ブラック企業で働く40代男性が奮起する

ブラック企業で働く40代男性が奮起する

2026.03.09
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テーマ: 働き方(85)


サウナから上がって、脱いだ白ブリーフや、使ったタオルを入れていたコンビニ袋が盗まれた事がありました。盗まれたというより、誰かが間違えて持って帰ってしまったんだと思います。
僕はその袋を脱衣所のベンチに置いていました。髪を乾かした後、その袋を回収しようとみてみると、その袋が無くなっていたのです。僕の袋が置いてあった近くに観光地のプリントが施してあるピンク色の袋が置いてありましたが、おそらくその持ち主が、間違えて持って帰ったんでしょう。

あの時の白ブリーフは、きっと捨てられたんでしょうね。


ブラック社長は、朝令暮改の常習者です。
朝、作成の指示を出され作成するが、15時頃にはそれを覆し、作成するなという。そうなると中途半端な状態の物が出来てしまいます。
『後日、別件で使うから保管しておくように』
と、その中途半端な物は、倉庫の肥やしになっていきます。

『この新商品の色は、黄色メインで配色してくれ!』
と言っていた事が、翌日には
『やっぱり白でいく事にする。白が清潔感あって良い。白だ!』
と、日の目を見る事のない黄色い製品もまた、倉庫の肥やしになっていきます。

そして、たまに倉庫を確認して、
『なんだ?これは?なぜこんな物がここにある?』
と、お怒りモードに。
「社長から置いておけと指示がありました。」
と、顔面蒼白で発言したら
『そんな事、俺が言うはずない!勝手な事ばかりしやがって!』
と、声を荒げられました。
そんな時でも
「僕には白ブリーフがあるじゃないか!自分が自分で選んで穿いている白ブリーフがある」
と、おまじないのように心の中で唱えていました。


長時間労働、サービス残業が続く中、我がブラック企業の業績は上向いていました。そのため、さらに長時間労働とサービス残業にさいなまれることに。
そんなある日、ブラック社長から発表がありました。
『わたしの開発した製品の売り上げが良い。このまま頑張ってくれたら、臨時ボーナスを支給します。』
と。
社員は、静かに素直に喜んだようです。
その発表後も、売り上げは良く、忙しい日々が続いていました。もちろん、
サービス残業。
それから、約一ヶ月が経った後だったと思います。ブラック社長は、
『臨時ボーナスは、3カ月後の〇月〇日。2ヶ月分とまでは言いませんが、それに近いボーナスを支給させてもらう。わたしも何とか頑張ってそのボーナスの費用を捻出します!』
と、宣言。具体的な金額を皆に知らせてくれました。
「ありがとうございます!社長!」
という社員は僕の知る限り存在しませんでした。
「当然だな、臨時ボーナスなんて。」
という社員ばかりでした。もちろん僕もその一人でした。
臨時のボーナス支給ということもあって、何を買うか?どこに行こうか?と社員達は話していました。

僕の部下の一人も、
『通勤かばんが古くなっているんで買おうかな?』
と、ボロボロの通勤かばんを見せてくれました。
スマホで候補の通勤かばんをいくつか見せてもくれました。
僕は、年齢が年齢なだけに、少し高級な寝具を購入しようと考えていました。以前から、有名アスリートが愛用している寝具に興味があったので、妻に相談し、妻から稟議の認可が下りたので、臨時ボーナスの支給の十数日前にそそくさと購入させていただきました。


お届けに約一週間かかるということでした。
人気商品なので、仕方ないかと喜びをかみしめながら、商品の到着を待っているある日、社長が社員皆を集めて話があると言い出しました。
僕は嫌な予感がしました。

季節柄、商品の注文、発注が少なくなっていました。さらに、原料や、資材、光熱費の高騰の話題が世間を賑わしていたからです。

ブラック社長の話はこうでした。

『会社経営は、皆さんが思っている以上に難しく常人では理解出来ないことが、度々起こります。ニュースを見ない人でも分かると思いますが、昨今の物価の高騰によって、わが社は苦しいです。こんな状況の中、臨時ボーナスを支給しているどころではありません。なので、臨時ボーナスは見送ることになりました。』

減額ではなく、見送り。支給は一切無し。
僕は驚きの声を出すことはしませんでした。僕の嫌な予感が当たっていたからです。
中には声を出して驚きを表現する社員はいましたが、僕の顔色は何も変わっていなかったと思います。

新しい通勤かばんの購入を考えていた部下は、めずらしく感情を顔に出していました

『1か月分でも、0.5カ月ぶんでも出してよ』
という声が会社内を駆け巡るなか、
社長は、ドイツ製の新車を購入。高級外車の金字塔ともいえるあの車を購入しました。電気でも走ることが出来るあのドイツ製高級車の為に、会社の車庫内にに充電設備を設置する工事も併せて行われました。

 僕は愚かなことに、高級寝具をすでに購入し、到着を待っていました。
通勤かばんの購入を予定していた部下は、確実に支給されてからと、購入はしてませんでした。

僕の愚かさを笑ってやってくださいませ。















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Last updated  2026.03.09 23:29:46
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