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June 9, 2003

アーシアン／高河ゆん

(2)

テーマ：人生？に影響を与えた懐かしのマンガは・・・？(24)

カテゴリ：カテゴリ未分類

　このマンガは１９８７年(なんと１５年以上前)に記憶違いじゃなかったらウィングスで描き始められ、途中でサウスに移ったのかな・・・だいたい私は単行本になるのを待ってた口だから、月刊誌をほとんど読んでいない。(本屋でパラパラと立ち読みはしていたが・・・)

　ちょっと不思議な新しい感覚のお話で、かなり好きでした。高河ゆんさんは、同人の方では前から有名な人だったのですが、鳴り物入りで商業誌デビューし、ノリに乗っていた感じもしていました。実際、ストーリィも面白い、絵も美しい。人気が出て当然だったと思います。
　だいたいウィングス自体が創刊されてそんなに経っていない時期で、『新世代ＳＦコミックマガジン』というふれ込みで発刊されていたのでした。だから、まあ、私たちの世代は萩尾望都さんのＳＦを読んだ世代であるから、正直、高河ゆんさんのＳＦ観はちょっと萩尾さんのをパクッてんじゃないのかな・・と意地の悪いことも考えたりする面もあったのですが、それを割り引いてもゆんさんの作品は、完成度も高く、ついつい惹かれていったのでした。

　１９９４年に単行本『アーシアン⑤』が発売されてから未完のまま、ずぅぅ～っっとほったらかしになっていた。月刊誌の方で最終回までいった・・・という噂を耳にしていたにも関わらず、次の⑥がでなくて、アーシアンはどうなったんじゃ？？とずっと気になっていたのだった。(そう言えば、『７つの黄金郷』も非常に気になる・・・しかし、これは山本鈴美香さん自身がマンガを描いてないのでどうしようもないけど・・)

　それが昨年末からやっと集英社の方から(ウィングス＆サウスは新書館)『完結版アーシアン』という形で発売されたのだった。・・・やっと昨日、とある本屋(昨日は本屋のはしごを５件ほどした私だ)で見つけて買うことができた。

　待ちに待った結末・・・・まあ、ちはやと影艶がどうかなることは噂で聞いていたが・・・アーシアン・・・そんな結末だったのか。ちはやと影艶もいいけど、実は私はミカエルさまが好きでねぇ～あとラファエルとどうかなるんじゃないかと思っていたけど・・・予想は予想に過ぎなかったのね・・・と。

　それにしても不思議なのは、アーシアン⑥をなぜすぐに発行しなかったのか・・ということである。ゆんさんと出版社の間で何かあったのでしょうか・・・？？この完結版を見る限りでは、確かに１９９５年の段階ですべての話を完結させ、書き終わっているようなのに・・・謎である。
　ファンをこんなに待たせておいていいのか・・・？
　ファンの声が高かったので、集英社からの発行となったのか・・・？

　ストーリー書いてたら、すっげ長くなりそうなので、もうやめようっっと。

　ただ、色々考えることが多かったマンガでもある。
　地球人の課題、未来への展望・・・高河ゆんさんは、色々なメッセージをこのマンガに詰め込んでいたのだろうと思われる。それは、地球の問題だろうし、愛についての考えだろうし、人間についての思いであろうし・・・まあ、読み手の受け止め方で当然のことながら、全然違う解釈になるのだろうけど、少なくとも私にとっては、人生観に影響を与えたマンガになっていたりするのである。

　完結したアーシアンを読んで・・・未消化な部分もある気がする私。
　しつこいけど、ミカエルさまのその後が非常に気になってもやもやしてるんだな。ミカエルはルシファーへの思いを抱いたまま追放されて、それで本当に終わりなのか？そんなの嫌だ。ラファエルが何かフォローをしないのか・・・？マジですか・・・怒。
　何とかしてくれ、ゆんさん！！

取り合えず、忘れてた部分も多々あると思われるので、時間の合間を見つけて、アーシアン①からまた読み直してみようと考えている私だったりするのである。(じ・・・時間が・・・)

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