「わーん!もう辞めてやるー!」
「えぇと…彼はどうしてしまったんだい?」
「何でも次に行くことになりそうな現場が最初からクライマックスだそうです」
「なんじゃそりゃ」
「毎日残業22時と毎週一回の休日出勤までが確定してるって酷くないですか!?」
「う~ん、酷いかどうかは置いとくとしても、紅狐の体調と体力では難しいかもね」
「勤務地的にも、お給料的には良い感じだったんですけど…こりゃ辞退した方が身のためですよね」
「と言うか主? 確か今月末でこの仕事終わりになって介護職に戻る…とか言ってませんでしたっけ?」
「ホントはそのつもりだったんだけどね。 もう一カ所どう?って」
「断れないんですよね、主」
「だって仕様が無いじゃない!」
「まぁ続けるにしても断るにしても連絡するなら早めにね」
「そうですね。 ところで関係無い話なんですけど」
「何ですか?」
「今日ね、初めてタッグファイトしたんですよ~」
「ヴァンガードの2VS2タッグファイトですか?」
「そう。 カードショップに来てた他のお客さんとね」
「知らない人と親しく出来るようになったのか…成長したね。うん」

「でも面白そうですね!タッグファイト!」
「普段以上に頭使って疲れちゃいましたけどね」
「タッグガードとか、特殊なルールがあるんだよね」
「と言うか何が難しかったって、パートナーの足を引っ張らないようにが必死でしたよ」
「因みにどんなタッグだったんですか?」
「色々やったんですけど、ゴールド&ロイヤル新旧パラディンタッグが面白かったですね。 負けちゃいましたけど」
「でも面白そうだね。 よし、俺らもやろうか!」
「じゃあ暇そうなマグナ辺り捕まえてきますよ」
「でも、紅狐は先に会社に報告な」
「…はい」