2019.03.03
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カテゴリ: 京の見どころ
二条城 元離宮二条城

徳川家康の将軍宣下より、十五代徳川慶喜により大政奉還がなされた江戸幕府、その始まりと終わりの舞台となったのがここ二条城です


 ↑「唐門」二の丸御殿への正門で1626年後水尾天皇の行幸に合わせ改修され今に至ります、檜皮葺き切妻造の四脚門で正面と背面に唐破風をつけた堂々とした門で、国の重要文化財に指定されています


 ↑唐門上部の欄間には極彩色の彫刻と華麗な金工細工が施されています、長寿を寿ぐ「松竹梅に鶴」や城を守護する「唐獅子」など鮮やかです 2013年の修復工事で絢欄豪華な往時の姿に蘇ったと説明されています 


 ↑「車寄」二の丸御殿の玄関で、奥に続くのは「遠侍(トオサムライ)」御殿で一番広い部屋をもちます、将軍との対面の場所と大名・勅使の控えの間があります
普通ならこちらから二の丸御殿に上がりますが、今回は御殿外の梅林と三っの庭園の方へまいります
二条城 については 2013.03の記事 「徳川家の栄華と終焉の歴史を刻む........二条城」 でもご紹介していますので又別途ご覧下さい

梅 林
 梅やっと咲き始めましたが、昨年の台風の影響で木が少なくなった上、一番の見ものであった「源平咲き分け」一本に紅・白両方の梅が咲く木が無くなっていました、また本丸庭園は現在修復中の為、この両方以前に取り置いていた写真でご紹介します


 ↑本丸城壁と内濠を背に咲く紅梅です
 (TOPの写眞はこの少し先で見られる白梅です)


 ↑園内、両側に梅林を見ながら散策です


 ↑紅梅・白梅・桃色梅、色とりどりに咲いています

 ↑先に記した案内表示です

 ↑源平咲き分けの花です


 ↑青空に映えて見事です 一本の木から紅白の梅が枝に別れ咲いています
 源平咲き分けの名は源平の時代源氏が白、平家が紅の旗を掲げ戦ったところから名付けられたと謂われています また一本の木に色が違って咲くのは一つの遺伝子で咲くところに他の遺伝子が入り込む事で二色に咲くと説明されています


 ↑上に元気よく伸びた枝先の方まだ蕾も待機しています 或いはこれで見納めでしょうか


 ↑園内数少ないしだれ梅、まだこれからです


 ↑桃色梅、内濠と城壁をバックに鮮やかに咲いています


↓紅・白梅のアップ ふくよかに咲いています



↓二の丸庭園

 ↑庭園入り口にどっしりと構えた五葉の松、樹齢4~5百年おそらく創建当初に植えられたものなのでしょう


 ↑1603年二条城築城の際に、東側に建てられた二の丸御殿の建物に調和させて造営され、のち後水尾天皇行幸の際多くの名園を手掛けた小堀遠州により改修された庭です、この二の丸庭園は遠州の代表作として、現存する城郭庭園のうち最も優れた景観を有する庭として国の特別名勝に指定されています 
(ちなみに庭園の特別名勝は最高位で建物の国宝に匹敵します、面する二の丸御殿6棟は国宝です)


 ↑池を中心にした池泉回遊式の書院造庭園で、三つの島を置き四つの橋が架けられ、西北隅には滝が設けられ、池の汀には多くの岩石が配されしかもその多くが上を向き立てられていて、その組み合わさった景観は変化に富み豪壮な趣きを感じさせる池となっています


 ↑中央は蓬莱島、大陸より伝わった神仙蓬莱思想を顕し、池は海、島は仙人の住む蓬莱山と見立てられ、鶴亀を模し鶴島・亀島が配されています


↓どちらから観ても素晴らしい眺望が得られる庭園は、中国諸葛孔明の考案した八陣(中国の兵法で八方に備えるの意)に例えて「八陣の庭」と名付けられています  (左) 滝組みと (右) 橋組み



↓本丸庭園

 ↑本丸西南隅の天守台から見る本丸建物群と庭園です、向こう比叡山がうっすらと見えています


 ↑創建当時の本丸は、二の丸御殿とほぼ同じ規模の建物と庭園をもっていましたが、天明の大火(1788年)で焼失し、現在の建物は1893年京都御所内にあった桂宮家の屋敷を一年かけて移築されたもので、庭園はその後1896年明治天皇の命で作庭されています


 ↑御常御殿前の広い芝生の庭です、旧来は錆びた枯山水の庭園でしたが7ヶ月かけて芝庭風の築山式の庭園とされました


 ↑丸く刈り込まれた植え込みや芝生の広がる景色は、明治中期に日本で広がった洋風建築とその庭園の影響を受け、ヨーロッパ風の庭を意識して作られたようです


↓縦横に走る曲線的な道も印象的で、落ち着いた雰囲気が感じられる庭園となっています、また道や築山には椿.桜やつつじといった花木が多数植えられ時期に合わせ華やかな景色を演出します



 ↑本丸の城壁と内濠です 静かな内濠、水面に城壁が浮かびます


↓清流苑

 ↑前の二つの庭園からすれば新しい和洋折衷の庭で、本丸の北側元天守閣跡の約16,500㎡に昭和40年芝生を敷き詰めた東側の洋風庭園と、二棟の建物が建つ西側は江戸時代の豪商角倉了以一之船入の屋敷からその一部を譲り受け和風庭園が造られました、作庭は昭和の小堀遠州と謂われる中根金作氏によるものです 向こうに見えるのが了以の屋敷から移築された「香雲亭」です 


 ↑ご紹介しているのは池泉回遊式の和風の庭です、邸宅より譲り受けた庭石約800個と、それに全国より集められた銘石約800個を加えて造られたと紹介されています
庭の中央に池 向こうに借景本丸の北側城壁が見えます


 ↑豪壮な二の丸庭園と違い、綺麗に配された石と庭木に橋が組み合わされ落ち着いた日本庭園が造られています 
清流苑にあるもう一つの建物 向こうに見えるのが茶席「和楽庵 」です


 ↑こころ落ち着けて、香雲亭座敷より庭を眺めお茶をいただきます
桜やつつじ咲く頃、また鮮やかな景色を見せてくれます


 ↑最後に本丸西南の城壁です 一段と高くなっている所が天守台です

   *****
 次回はさくらの花の映える処と思っています、また暫らくご猶予を・・・





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最終更新日  2020.02.28 09:56:16
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