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2006年11月10日
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テーマ: お勧めの本(8172)
カテゴリ: カテゴリ未分類
無言殺剣野盗薙ぎ


無言とは、主人公の浪人が全くことばを話さないことから付いた副題。なぜ話さないのか、話せないかも不明。名前も不明のため、狂言回しをつとめる伊之介が付けたあだ名が音無黙兵衛。

主人公が話せないのでは、もじどおり話にならないところだが、伊之介には、テレパシーのような形で黙兵衛のことばが伝わる。そして、主人公黙兵衛がとにかく強い。時代小説も、リアリティーを求めるため、妙に主人公が弱かったりすることもあるが、読み手から言えば、やっぱり主人公は理屈を超えて強くなきゃ。

こう書くと、ご都合主義のいい加減小説にしか感じられないが、それをそう感じさせないのが作者の技量。

この作者の一番の才能は、キャラクター作りがうまいこと。主人公の際だつ魅力と、それを取り巻く脇役の豊かな性格描写が破天荒な話にもリアリティーを与えている。

本作は、「大名討ち」

無言殺剣大名討ち

「火縄の寺」

無言殺剣火縄の寺

「首代一万両」

無言殺剣首代一万両

に続くシリーズ第四作。「大名討ち」の後、シリーズ化する気持ちが作者にあったのかどうか、不明だが、多くの読者を得て、シリーズ化されたことは間違いない。



他には、

手習重兵衛 天狗変

「手習重兵衛 天狗変」などの「手習重兵衛」シリーズもお薦め。






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最終更新日  2006年11月10日 19時55分35秒
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