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2004年11月14日

あちこち行っていた途中、ある複合型ショッピングセンターに行ったのですが、そこには、 駄菓子屋さん のコーナーがありますので、ちょっと寄ってみました。

早速、小さなカゴを持ち、お菓子を選び始める子供達・・・。

息子には『 300円まで 』という事にしたので、商品を手に取っては計算して、あれにしようか、これにしようか、と考えながらカゴに入れていました。

途中・・・

「オーバーしたらあかんのやろぉ？」

・・・なんて訊いてきまして、遠足のおやつじゃないんで、300円にこだわってた訳じゃなかったのですが、あえて、超えたらダメだという事にすると・・・

「ちゃんと計算して、超えへん様にするわ！」

・・・って言ってました。

駄菓子は単価が安いので、何回も暗算しないといけないので、小さい子には大変かもしれませんけど、本人も楽しそうにしてましたから、たまには、こういう買い方をさせてみるのも、いいかもしれません。

娘は私と一緒に、いくつか選んでカゴに入れ、選び終わった息子とレジへ・・・。

２7０円 ・・・これは、息子が買った合計で、あと30円分買えたのですが、その事を言うと・・・

「計算間違いしたんとちゃうで、そんなけでええねん！」

そう言ってましたが、どうなんでしょうね。 "^_^"

その後、他のお店に行く為に、車で移動したのですが、車中、買ったばかりのお菓子を食べている子供達を見ていると、ふと 自分が小さかった頃 の事を思い出しながら、ハンドルを握る事となってしまいました。

私は小学生の頃、 そろばん塾 に通っていたのですが、その塾の友達と、帰りに寄り道しては、よく駄菓子屋さんに行ってました。

駄菓子屋さんと言いましても、昭和初期が舞台の映画に出てくるような、おばあちゃんが店主で、軒先にまで張り出した古風なお店ではありませんでしたが、よくしゃべる、 面白いおばちゃん がいるお店で、行くと決まって・・・

「あんたら、また来たんかいなぁ。そろばん、ちゃんと習ってきたんかぁ！」

・・・っと言われ、そう言われると・・・

「ちゃんと、やってきたわぁ！」

って言い返すのが、挨拶みたいになってました。（＾＾）

私は、大きなガラス瓶に入っていた カレー煎餅 が大好きで、『必ず』と言っていい程買っていて、いつも人差し指と親指を黄色くしていた様な気がします。
粉末のジュース も好きで、よく買っていたのですけど、買うとおばちゃんが・・・

「あんたら、ホンマそれ好っきゃなぁ～！そんなんばっかり飲んでたら、アホになんでぇ！ほらコレ！」

口では文句言いながらも、予め準備しておいていたのでしょう、 紙コップ と水を出してくれてました。

自分の店に置いてある商品なのに『飲みすぎたらアホになる』なんて言うのもそうなのですが、口調は悪いかもしれませんけど、ホンマおもろい、やさしいおばちゃんでした。

１個１０円の コーラ飴 の当たりハズレに大騒ぎしたり、店先の ガチャガチャ に一喜一憂したり、 かたいシャボン玉 みたいなやつ（赤い固いストローと小さな薬剤の入ったチューブがセットの玩具）を買ってたなんて頃が懐かしく思えます。

そんなお店も、１０数年程前に 代替わり していて、息子さんが継いでおり、今では コンビニ風の酒屋さん となってしまってます。

でもそのおばちゃんは、店は変わっても、今でも時々店番しているらしく、相変わらず元気で、よくしゃべる、賑やかなままだそうです。

私は、避けている訳ではないのですが、もう ２５年 、そのお店には行った事がありません。

ですから、さすがにあのおばちゃんも、あの頃よく来ていた、黄色の手提げカバンにそろばんを挿してやってくる男の子達なんて憶えてないでしょうし、たとえ憶えていても、今顔合わせても気が付く事はないでしょう。

でも、もしかしたら・・・

「あらぁ！久し振りやんかいさぁ～！なんか買ってってやぁ！」

・・・って、あのおばちゃんなら、憶えてて、こんな風に言うかもしれません。

今度、うちの実家に帰った時に、あのおばちゃんが店番している様でしたら、久し振りにそのお店に寄ってみます。（＾ｕ＾）

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