「いやぁ、寒い。 あまりに寒くて会社の週報書いたら日記書くの忘れてましたよ」
「主!大変です! 真っ白です!」
「あぁ、そうですね。 レイちゃんの毛並みは今日も真っ白で綺麗ですね~」
「私の色ではなく! お外ですよ! 雪ですよ!」
「レイ。 雪の日は外に出たら危ないですよ?」
「主~、そんなこと言って寒いからって引きこもっていないで少しは外の空気を吸いに行きましょうよ」
「レイ…今まで黙ってましたが…実は、雪の降る寒い日に外に出ると死んじゃうんですよ。僕」
「そ、そうだったんですかー!?」
「ウソをつくな!ウソを!」
「あ、ばれました?」
「主ー! わ、私がそんなウソに引っ掛かると思ったんですか!?」
「いや、引っかかってたよね…」
「それは兎も角、一昨日はまたイケメンが来てたじゃない! なんで誘ってくれないかな?」
「無茶を言わんで下さい」
「主のお友達ですか?」
「この前家に来てカードファイトしてった友人の事ですね」
「イケメンな友人の事よ」

「…で、勝ったの?私のデッキ」
「お互いに酷く事故ってて…何故か『ベネディクト』をヴァンガードとしたままでしたが勝てました」
「折角『メイルストローム』軸に作り変えたのに乗りたいのそっちじゃないわよ」
「分ってますけど…事故です」
「主! 私のデッキは使ってくれました?」
「レイのは…ゴメン『ゴールドパラディン』を使おうと思ってたんですけど、時間が無くて…」
「うぅ、たまには私のデッキも使って下さいよ」
「ゴメンね」
「そう言えば次のトライアルデッキも『ゴールドパラディン』ね」
「あと『なるかみ』ですよ」
「レイちゃんは今度のカードは使うのかしら?」
「『解放者』…面白そうですけど、『エイゼル』を崩す気は無いので多分使いません。 主にお譲りします」
「ホント!? 『ブラスターブレード』使って良い!?」
「どうぞどうぞ」
「リュキア!『解放者』でデッキ組みます!」
「え? あ、はい…。 どうぞ。 なんで報告したの?」
「そうだ! デッキの案が浮かんだのでちょっとカード買い足しに行ってきます!」
「あ、主! 外は雪ですよ!?」
「…いやぁ、最近の通販は届くのが早くて便利ですよね」
「あ、折れた」