Flatのガンプラ製作日記

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2021.11.28
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カテゴリ: 本の感想
書籍の感想です。
今回は「Fate/Zero 6 煉獄の炎」です。


Fate/Zero(6)煉獄の炎 (星海社文庫) [ 虚淵 玄 ]

いよいよFate/Zeroの最終巻です。
アニメも何回も見返しているので、当然結末は知っているわけですが、
やはり切ない。でも良い作品だと思っています。

ライダーとウェイバーのけつまつはハッピーエンドと呼んでよいのでしょうか?
もちろん、ライダーは戦いに敗れ、聖杯へ願いを託すこともできず、

そういう意味ではバッドなのかもしれませんが、ライダーとウェイバーが
分かり合い、「友」と呼び合える仲となり、さらにはライダーの精強なる
配下に列せられたことはウェイバーにとっては大いに自信になったと思います。
そして、ライダーも後を託せる友がいたからこそ、玉砕覚悟の特攻ができた
わけで、もう永遠に会えないかもしれないけど、二人を分かつものは何も
ないのだと感じます。
それにしても、乖離剣の威力はぶっ壊れていますね。
誰を狙うなどではなく、世界そのものを切り裂き、新たな世界(秩序)を
産みだす・・・
そりゃイスカンダルのアイアニオン・ヘタイロイも一瞬のうちに瓦解します。
アイアニオン・ヘタイロイが強力といえど、今の世界の理の中の存在です。

恐ろしい・・・
時臣が海魔に対して、乖離剣を使って欲しいと言ったときにギルガメッシュが
「アホか」と一蹴していましたが、ギルガメッシュもその力の大きさを知って
いたからなのでしょうね。

話変わって聖杯です。

アニメではあまり詳しい説明はなかったので。
聖杯はもともとは「ただの力、魔力」だったようですが、いつからは
「意思のようなもの」を持ってしまった。それがあの黒いもののようです。
そしてその黒いものは切嗣の願いに自分の意志と似通っている部分を見つけます。
目的が、ではなく、「要は殺して殺して、殺し尽くせば世界は平和になるよ」
という手段の部分です。
切嗣は殺し尽くすことを手段とは考えていませんでしたが、切嗣が今までやってきた
ことを世界レベルで実行し、「すべての争いをなくまで続ける」としたら、確かに
殺し尽くすことになってしまうかもしれません。
切嗣はそれが嫌だからこそ、聖杯の奇跡に頼ったわけですが、聖杯は
「君の知らない方法を君の願望の含めるわけにはいかない」
とつれない返事。
なるほど、と思っちゃったんですけど、これ、変じゃないですか?
時臣たち魔術師の願望って「深淵に至る」というものでしたよね。
世界の内側ではなく、その外側に至る方法を知りたい、というもの。
そこに至る方法が分からないから聖杯に頼るわけですよね。
聖杯はこの願いは叶えてくれないってことかしら?

それにしても、綺礼ですが、人の痛みを愉悦と感じる真正の悪だと思うのですが、
アイリとの会話の中で彼が言ったことは真理であったのでしょうね。
「闘争は人間の本性だ。それを根絶するというなら、人間を根絶するも同然だ」
悪そのものである綺礼の理屈が審理で、切嗣の願いは絵空事だというのが
皮肉ですね。
でも私はそこが好きです。
どんなに良いことでも、正しいことでも、できないことってあると思います。
人はその中で生きていかないといけない。
切嗣のように最上の理想を追い求める姿はある意味美しいけど、掴めない
雲を掴もうとしているかの如く、厳しい結果が待っていました。

彼にとって唯一の救いはシロウの存在ですね。
「しょうがないから、代わりに俺がなってやるよ」
この言葉に切嗣は救われたのではないかと思います。
実現できないとしても、それに向かって努力することは大切ですし、
その姿から何かを感じて、後を追ってくれる人がいる・・・

切嗣、お疲れ様!





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Last updated  2021.11.28 15:09:53
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