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まひな1214

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2007.05.12
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カテゴリ: Cristian’s Life



私は我が家でたった一人クリスチャン。
未だに家族には伝えていない自分の信仰生活。

今は亡きその方は、そのご家族の中でたった一人のクリスチャンでした。
ご両親は某仏教(選挙の時にご活躍されてる宗派の方々です)会の熱心な信徒さん。
何故か彼だけ、高校をミッション系の有名な学校に通い、キリスト教の教えを
学んでおりました。
頭が良くて賢くて、博識で… 賢明とか聡明という言葉はこの方の為に存在するのに
違いないと思っておりました。
卓越した洞察力を持ち、知性も教養も兼ね備えたマルチリンガルな方。

そして日本の伝統文化に造詣の深い方でもありました。
なにしろ、お竹(尺八)を吹き、鼓を叩き、俳句を詠み、
和服を自ら着こなす方でしたので。
存命なら今頃お弟子さん抱えて立派に師匠をしていたことでしょう。
でもその反面、膝小僧の見えるジーンズはいて、洗いざらしのTシャツきてるのが
定番衣装のようなところもありました。
優秀な方であったにも関わらず、色々あって大学には進学せず、そのまま社会に出て、
その抜群の感性に磨きをかけたようでした。
高校を卒業して間もなくアメリカへ行き、その間にちゃっかりカトリックの教会で
洗礼を受け、帰国した時にはすっかりクリスチャン。
シルバーのロザリオをお守りだと言っていたのを覚えています。

でも今は、ちゃんと理解しています、周囲にその信仰を告白しなかった事のわけを。
帰国後、高校時代にアルバイト感覚で始めたことに才能があったようで、
二十代初めで起業し、本当の意味で「デキル人」だった彼。
その交友関係がその人となりの全てを物語っておりました。
故に私はその存在の前にかしづきました。


周囲の方々はどれほどそれを知っていたのでしょう。
「人の笑顔が好き」と言っているその人は、計り知れない程の孤独の持ち主である事を
教えてくれた人です。それほど迄に彼は孤独な方でした。
あの頃私は友人から「トップ取ってる人間はいつも孤独なの。
うちら凡人がいくら詮索したところで、どうなるものでもないでしょう」と
言われたのを覚えています。
過ぎる程繊細で、その心の中にはいつも「汚れ」を浄化する装置を備えているような
ところがありました。あまりに透き通った感性の持ち主で「精神世界に住むリアリスト」
とアメリカにいた時に言われたのだと笑っておりました。
そして「苦労」と言う言葉しかないのかと思われる程、苦労し続けたその生涯を
僅か26年と数ヶ月で終わらせてしまいました。「急性くも膜下出血」で。

あれから15年。

先日、教会の先輩に言われました。
「そこにいないと分かっていても、そこにお墓があるのであれば
一度はお墓参りに行ってみるのも一考かもしれませんよ」と。





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Last updated  2007.05.13 20:24:46
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