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June 29, 2014
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テーマ: TVドラマ(114)
カテゴリ: ドラマ
American Horror Story (Coven)
アメリカンホラーストーリー シーズン3

第9話 「頭」





あらすじ



1991年

チャタフーチー国有林。コーヒーを飲みながら、ハンク少年は父親から狩猟の手ほどきを受ける。父の銃声が響いた後、ライフルを持ったハンクの前に脇腹を撃たれた女性がよろめきながら現れた。「殺せ!」父の声が聞こえるが、瀕死の状態で助けを求める人間をハンクは撃てない。躊躇する少年に、女性は最後の力を振り絞り火の球を投げた。寸前のところで父は息子を守り、自身の右手に火傷を負った。「ためらうな。奴らの正体を覚えとけ」



2013年

フィオナはデルフィーンの頭の入った箱を手に、マリー・ラヴォーのサロンへ。魔女襲撃事件を受け、フィオナは協定を申し出るも、マリーはこれを拒否。マリーはクイニーにデルフィーンの頭を燃やすよう命じる。


アカデミーのキッチンで朝食を作ろうとする盲目のコーデリアは卵を床に落として割ってしまう。その様子を見ていたマートルは、まだ少女だったコーデリアが初めてアカデミーに到着した日、頼りなげな彼女の母親代わりになると誓ったことを思い出していた。「できることなら私の目をあなたにあげたいわ」





マートルは委員会のクエンティンとペンブルクをアカデミーに呼び出した。両者は硫酸事件でマートルを火刑に処した人物である。食事会でメロンボールを振る舞われた2人は、マートルに許されたものと思い込み上機嫌でそれを食した。ミスティに、マートルは自分を重ね合わせる。「彼女は有能だったが故に周囲から孤立した」マートルはミスティと出会えて幸運だった。迫害を糧に強くなれたのだから。マートルの復活に乾杯を提案したペンブルクの舌が痺れて止まった。クエンティンのグラスが手から滑り落ち割れた。メロンボールに染み込ませたトリカブトが効いたのだ。一時的に動けない彫像となった2人を凝固したキーライムパイになぞらえて嗤うマートル。マートルはメロンボーラーでペンブルクの左目とクエンティンの右目をくり抜き、愛するコーデリアに移植した。

茶色の左目と青の右目を得たコーデリアは視力と引き換えに千里眼の能力を失った。


ゾーイとマディソンはナンを探してルークの病院へ。意識不明のルークの心の声を代弁するナンを一度は信頼したルークの母親だったが、夫の浮気が許せず蜂の詰まった車内に閉じ込めアナフィラキシーショックで殺した過去をナンの口から断罪され再びナンを息子から引き離す。意識を取り戻したルークに「お父さんを殺した」と事実を言い当てられ、ルークの母は枕で彼の口を塞いだ。


クイニーはデルフィーンの頭部を自宅に持ち帰っていた。黒人の歴史についてあまりにも無知な彼女をこのまま殺すわけにはいかない。食事を催促するデルフィーンにクイニーはDVDを見せた。『ルーツ』『ルーツ2』『マンディンゴ』『カラーパープル』『バップス』……デルフィーンは目をつぶり、Dixie を歌ってクイニーの計画に抵抗を試みる。


テイクアウトの中華を食べていたハンクは突然の痛みに体をのけぞらせて床に倒れた。マリー・ラヴォーがブードゥー人形で彼を攻撃したのだ。マリーの手下の男を通じ「今夜殺せ」と脅されるハンク。マリーは白人の魔女の頭を欲しがっている。


コーデリアの温室で植物の薬効を教わるミスティ。コーデリアの配合した月桂樹のペーストとミスティの呪文で、枯れた植物は活力を取り戻し花を咲かせ実をつけた。ミスティはコーデリアが最高のリーダーだと言うが、コーデリアは現在のスプリームである母への尊敬の態度を崩さない。

ミスティが立ち去った隙に、コーデリアに近づく影があった。ハンクである。彼は妻の視力が回復したことを喜び彼女を抱きしめるも、コーデリアの対応は冷ややかだった。酔っぱらった夫に何を言われても心に響かない。「君を守りたい」…赤毛の魔女との不倫現場を見た今となってはコーデリアにとって夫の言葉はすべてが白々しく、それよりも今は早く離婚をすませ、アカデミーの校長として次なる魔女襲撃に備えたい。

アカデミーに荷物を取りに戻ったハンクを迎えたのはフィオナの可愛がるジャーマンシェパードのエンドラだった。エンドラに吠えられ一歩も動けなくなったハンクに、フィオナは“古い犬”が去るから新しい犬を連れて来たと言う。どんな生き物も嫌いなフィオナだが、番犬は必要だ。「なんで雌にしたと思う? いざという時に忠実で家族を守るからよ」

エンドラがある部屋のドアを引っ掻いた。カイルが匿われていた部屋だった。「D-O-G.....」顔をくしゃくしゃにしてエンドラと戯れるカイル。寄宿生が男の子を連れ込んでたのね……すぐに外に放り出そうと決めたフィオナだったが、次の瞬間意外な光景を目にする。カイルがエンドラを捻り殺していたのだ。

ルークの母に追い出されたナン、ゾーイ、マディソンの3人がアカデミーに戻ると、カイルとフィオナがカードゲームをしていた。カイルはフィオナの魔術で完璧に近い状態にまで回復している。フィオナは忠実な番犬が欲しいのだ。番犬は強い方がいい。


戻って来たクイニーにデルフィーンは勝ち誇ったように告げた「ハハ〜! 残念だったね。目をずっと閉じてたよ!」クイニーの予想通りだった。しかし、目は閉じても音は耳から入ってくる。クイニーの祖母の好きだった黒人霊歌の流れるなか、テレビは公民権時代のニュース映像を再生していた。無抵抗の姿勢を見せる黒人たちに放水する警官隊、若い黒人女性を5人がかりで引きずり回す警察官……デルフィーンの頬には涙が伝っていた。





ハンクの父は息子の遺体の写真を前に泣いた。

夜。アカデミーの玄関をノックする者がいた。フィオナがカーテンをめくると、そこには負傷したブードゥークイーンが立っていた。包帯を巻いたマリーを中に通し、フィオナはそっとドアを閉めた。





感想

今週が一番面白かった。コーデリアの変化も興味深いし(硫酸の犯人フィオナじゃなかったですね…てっきり母娘の確執を最終回まで引っ張って、最後で決着をつけるものと思っていた)、マートルの復讐(本人は復讐ではなく、魔女団とコーデリアのため、と言っていたが)、父に認められたいハンクの苦悩、頭一個になってもクイニーと軽口を叩き合うデルフィーン、カイルの劇的な回復、すべてが良かった。泣けるところもあり、全体的に美しいアメリカンホラーストーリーの世界観はそのままで。
アメリカンホラーストーリーは深い赤を基調にして映像を作っていますね。今回でいえば、マートルのベルト、委員会の2人のために用意したロブスター、コーデリアのワンピース、温室の植物の実、フィオナの口紅、殺された者の血の色。フラッシュバックが起こる場合は大抵赤い色が混じっています。






クイニーが今回「これを見れば黒人の歴史がわかる」とデルフィーンに勧めていた映画



●マンディンゴ
「アメリカ史上最大のタブー〈奴隷牧場〉に初めて挑んだ一千万部の超ベストセラー鮮烈の映画化!」(日本公開時の宣伝コピー)
『ルーツ』の原作が出版される一年前に映像化された、初めて奴隷制度を事実通り描いた1975年の映画。それまで奴隷制度は隠され、美化されてきた(『風と共に去りぬ』等)ため、「黒人が実際に受けた苦難を徹底的に容赦なく描くしかない。彼らの苦しみを背景に押しやらず、正面から観客に見せつけるんだ」として、リチャード・フライシャー監督によって作られた。白人の見たくないもの満載の映画だったため、当時批評家から大バッシングを受けた。映画は世界的大ヒット。




●ルーツ
TVシリーズ。全アメリカ人が観たとされる、国民的番組。




●カラーパープル
ウーピーゴールドバーグ出演。






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Last updated  June 30, 2014 04:09:25 AM
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