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2005.11.11
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カテゴリ: ボブ・ディラン


千本浜 2005年11月4日


翌日ディランがスタジオに行くと、また"Political World"を聴かされます。
夜中の間にラノワが作業をしていたのです。
ファンク度が増していて、ディランは驚きました。

ディランはテレキャスターで極力抑えた演奏をしていました。
そこに、ラフナーの「水雷のような(torped)」リックが重ねられていました。



My guitar was taken out out of the mix entirely. My voice was out there in the middle of nowhere in some corridor of sonic atmosphere.

そのミキシングから、僕のギターは完全に取り除かれていた。音に囲まれた通路のようなものの中で、僕の声はどこにも行く場所がなく浮いていた。



夜中にディランが考えて、「見えた」と思ったものとは、まったく違うミキシングになっていたのです。
足を踏みならして体を動かすのには向いていましたが、それはディランが「この歌が現実にできる」姿と感じるようなものとはほど遠くなってしまいました。

「歌が誘拐された(The song got shanghaied.)」

すごい言葉を遣うものですね。



It sounded like I was singing from the midst of the herd, a lot of artillery and tanks in the background. The longer it went, the worse it got.

まるで僕が、背後にたくさんの砲兵隊と戦車が構えている中、群衆の真っ只中で歌っているみたいに聞こえた。曲が先に進めば進むほど、いっそうひどくなった。



かなり落胆したようですね。
ここまで言うかね。
ラノワにどう思うか尋ねられたディランは、正直に答えます。

「失敗だと思う(I think we missed it)」

ディランは中庭の奥にある簡易台所(kitcenette)に行って冷蔵庫からビールをひっつかんで、椅子に体を沈めます。

ただいまp.184です。

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Last updated  2005.11.11 05:10:45
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