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【新華社マニラ=許林貴】 フィリピン農業省の黄厳輝大臣は19日、「中国-アセアン自由貿易区の完成は、フィリピンの農産物輸出拡大にチャンスを与えている。ヤシ油、マグロなどハイエンド農産物の中国市場進出が可能になった」と語った。
黄厳輝大臣によると、フィリピンは現在、世界最大のヤシ油輸出国であり、パイナップル、バナナ、マンゴーなど熱帯果物の輸出においても優勢にあり、これらの分野は自由貿易区で受益することができるという。
フィリピン農業省のデータによると、2008年のフィリピンの農産物輸出額は38億9000万ドルとなっている。そのうち、ヤシ油、バナナ、マグロ、パイナップルおよび関連製品は、フィリピンの最も代表的な輸出農産物だ。米国、日本、EU、東南アジア諸国が主要農産物の輸出先となる。
中国はフィリピン第3位の貿易パートナーで、08年の両国の貿易額は282億8000万ドルだった。だが、フィリピン政府の対中国貿易は電子部品に集中している。中国とフィリピンの官吏はともに、両国には、農業、漁業、鉱業の面で大きな協力できる潜在力を持っているとみている。
フィリピン輸出発展理事会行政委員会メンバーの許経旋氏は、「フィリピンのハイエンド農産物に中国市場は魅力を感じている。純度の高いヤシ油はかなり良好なスキンケア用品であり、寒くて乾燥した中国北方地域での市場空間は大きい。また、中国の中産階級の増加と飲食嗜好の変化で新鮮なマグロの需要も絶えず増加するに違いない」と指摘する。
(翻訳 崔蓮花)
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