「だからどうしたと言うんですかっ!?」
「いやぁ、忘れてるかなとか思って」
「はぁ、そうですか…。 って、そんな話題を出してきたということは…これはもしや完成ですか?」
「だったら良いんですけどね~。 まぁ、一応試作品作って動かしてみましたよ」
「試作品というのは…この白い紙にカード名らしき文字が書かれただけの…?」
「それです」
「これだったー」
「とりあえず、カードとか簡単に説明させて」
「あ、はい。 お願いします」
「主、〔立ち位置〕ってよく解らないです…」
「ん~と…レイは打撃と射撃、どっちが苦手?」
「えっと、打撃が苦手です」
「だったらレイは遠距離にいる敵を攻撃するのは得意だけど、近くに居る相手には上手く攻撃できないってことですね」
「はい。 そうですね」

「何となくわかったような…。 でも、お互いが〔後〕だったらかなり長距離ってことですか?」
「いやいや、あくまで『自分が攻撃する時相手が何処にいるか』です。 お互い〔前〕だからゼロ距離ってわけではないです。 う~ん…ドッジボールですね。 攻撃側は何処からボールを投げても良いでしょう? 大事なのは当てる相手が前に居るか後ろに居るかってことです」
「なるほど」
「打撃ならだれにも負けないプロボクサーでも、遠く離れた相手には攻撃手段が無い。 また、百発百中のスナイパーも、腕力が無くては目の前の相手に攻撃できません。 …って言えば解るかな?」
「なんとなく解りました。 では、サポートカードの〔タイミング〕って何ですか?」
「戦闘は基本的に攻守が一回ごとに入れ替えながら先に相手のHPを0にしたものの勝ちです。 なので、攻撃時に使うカードなのか、それとも攻撃されたときに使うカードなのかを表します」
「さっきみたいに具体的にお願いします…」
「あぁ、はいはい。 じゃあ…例えば、今まさにレイは敵の攻撃を受けようとしていると想定します。 ここで使って欲しいのはダメージを減らすための『防御プラグイン』ですか? それとも攻撃力を上げる『攻撃プラグイン』ですか?」
「その状況ではどう考えても『防御プラグイン』ですよ」
「そういうことです。 自分が攻撃を受けるときは、その攻撃で落とされないようにHPを守るカードを使い、逆に攻めるときは少しでも与えるダメージ量を増やすための攻撃力UPのカードを使うってことですね」
「主の説明は解りやすいのか解りにくいのか微妙なラインを行ったり来たりしてます…」

「ところで、サポートカードのコストって、大体どの位かかるんですか?」
「そこが最大の問題点ですよ。 あんまり低コスト過ぎると使いやすすぎちゃうし、逆に高ければ良いってわけでもないし。 因みに現在作ってみたサポートカード一覧です。 正式名称は未定です」
「コストと言えば、キャラクターカードのコストバランスもよく考えないとですよね。 とりあえず最大でも8でないと3体パーティ組めないし。 とりあえず目安はこんな感じです。 解りやすくデジモンとレジェンズのクラスで表してみました」
「私、最低ランクですか…」
「あくまで基準ですから…」
「まぁ、でも、ここまで出来あがってるならもうすぐ完成じゃないですか?」
「そうかなぁ。 とりあえず、次回は実際のゲームの流れを紹介しようと思ってます」
「楽しみですね」
「が、頑張りますよ~」