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八木哲郎

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2009/01/01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
お正月、もう私の年ではどうという感慨もない。淡々とした心境の正月、ただ、年のはじまりだという新たな気持ちになり、早速去年の受取などの整理をした。

もう30年以上前だったか、お正月の新聞はとっても分厚くて、1ページの紙面は大きく富士山に初日の出がかかっている写真だとか、京都のキンピカの金閣寺だとかがドーンと出ていて、次のページは紋付き袴姿の著名人とか首相とか財界の大物とかが新春を寿ぎ、新年の抱負を語る談話があって、その次のページは時の文化人の新春座談会とか放談会で、そのまた次のページは華やかな和服姿の芸能人とかスポーツマンが「今年はがんばるぞ」みたいな希望のセリフが躍る、華々しい編集だった。
しかし、そういうものがなくなったのは、第一次オイルショックか円高不況以後だったのではないだろうか。日本の前途に希望がだんだんもてなくなりつつあるときは新聞社は無条件でうかれた紙面をつくれなくなったのかもしれない。
そして今年の朝日の第一面ときたら、「陰るハリウッド」とか「西松建設、融資偽装か」である。量もペラペラ。

大みそかは7時ころから3時間あまりもテレビで歌謡曲を聞いた。昔はやった演歌を聴いているといろいろと当時を思い出す。日本の演歌はいちようにあるさびしいペーソスが流れている。女ごころの切なさとか、愛し愛されるとろけるようなセクシュアルな喜びとか。
1960年ころまでは日本の人口の半分は農漁民で、進学率も大したことはなく、皆が貧しかった。とりわけ東北とか北海道など北のほうは貧しくさびしい歌が多い。都会に働きに出て故郷の親を想う歌とか、ふるさと懐かしの歌が多い。歌手は哀切の心情を歌いあげる。忍耐して、涙をこらえて、頑張って上に這いあがっていく。
こう考えると下積みの生活をしていた人たちが、がんばって今の日本を築いてきたことがわかる。
こういう演歌が、ある時期に労働歌とかうたごえ喫茶でのロシア民謡とかが一時全盛で、(ただこれは放送しない)それからだんだんフォークとかボーカルとか都市風の歌に変わっていく。






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Last updated  2009/01/01 12:00:14 PM


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