42歳、入社20年、残り運用期間23年を想定。

2、家族構成は夫(年収600万円)・妻(専業主婦)・子供1人(中学生)

3、年金原資は生涯一定と仮定し、年間30万円とする。

4、自己運用のほうは20年分の企業年金を全て一時金で受け取る。

5、一時金で受け取る額は400万円とする。

6、確定拠出年金の運用利率は前回同様4.5%とする。



 一時金で受け取ると課税されてしまいます。このケースの場合、所得税と住民税合わせて400万円に対して41.9万円課税される計算になりました。(詳細は省略)





 確定拠出年金で23年運用した場合と自己運用がほぼ同額となる利率は

確定拠出年金:4.5%
自己運用  :6.5%

と前回と同様の利率になりました。


年金運用試算@20年.GIF



 運用期間が43年のケースでは自己運用利率9%であれば確定拠出年金利率4.5%の2倍の受取額が確保できました。しかし、今回の運用期間23年のケースでは自己運用利率9%では、およそ60%増に留まっています。


 前回同様、さまざまな利率で試算してみたものを下に表にしました。


 自己運用利率15%でも1億円と言う結果です。運用期間が新入社員の43年と比べて20年短いというのは複利の恩恵を受けることを考えると、とても大きな差になります。


年金運用試算結果@20.GIF



 もし私が、残り運用期間が10年しかなかったら、迷わず確定拠出年金に移行すると思います。運用期間の少なさと、税制面を考えるとリスクは取らないほうが良いと考えるからです。


 運用期間が40年もあれば迷わず、自己運用ですね。40年あれば多少失敗しても取り返せるだけの時間があると思います。


 残り20年位というのは一番難しいかもしれません。今まで、個別株や投資信託、債権等で運用してきた方ならば、自己運用するのが良いかもしれません。今まで資産運用というものを考えてこなかった人、預金以外にリスクを取ったことのない人は確定拠出年金の方が良いかと思います。


取りあえず、一時金で受け取って運用してみよう。上手くいかなかったら確定拠出年金にしよう。みたいな考え方が一番危ないかもしれません。たいして勉強をしていない人がいきなり大きな金額を運用するとろくな目に合いそうもありませんから・・・・。







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Last updated  May 19, 2006 08:31:31 AM
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MU’ @ Re:この映画(01/14) Mr.Ryuさん 魚を積んで行った飛行機はア…
Mr.Ryu @ この映画 気になっていました。想像どおりの内容み…
むまこ@ 本年度も宜しくお願い申し上げます お久しぶりです。 こちらのHPを自分のHP…
MU’ @ Re:ここでうめぇ株(01/04) fuka弟さん 100分割とかはありますね。 …
fuka弟@ ここでうめぇ株 分割は中立だが、現在1株で10万程度での…

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