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【画像】ドン小西が憤慨した日本代表の五輪ウェア「せっかくの活躍が…」
シューズ4分の1足分、7センチほどに込めた勇気が、日本陸上界の歴史を塗り替えました。
決勝の前日にあった予選は、全体2位で通過したものの、タイムは37秒68。このままでは決勝ではメダルに届かない、と判断した選手たちは話し合いました。「半足にする?」「いや、4分の1でいこう」。一体、何のことなのでしょうか。
選手たちはリレーのスタート前、自分がスタートする地点から、自分の靴を使って逆方向への距離を測り、テープを貼ります。そこに前の走者が来たら自分がスタートする、という目印にするためです。この位置を、2走の飯塚は、予選より靴4分の1足分、遠ざけました。
予選では、バトンパスのところで完全にはスピードに乗り切れていませんでした。前の走者がより遠くにいる時点でスタートすれば、それだけスピードに乗ったところでバトンを受け取ることができます。ただし、テイクオーバーゾーンと呼ばれる受け渡し区間内でバトンをもらえず、失格になるリスクも増えます。
「半足分だとちょっと怖かった」と飯塚。時速40キロ近い世界だけに、数センチの差でも影響が大きいからです。
1走の山県がスタートダッシュを決めます。2走の飯塚がつけたマークを、山県が通過。それを見て、飯塚がスタートしました。
2人の距離はなかなか縮まりません。それでも、飯塚は走りを緩めませんでした。「気配はなかったけど、来ると信じていた」。山県は、ゾーンぎりぎりで追いつきました。
3走の桐生は予選より4分の1足分、ケンブリッジは半足分、テープの位置を遠ざけていました。これが、予選より0秒08、記録を詰めることにつながりました。予選の記録のままなら、タイムは米国(結果的に失格)とカナダを下回っていました。
代表が固まってから、合宿を通じてバトンパスを熟成させ、「絶対に失敗しない」と自信を持っていたからこそ持てた勇気。誰一人として100メートル10秒を切れていない4人が、金メダルまで後一歩のところまで迫り、世界に衝撃を与えたのです。
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