山口小夜の不思議遊戯

山口小夜の不思議遊戯

PR

×

バックナンバー

2026年08月
2026年07月
2026年06月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2006年06月24日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

『イカとタコ』 第二節●冷たいカルテ●

 (ちょっと、いいかおまえな、豊!)
 静からの国際電話の怒声が脳天を直撃する。

 (バカものが! 聞いていればなんでそう、教授に向かって口のきき方がなってないんだ!? おまえ何様のつもりだ!? 外国語の時はガラが悪くなるから気をつけろってあれほど・・・・)
 「だぁって!!・・・・あの男、天罰だよ。こんな美人ポイするなんて──それも理由も言わないで研究グループから外すなんてひどい捨て方でさ・・・・せいぜい付きまとわれて放火でもされてりゃいいんだ」
 研究レポートならぬ、探偵レポートに留められた写真をかざし、豊は口を尖らせた。
 それは依頼人の教授の自宅の裏にひっそりとたたずむ女性、郭錦詩の姿であった。
 美人というのは誇張ではない。色白でなめらかに整ったデリケートそうな卵形の顔。ゆるやかに肩に波打つ漆黒の髪。海のように深い憂いに濡れた闇色の瞳。唇だけに残る幼さ。


 見ているだけで同情できるような写真だ。むしろ自分も加勢して王志軍の玄関に、猫の死体でも放置してきてやりたい。
 (尾行のターゲットが織と結──双子の姉妹。静の妹で豊の姉──の年齢ねぇ。ま、おまえには打ってつけのケースなのかもな。どうしたわけか、三千世界の妖異込みで年上ウケする男だからな、おまえは。おちょくってみたくなるタイプなのかもしれん)
 「喜べねーな」

 (ところで豊。例の“冷たいカルテ”の件だが)
 静がいきなり話題をふった。
 彼の最近の懸案──医者の世界の“事件”に関することだ。医療の現場でもかなりの上役になっている静だが、その知識を見込まれて、刑事になった友人から専門知識を借りられることも少なくない。静自身も迷宮入り犯罪に関する嫌悪と挑戦心は尋常でないところがあり、その全貌を明らかにしようとするあまり、自分の専門知識に頼るのみならず、遼や豊の直感を総動員させることもままある。

 “冷たいカルテ”というのは死因が明確でないにも関わらず医者が書いた死亡診断書を指す。他方では誤診や医療過誤を指す“苦いカルテ”というものも存在するが、いずれにせよ経験を積んだ医者であればあるほど、一枚や二枚持っているものである。それだけならいいが、場合によっては数え切れないほどのカルテをしまっている医者もある。

 家族の誰かが自宅で死亡した場合、遺族が警察の介入を忌避することがままある。世間体やその後の手続きの面倒などの理由だ。よって、面識のある医者があるなら、その医者に懇願して死亡診断書を書かせてしまう。医者の方も家族からの様子を聞いて、原因がある程度固められることや、犯罪性を疑えない場合はその場で不確かな死亡診断書を出してしまうことは少なくない。そうしたいわば善意で発行した死亡診断書の中に、あとで振り返ると疑問符の残る死が思い出される場合がある。

 目下、静に引っかかっているのは、ある内科の老医が告白してきたケースであった。






        次回更新は●T家の夫人●です。
        しずさんの心にひっかかっている事件の全貌が明らかにされます。



 本日の日記-------------------------------------------------

 皆さまおはようございます!
 ブラジルとのことはもう何も言うまい。こちとら身近なニュースといえば、うちの子のクラスが昨日金曜日に“ 学級閉鎖 ”になりました。現在、親の方が苦しんでいる“咳風邪”ではなく、“プール熱”&“手足口病”だそうです。が、娘はどこ吹く風なので、昨日から家で元気を持て余し気味です。つか、“プール熱”&“手足口病”って、何!? 病名聞いただけでもなんだか怪奇なカンジがするのですが(こわいよ:泣)。

 というわけで、本日午前中に 『三校が到着』

 さすがに三校なので、青(訂正要求箇所)は少ないです。この三校は、著者が見ることのできる最後の原稿となりますので、念押しの意味で“念校”とも呼びます。念校を送付した後、著者である私にできることはもはやなくなります。その後の出版までの日々は、ひたすら、出版社を信じてお任せするのみとなるのです。

 さて昨日、この三校が本日の午前中に届くこと、締め切りが26日月曜日であること(ひえ~っ! 明日には出さんといけんが~)との編集部からのメールを受け取り、そこに 『プロフィール』 を書くようにとの付け加えがありました。
 プロフィールについては、26日締め切りではないそうです(とはいえ、来週前半には書き上げるべきだとは思いますが)。
 プロフィール──つまりいわゆる一般的な書籍に掲載されている「著者紹介」の文とのことです。
 「著者紹介」であって「著者自己紹介」ではないので、フレンドリーな調子というのではなく、あくまでも事実を伝えるイメージで、スペース的には横書き10行くらいとのことです。

 となると、どうなる?
 事実を列挙するならば、こちらのブログの プロフィール に実際の大学名を入れた感じになるのかな。
 アルファポリスで既刊になっている作者さんたちの プロフィール も確認してみたのですが、かなり千差万別で、どれがどうというより別段に目を引いたものはなし──(辛口)。

 私にしても、『青木学院物語』にとって必要な著者略歴は、
1972年生まれ、横浜市出身、東京都在住。
 くらいなものなので、正直言って何を書けばいいのか迷っています。
 あんまりフリースタイルに書くと、『青木』に流れる空気を壊してしまう。
 同じことは、『鳥取物語』にも言えるのでしょう。ネタっぽい話は『不二一族』関連にこそ似つかわしいもの(笑)。

 三校で“プロフィール”の位置を確認して、その後メールで送信すればOKだそうですが、そんなに時間的にも余裕はなさそう。

 ううーん。私の略歴は余分なものが多いので、ことさらに列挙するのもはばかれるが、実際の大学名などを入れると卒業生や関係者などの親近感を得られるかもしれない──それを見込んで入れてみるのもひとつのアイディアかもしれません。

 ここだけの話、これが実際のプロフィールです。下記のどこまでかは実際の奥付の部分に載るのでしょうから、ここで公開してしまいましょう。具体的に挙げておいた方が、アドバイスもいただきやすいでしょう。
 1994年、聖心女子大学文学部歴史社会学科卒業
 その後、中国に留学、帰国して博士課程まで行ったがあまりイミはなかった。
 本業は主婦、たまにパート(オットのゴーストとも言う←けど、これは書かない)で各種ライター及び翻訳業など。東京書籍『仏教美術事典』項目執筆。
 2005年8月、パートのギャラでPCを購入し、『青木学院物語』のHPを立ち上げたことで人生が変わった。

 こんなのでいいのかなぁぁぁ???
 皆さま、事実を伝えるプロフィールを書くようにと言われたら、どんな感じに仕上げることになるでしょう。ぜひお知恵を拝借できればと思います。「青木とは全然関係ねーじゃんか!」など、なんか文章が鼻につくようでしたら、どうかご指摘ください☆

 次回更新は、三校送付後の6月26日月曜日をメドに予定しております。
 夜になっても更新がなされない場合、小夜子になんかあったと思って心配してください(泣)。


 ◆お読みいただけたら 人気blogランキングへ
  1日1クリック有効となります。ありがとうございます。励みになります!



 ちょっと貼ってみました。 どこにすっ飛ぶのか・・・。 よろしくお願い致します☆





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年06月24日 14時41分49秒 コメント(14) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: