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2006年09月23日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
ナイトフォール(上)
ナイトフォール(下)

ネルソンデミル「ナイトフォール」読了。

プラムアイランド(上)

王者のゲーム(上)

に続く〈中年の星〉ジョン・コーリー三度目の登場。1996年アメリカで起こったTWA機墜落事件が、政府の調査発表の言う機体整備事故ではなく、テロリストによるミサイル攻撃ではないのか、という、現実にアメリカで広く信じられている政府陰謀説にコーリーが挑戦。五年前のFBIによる情報封鎖された事件を検証する中で、コーリーが真相に迫っていく過程と、2001年9.21の航空機テロとの意外な結びつき、そして、次の展開を予想させるラストが秀逸。
特に、主人公コーリーが、昨今珍しくなったハードボイルドタッチのキャラクターで読者の共感を誘う。上下二巻ですが、無駄な部分はなく、一気に読めます。


続いて全く毛色は違いますが、

しゃばけ

「しゃばけ」でブレイクした畠中恵の新刊

うそうそ

「うそうそ」読了。「病弱若だんな」シリーズという、人気連作の新刊。江戸の大店の若だんな一太郎は、一粒種で両親に溺愛されているが、めっぽう身体が弱い。でも、一太郎は大妖怪の血を引くため、身近にいる妖したちと交流できる特殊能力の持ち主。そんな彼を、身の周りにいる犬神や白沢といった妖したちがいつも守っているという、設定。前作まではそんな若だんなが、自分の所に持ち込まれる不思議な事件を妖したちを使って「アームチェア・ディテクティブ」として解決してきたが、今回は町内を出たことのなかった若だんなが、「箱根」に湯治に行くという大冒険。しかも、その中で若だんな自身が事件の中心人物になってしまうという新たな展開。シリーズ物のできあがった設定による安定感とそれによるマンネリを避ける展開が大成功。あらたな「しゃばけ」ワールドが楽しめます。
あり得ない設定なのに、細かな設定・描写を丁寧に積み上げることで、不思議な世界へすっと誘う作者の手法は健在。江戸に関する時代考証が的確なのもこの作品の売り。シリーズ通してでも、この一作でも楽しめます。





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最終更新日  2006年09月23日 09時25分25秒
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