幻泉館日録@楽天

PR

Calendar

Profile

幻泉館 主人

幻泉館 主人

Archives

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2025.06
2025.05
2025.04
2025.03
2025.02

Comments

聖書預言@ Re:The Philosophy of Modern Song(03/11) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
katori@ Re:The Philosophy of Modern Song(03/11) お元気ですか? いつも6月になるとwish…
sonohanasakumade@ Re:訪問診療(04/2) クロ現で 沢木耕太郎さんのインタビュー…
幻泉館 主人 @ Re[1]:ギターというモノ/ギタリストというヒト(12/26) chappi-chappiさん、こんばんは♪ 漣さの…
chappi-chappi@ Re:ギターというモノ/ギタリストというヒト(12/26) おこんばんは。 新しいプロバイダーさん…

Favorite Blog

『韓国の行動原理』2 New! Mドングリさん

高市早苗そのものが… New! まいか。さん

西銘さんの思い出~… 穴沢ジョージさん

じゆうたく考【壁】 シェフ・オオシマさん

でろれん日乗 でろりさん
夜間飛行へ・・・ 夜間飛行さん
remi's room remi10さん
デパ地下グルメ @キララさん
Now Wait For Last Y… コブラクローさん
ひねもす庵 夏見還さん
2005.11.01
XML
カテゴリ: 日常雑記



事実関係はよくわからないのだが、今までの報道の内容では、飼い猫などの小動物で「実験」を繰り返していたらしい。

おそらく猫や鼠に毒物を与えている段階で、もうアウトなのだ。
それは科学的態度ではない。
自分が浸っている物語世界を、現実世界でなぞっているだけなのかもしれないが、どこかで止まらなければならなかった。

ただ、この子が足を踏み入れた世界は、よく理解できる。
異常な少年犯罪といった主旨の報道がなされる度に、少なくとも精神的にはみんな近いところまで行ったんじゃないかなあと思うのだ。

タリウムを弄んでいたこの少女は、楽天広場で日記を書いていた。
幻泉館への「足跡」を辿ってそのサイトを見た記憶がある。
性別は男性ということになっているのに、書き方がなんだか女の子みたいだなあとひっかかったのだ。
小説世界などに浸っている、楽天広場ではありがちな高校生の日記だった。

もうサイトは削除されていたが、検索サイトにキャッシュが残っているので、今でも少しだけ読むことができる。

……の日記

たとえば2005年7月9日の日記。
「飴色の液体」というタイトルで、土曜日の午後の「部室」の様子が書いてある。



7月9日 晴れ

今日は土曜日だけど学校がありました。
3時間授業で昼休みは無いので、弁当は部室で食べる事にしました。
鍵を借りて、独り教室の片隅に腰を下ろしました。
電気は点けず、薄暗い中で平らげました。
暫く本を読んでいましたが、誰も来ません。

ふと、鍵を借りる時の事を思い出しました。
あの時先生は「部活動か?」と聞き、
僕は其れに「はい、そうです。」と答えた筈です、
若しかして、今日は部活動は休みだったのでしょうか?
僕は其れに気付かず来てしまった?
少し恥ずかしいです。

とりあえず、何か行ってから帰ろうと思います。
扉を開けて中を眺めます。
酢酸鉛、過酸化マンガン酸カリウム、塩化鉄・・・
急に後ろに人の気配がしました。漸く誰か来てくれたのでしょうか。
期待して後ろを振り向くと、其処に居たのは
先生でした。
僕と目が遭うと直ぐに何事も無かったかの様に帰っていきました。
彼の目には、僕がどの様に移って見えたのでしょうか?
薄暗い部屋で独り薬品を弄る僕…
胸の辺りがざわざわします。


先輩の使っていた試験管に、蟻が集まっていました。
紅くて小さい蟻、ホルム(form)と呼ばれる方の蟻です。
艶々した体が透明な管を上り、青い液体の中へ落ちます。
何匹も何匹も、吸い込まれる様に其の身を浸します。
誘われて、惑わされて行く先は、死だけだというのに。

其の内の一匹が僕の指先を上ってきました、
何とも親しげな印象を受けます。
僕は其れを摘み上げ、青い液体の中へ落としました。



コメントを付けることはなかったけれど、こんな描写に私は近しいものを感じた。
まるで私の高校生の時の日記のように見える。

中学生や高校生のころは狂気の世界に半ば足を踏み込みながらも、「病者」にまではいたらず、ずるずると今まで生き延びてた。
運が良かっただけなんじゃないかと思うことが多いのだ。

BlogPet

幻泉館 リンク用バナー





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.11.01 15:42:31
コメント(12) | コメントを書く
[日常雑記] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


ブログペットの会話も面白いが、  
おぎーの  さん
どうも、こんにちは。

ちょっと、驚きです。
幻泉館ブログを見るという行為において、私とも繋がっているような気がして。ご主人においては不思議な気持ちになられたのでは。
文章を読むに、彼女はアタマのよいコではないかとの印象を持ちました。
それにしてもご主人の記憶になにか引っかかるものが、彼女のブログにあったのでしょうね。 (2005.11.01 16:54:34)

Re:ブログペットの会話も面白いが、(11/01)  
おぎーのさん、こんにちは♪

県東部の進学高という報道があったので、隣の学区にある私の出身校も大騒ぎだったようです。
間違えて電話がじゃんじゃんかかってきたんですね。

感受性の鋭い、表現力のある子だと思います。
ブログで小説を書いているぐらいだったら、その才能が開花したかもしれないのに、残念なことになってしまいました。

(2005.11.01 17:24:59)

Re:悲しき16才(11/01)  
Dr.悠々  さん
お前の気持ちちょっとは分かる
母親泣かす兄たちを
締めよかどうか布団の中で
一晩迷った俺やから
あのとき勇気が無かって良かった
殺そうと思うだけで良かったのに

この歌を思い出しました。
(2005.11.01 22:38:50)

Re[1]:悲しき16才(11/01)  
Dr.悠々さん、こんばんは♪

まったくの想像なのですが、かっとなってほとばしるように生まれた殺意というようなものは、その子にはなかったのではないかと思います。
毒薬のことを考えていると、毒薬に操られるかのように行動してしまうといいますか。
戦車を神と呼んでいたバカタレがいましたが、本当に毒薬を物神崇拝してしまったのでしょう。
病んでいたのだと思います。

(2005.11.01 23:23:46)

Re[2]:悲しき16才(11/01)  
おぎーの  さん
幻泉館 主人さん
>Dr.悠々さん、こんばんは♪

>まったくの想像なのですが、かっとなってほとばしるように生まれた殺意というようなものは、その子にはなかったのではないかと思います。
-----
すいません、横から失礼します。
私も同感です。

憎悪ではないと思います。
だから、凡人の私にはよくわかりません。
ご主人も書いておられたが、感受性において非常に強いところがあって、うまく働けば、凡人にはできぬ表現ができたかもしれません。
そう考えると残念ですね。 (2005.11.01 23:51:40)

Re[3]:悲しき16才(11/01)  
おぎーのさん、こんばんは♪

きっかけはあったのかもしれませんが、先に毒物ありという感じがしますね。

(2005.11.02 00:16:43)

Re:悲しき16才(11/01)  
chappi-chappi  さん
こんにちしょぼん♪

この事件を知ったとき、なんだかとても悲しくなりました。
多分私は超凡人なのです。
手をかけたのが他人さんでなかったのがせめてよかったのかなあ。
とりかぶとを盛って3人の妻を毒殺してしまった男性もいましたね。
畑の野菜にちょっとずつ水や肥料をやる楽しみとかを知っていたらよかったのにね。

(2005.11.02 12:24:48)

Re[1]:悲しき16才(11/01)  
chappi-chappiさん、こんいちしゃぼ~♪

>この事件を知ったとき、なんだかとても悲しくなりました。

悲しい事件ですね。
まだ事実が明らかになっていないのですが、早くお母さんが回復して元気になっていただきたいものです。

>畑の野菜にちょっとずつ水や肥料をやる楽しみとかを知っていたらよかったのにね。

ん、大根マニアとか菜の花ファンだったらよかったのにねえ。

(2005.11.02 13:16:25)

Re:悲しき16才(11/01)  
ゆうぐると  さん
おはようさん♪

こんな事件が起きていたんですね、ぜんぜん知りませんでした。
わたしも子供の頃から自分の中にいる恐ろしい自分をよく見てきて自分は精神病だとずっと思っていましたから、彼女のことを異常な子供だとは思えません。
明らかに違うところは、彼女は早熟タイプで理知的な子であるところですが(笑)

狂気の強い人というのは偉大な芸術家になれる素質があるのでしょうけれど、一歩間違えると闇の世界にずるずると引き込まれていってしまうのでしょうね。
本当の教育者だったら、彼らの中の闇の部分をするどく感知して、光の道に導くことができるはずなのに。
ホント、役立たずが多くていかんです。 (2005.11.02 17:42:59)

Re[1]:悲しき16才(11/01)  
ゆうぐるとさん、こんばんわん♪

2ちゃんねるあたりでも人気の事件のようですね。
うちは近いところなので、特に報道が派手ですが、事実もよくわからないのにちょっとやりすぎではないかと思います。

学校の教師にそれを求めるのは無理ですよ。
社会の縮図、いい先生もいれば、よくない先生もいるということで。

(2005.11.02 18:10:48)

Re:悲しき16才(11/01)  
おはようございます。私韮高の卒業生です。
あなたは沼津東かな?伊豆の人間多いですね!
あの子の中学の後輩達も3人見つけてますよ。
グルグムンシュのキャッシュに残る掲示板書き込み
anb588・・・さんも彼女の後輩です。

結論を言いましょう。この子は無実です。
母に毒を投与して観察?バカバカしい!
いいですか?あの日記は岩本亮平という犯罪者の日記なんです。
あんなものにまどわされてはいけませんよ。

あの子は母のことをとても心配しておりました。

「日に日に生気を失っていく母の顔を見ると自然に涙が溢れた」
交流相手の証言です。

まあ、動物に毒を投与してたのは許されることではありませんが、だからといって母親を対象に毒物実験はありえません。

世間の人々はこの子の日記にだまされて
常識的な判断能力を失ってしまったようですね。

私があまりに吼えまくるので韮高同窓会委員会が同期のものを2人励ましによこしてくださいました。
感謝してます。

在校生たちも彼女を信じて励ましあいながらこの苦境を乗り切ってほしいものです!

(2005.12.11 04:42:50)

Re[1]:悲しき16才(11/01)  
リゾート2005さん、こんにちは♪

事実はやがて明らかになることでしょう。

報道機関が高校名の公表を控えている中、学校の実名を書き散らす意図がわかりません。

(2005.12.11 14:38:44)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: