「と、通勤ルートの坂道に向かって心の中で叫ぶ毎日が続いております」
「雪ってか凍ってるからな」
「滑らないようにね」
「うん、あの坂で滑ったら車道まで一直線ですからね。 多分死ねますね」
「そんな間抜けな死に方だけはしないでくれ」
「まだ死にませんよ!」
「ところで、紅狐…それはデジモンのゲーム?」
「これはっ! PSPの『デジモンアドベンチャー』ではないか!」
「前作は結局買い逃してそのままでしたけど、今回はしっかりゲットして来ましたよ~」
「へぇ、最初のアニメのやつか。 懐かしいな」
「ローク先輩の世代ですよね」
「そうだね。 正確にはもうチョイ前だけど」
「いやぁ、楽しみですね」
「? やったのではないのか?」
「いや、実は買ったは良いけど時間が無くてまだ一度も起動してないんですよコレが」
「なんてこった…」
「折角買ったのに…」
「仕様が無いじゃないですか。 この土日は二日ともヴァンガってたから」
「そこはデジモンを優先するべきだと思います!」
「同意します」
「友人の誘い断ってでも!? …ど、努力します」
「ところでメガドラモンの育成は出来ないの?」
「タオモンの育成は出来ないの?」

「じゃあ優先順位下げていいや」
「良いの!?」
「紅狐~ヴァンガるぞー」
「待って!デジモンやらせて!」