陶玄郷だより (フラクタルの森)

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カテゴリ: 思想
この世界的な経済危機の引き金になったサブプライムローン関係の意見をいろいろ読んでみると、これは、右脳バカの状態だったのではないだろうか。

この問題は、欲に目がくらんだ人たちの仕業のように見られているが、しかし、元々、片面では優しい気持ちもあって出来た制度のようだ。
返済能力に乏しくて自分の家が持てない人に対する救済の意味もあったのだろう。
住宅価格が上昇していたという状況も有るようだが、やはり根本的には無理が有る。
もうけようとする人にも家を欲しい人にも受けの良い制度だったのだろうが、無理はやはり良い成果を産み出しはしない。
資金のある人も、資金のない人も、共に欲に振り回された結果であることを認めなければならない。

しかし、そこには信じがたいもう一つの要素が有るようだ。
とても信じがたいのだが、購入した人が支払不能になったとしても、日本のようにその債務が付いて回らずに、その家を明け渡しただけで良いというのです。
なぜ、そういう制度になっているのか不思議だが、もう一つ、そのようなローンの供給サイドにも似たような要素が有るようです。


彼らは、運用に対して利益を出すと大きな収入を得られるのですが、ここでも、もし失敗して損を出してもその損失を出したお金を返済する必要はないようです。最悪でもクビになるだけだというのですから、当然ながら向かう方向は決まってきます。
大きな収入を求めて一発勝負で高いリスクをとっての勝負をしがちでしょう。
社会全体が、サブプライムローンという低所得者向けの社会福祉政策的な色合いを帯び、しかもその危険なリスクを他の金融商品と抱き合わせて低くし、経済全体で保持していくというやり方に多くの人が賛同し利益を上げようとしているときに、その危険性を予感しつつも自制をかけて行くのは困難だったようです。

誰だったか忘れましたが、FRBの責任者もこの仕組みを絶賛していたようで、格付け会社もそのような商品を扱う会社にAをつけていたというのですから、社会全体が結果としてこのような事態を産み出す要素に包まれていたことが分かります。

社会福祉という要素と
利益追求という要素が、バランスを崩して蛇行したときに起きた現象と言えます。
右脳的要素と左脳的要素が接点を持たず連携することなく、ある時は社会福祉、ある時は、利益追求というように離れて蛇行したために起きた現象です。
右脳バカと言いましたが、結局の所、蛇行が原因なのです。冷徹にその結果どうなるのかと言う見極めが出来なかったというのが現実でしょう。

しかし、今、その結果が出た状況でいろいろ分析は出来ても、その場で翻弄されていく状況は分かります。では、どうすればそのような判断の間違いに対して防御線を張ることが出来るのでしょう。冷徹にその結果どうなるのかという見極めが大切なのでしょうが、それを見極めるためには、「小欲知足」という言葉が有りますが、足ることを知り欲を小さくしていく必要が有るのでしょう。
右脳ライン(悟性感性)的には、欲をコントロールし 
左脳ライン(知性理性)的には、甘い見通しを立てないことです。


この両目で見ることが出来ていない状況は、至る所に有り、
日本でも今、同じような課題の中で、非常に危険な領域に入っているでしょう。
全体が社会主義的な雰囲気に飲み込まれて、NHK始めマスコミや官僚、政治の世界にもその毒が流れています。派遣社員の問題でもそうですが、優しくありたいという気持ちが行きすぎて派遣切りをする企業に厳しく当たっています。強きをくじき弱きを助けるという感覚が、蛇行して浮き上がりすぎ、因果関係におけるそれまでの経緯と、その結果これからどうなって行くだろうかといった時間的な流れの線(左脳ライン)が小さくなっています。右脳ラインの優しさだけが浮き上がり左脳ラインを押し下げているのです。両目で見えていないのです。
企業側も、派遣社員側も両目で見なければならないのですが、マスコミはもっと冷静に両目で見なければならないのに、一般に迎合するあまり、あまりにも優しく見ようとします。受けを狙ってしまいます。それに踊らされ、政治家もコントロールされてしまいます。さらにその上に、官僚達も乗っかって、社会全体に優しくあろうとします。
だんだんと甘やかす方向に流れます。その結果が、財政赤字です。地方財政も、国家財政もどうしても国民にばらまく傾向を帯びてきます。

一般国民もそのほうが自分の懐が痛まなくて良さそうに思うので、そのような政治家を支持しがちです。大企業の足を引っ張り、国内で生産しにくい状況を作り、周辺の企業や産業の足を引っ張り、循環して自分たちの懐が空になっていくようなことを選択していくのです。

アメリカのサブプライム問題の中の貧困層の欲と富裕層の欲の共同作業と同じようなことが、日本でも起こっているのです。
アメリカの貧困層に対応するのが、国民です。
富裕層に対応するのが、大衆迎合型の政治家やマスコミ、官僚達なのでしょう。
自分たちの権益を守り増大させるために、国民の為と称して甘い政策を支援します。

この様な右脳ラインと左脳ラインの蛇行現象は、至る所で起こります。、
根本的にそのようなことをなくそうとすれば、政治経済、社会的なレベルで言うとするならば、「憲法改正」ここに集約されるのかもしれません。

憲法は、要素としては右脳ラインに関するものです。
そして、法律などが左脳ラインに関するものです。
憲法の中に不備や無駄な物があるために蛇行しているという側面も有るのです。
悟性感性(右脳)ラインがしっかりしていなければ、どんなに頭が良くて才能があっても、それは、逆に自分で自分のクビを締める作業になってしまいます。どんなに知性理性がしっかりしていてもその左脳ラインが伸びることは無いのです。
複雑な金融商品を作り複雑な中でその評価を得たとしてもそのことがかえってキズを大きくすることもあります。

安倍首相の時の憲法改正の流れを、マスコミや官僚達が阻止しなければ良かったのにと悔やまれます。





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Last updated  2009.06.04 08:11:42


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