2016.08.26
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

10秒切れていない4人がなぜ銀メダル? 最強メンバーが下した「ちょっと怖かった」決断

withnews
【画像】ドン小西が憤慨した日本代表の五輪ウェア「せっかくの活躍が…」

「半足にする?」「いや、4分の1でいこう」

 シューズ4分の1足分、7センチほどに込めた勇気が、日本陸上界の歴史を塗り替えました。

 決勝の前日にあった予選は、全体2位で通過したものの、タイムは37秒68。このままでは決勝ではメダルに届かない、と判断した選手たちは話し合いました。「半足にする?」「いや、4分の1でいこう」。一体、何のことなのでしょうか。

 選手たちはリレーのスタート前、自分がスタートする地点から、自分の靴を使って逆方向への距離を測り、テープを貼ります。そこに前の走者が来たら自分がスタートする、という目印にするためです。この位置を、2走の飯塚は、予選より靴4分の1足分、遠ざけました。

「半足分だとちょっと怖かった」

 予選では、バトンパスのところで完全にはスピードに乗り切れていませんでした。前の走者がより遠くにいる時点でスタートすれば、それだけスピードに乗ったところでバトンを受け取ることができます。ただし、テイクオーバーゾーンと呼ばれる受け渡し区間内でバトンをもらえず、失格になるリスクも増えます。

 「半足分だとちょっと怖かった」と飯塚。時速40キロ近い世界だけに、数センチの差でも影響が大きいからです。

「気配はなかったけど、信じていた」

 1走の山県がスタートダッシュを決めます。2走の飯塚がつけたマークを、山県が通過。それを見て、飯塚がスタートしました。

 2人の距離はなかなか縮まりません。それでも、飯塚は走りを緩めませんでした。「気配はなかったけど、来ると信じていた」。山県は、ゾーンぎりぎりで追いつきました。

 3走の桐生は予選より4分の1足分、ケンブリッジは半足分、テープの位置を遠ざけていました。これが、予選より0秒08、記録を詰めることにつながりました。予選の記録のままなら、タイムは米国(結果的に失格)とカナダを下回っていました。

 代表が固まってから、合宿を通じてバトンパスを熟成させ、「絶対に失敗しない」と自信を持っていたからこそ持てた勇気。誰一人として100メートル10秒を切れていない4人が、金メダルまで後一歩のところまで迫り、世界に衝撃を与えたのです。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.08.26 02:35:39
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: