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tajim

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May 12, 2006
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BBCのヒットシリーズ「Apprentice」がようやく終わった。
毎週見たくないのに結局最後まで見てしまう、そんな番組だった。
番組の趣旨は、マルチミリオネアのSir Alan Sugarというボスの元で働くポジションをめぐって若者10人が争う姿を見るドキュメンタリー。毎週2グループに分かれてあるタスクに取り掛かり、より成功したチームは全員が勝ち。負けたチームから一人が毎週クビを言い渡される。
タスクの種類はいろいろだけど、いつもより多く稼いだ方が勝ち。中古の車を売ったり、不動産物件を賃貸したり、豪華客船上でのイベントを企画販売したりする。

参加者は皆大金持ちにあこがれるだけあって、経歴的にはセールスやマネージメントで成功してきた人物が多く、誰もが「私が一番」と言い切るだけの自信を持っている。
番組の醍醐味は、やはりそういうエゴのぶつかり合いにある。誰もが自分がデキると信じてるので、相手の意見を聞かない。チームが勝てばクビの危険はないのでチームワークが大事なのに、誰もが自分の能力を見せたくて仕方がない。毎週一人プロジェクトマネージャーを決めるのに、他の人は言うことを聞かなかったり、でしゃばって役割が入れ替わったりする。

この番組を見ていていつもイライラさせられるのが、そういった「人の話を聞かない」態度。イギリス人にはとても多い。相手の言うことにかぶせたり、全く関係のない反論をしたり、要するに「聞く気がない」。そしてとてもデキるはずの人たちが、醜く言い争い、簡単にけんかになる。
この国にいると自分の立場を正当化する、ということの大切さを実感させられることは多い。しゃべれないと、負けなのだ。でも正当化するあまり、自分の非を認めない、認めたら負け、というような間違った意識があるように見える。
誰だって間違えるし、失敗もする。他の人の意見の方が正しいこともあるし、それを認めることで向上できることも多いはず。でも、その「失敗」とか「間違い」を認めることがまるで自分の一切を否定することかのようにかたくなに嫌がる。タスクに失敗してSir Alanに間違いを指摘されても「もう一度同じタスクを与えられたって自分は同じことをする。私の判断は間違っていない。」と簡単に言い切ってしまう姿は何度も目にした。そしていつも、失敗した理由は他人にあるのだ。クビを逃れようとSir Alanの目の前で失敗の責任のなすりあいをする姿などはとても醜かった。



とにかく、絶対一緒には働きたくないような人ばかり目に付く番組だった。見るたびにいつもイライラした。でもSir Alanも見る目があるのか、そういう口先だけのbullshitterはどんどんクビを言い渡されていった。結局Apprenticeに選ばれたのは高校教育もまともに受けていないブロンドの若い女性で、スーパーのレジ打ちから始め年収2000万円まで自分ひとりで身を立てたという驚くような経歴の持ち主。シリーズを通して一番目立たないキャラの一人だったが、(もちろんタスクの成功もあるけれど)性格的にも温厚でエゴも低いところが買われたのかもしれない。母子家庭の長女で兄弟と母親を養っている、という裏話も涙を誘ったのかもしれない。
一番むかつくようなタイプが選ばれなくて良かったと思うけど、イギリスの社会にはああいうタイプが蔓延している。人の話を聞ける人が極端に少ないのだ。「You are the best!」といって子供を育てる親の姿はよく目にするけれども、謙虚さを教えないのも考えものだなぁ、と思う。それともそんな考えはアジア人特有だろうか?そんな考えじゃこの世界では生きていけないのかな。





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Last updated  May 12, 2006 11:25:32 PM
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