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August 23, 2015
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テーマ: TVドラマ(108)
カテゴリ: ドラマ
American Horror Story (Freak Show)
アメリカンホラーストーリー シーズン4

第13話・最終回 「カーテンコール」(原題:Curtain Call)





あらすじ





ダンディはチケットが一枚も売れないことに腹を立て、フリークたちを叱責する。自らがスターとなって注目を浴びるためにフリークを利用しようとするダンディの考え方はエルサと同様であった。しかし一方でフリークたちの良き庇護者であろうとしたエルサとは違い、ダンディには組織内の権謀術数をめぐらす算段すらなかった。プライドを傷つけられ憤激した団員は全員その場で辞職を表明した。

念入りに舞台用化粧を施したあと「ショータイムだ」とつぶやいたダンディは怪奇劇場の敷地内を逍遥し、フリーク一人一人を銃殺していった。ポール、ペニー、スージー、トゥールーズ、アイマ、イヴ。ダンディに縛られた双子を除く劇団員全員を殲滅したかに思えたが、彼が見逃していた者がいた。警察から身を隠すために敷地外に隔離されていたジミーと、クローゼットに隠れていたデジレである。虐殺を逃れた二人は惨劇の跡を前に抱き合って泣いた。

ダンディは自宅で双子との結婚式を開き、その夜の食事で「子供は頭が三つある女の子がいいな」と語った瞬間、意識が遠のいた。混濁する視界のなかに、メイドのデジレと執事のジミーを見た。ジミーが運んできたクロッシュの中身は「ダンディ・モットのデビュー公演」の案内状だった。
ステージ上に設置された、脱出芸用巨大水槽の中でダンディは目を覚ました。右手は鎖で水槽の底に繋がれている。客席に座ったジミー、デジレ、双子の前でダンディは溺死した。


ハリウッドに到着したエルサはテレビ局でマイケル・ベック(デイビット・バートカ)と出会う。キャスティング担当のマイケルはエルサのマネージャーとなり、彼女と結婚。「エルサ・マーズ・アワー」でエミー賞を3回受賞し、1960年、ハリウッドのウォーク・オブ・フェームにエルサはその名を刻んだ。世間の評判とは裏腹に、エルサは退屈と孤独を感じていた。夫との仲は既に冷え切っており、仕事場で出会う人々も本音をひた隠しにしたイエスマンばかり。「ただ愛されたいだけ」その気持ちは、かつてエセルの用意したバースデイケーキの炎を吹き消した瞬間から変わっていない。命の恩人で恋人でもあったマッシモ・ドルチェフィーノと再会したエルサはローマに逃げようと彼に提案するが、マッシモは末期の肺癌に侵されており余命いくばくもないと言う。







「エルサ・マーズの怪奇なハロウィーン」のステージで「Heroes」を歌う彼女を、デジレは街角の電器店のブラウン管の中に偶然見かけ、懐かしさのあまり立ち止まった。しかしそれも一瞬のことで、デジレは踵を返し愛する夫アンガスと二人の子供たちのほうに向かった。同じ頃ジミーもまた、自宅のテレビでエルサの姿を見ていたが、身重の妻を気遣い、ドットとくちづけを交わした。ドットと母体を共有しているベットは画面を一瞥し、テレビを消した。

エドワード・モルドレイクが現れ、ナイフを一閃させてエルサの胸を刺した。エルサはエドワード一行とは別の場所へ誘われた。

エルサがたどり着いた死後の世界は、懐かしい怪奇劇場だった。マ・ペティト、スージー、ポール、ペニー、アイマ、イヴ......フリークショーの面々が彼女に微笑みかける。空疎な追従の言葉とは無縁の仲間たち、その中に、エルサとは長年昵懇の間柄であったエセルがいた。自責の念にかられたエルサに、エセルは「ここでは生前の役を演じるだけ」と告げた。罪などない、何でも許されるのがスターなんだろ、そう言ってエセルは優しく微笑みエルサを抱きしめた。

客席は満員だ。エセルの口上でエルサがステージに立つ。
「大変長らくお待たせしました。エルサ・マーズの登場です」











感想



死んで初めて宿願が成就したエルサ。エルサには平凡な男女の結婚生活よりも、エセルのようなパートナーのほうが合ってるなあ、と思っていたのでラストのエセルの笑顔には泣けてしょうがなかったです。舞台の袖からそっと見守る感じの。
もし仮にマッシモが健康体で、二人がローマで暮らすことができたとしても、エルサの我儘で関係はすぐに破綻したでしょう。
ちなみにエルサの夫役のデイビット・バートカは、第11〜12話で奇術師を演じたニール・パトリック・ハリスの夫だそうです(2014年結婚)。
エセルの口上にあった「死んだ星々の輝きが......」という言葉に彩られるように、エルサの人生もああいった幕引きを迎えることで、エルサ・マーズというフリークの遍歴を神話的な枠組みの中に帰結させ、永遠の時間に塗り込められたようで素晴らしい終わり方だったと思える。
このドラマ(シーズン4)の時代って、よく考えたらバック・トゥ・ザ・フューチャーでマーティがタイムスリップしたのと同じ年代なんですよね......同じ時代を生きているというのに、マーティの両親から見た世界と、フリークショーの面々から見た世の中では、全く違った様相を呈する。

そして。今シーズンでもエヴァン・ピーターズの執事姿が見られて私は幸せでした。シーズン3の執事役が最高だったから。シャワーシーンやベッドシーンはなくていい。尻を出さずとも執事姿でドアさえ開けてもらえれば私はいいんです。余談ですが、エヴァン・ピーターズは、時計仕掛けのオレンジの頃のマルコム・マクダウェルにちょっと似ている気がします。そういう気持ちが心のどこかにあるから、シーズン1のスクールシューター役がこの人を置いて他に演じられる役者はいないってくらい、似合っていたのかも。そして、ダンディ役のフィン・ウィトロックはレオナルド・ディカプリオとマット・デイモンに似ている。

次作のシーズン5では、

シーズン1からのレギュラー陣
・エヴァン・ピーターズ
・サラ・ポールソン

・リリー・レーブ(シーズン5ではシリアルキラー役の予定。映画『モンスター』でシャーリーズ・セロンが演じたアイリーンです。楽しみ!!)
・エマ・ロバーツ

シーズン2で登場した
・クロエ・セヴィニー(ハイパーセクシュアリティ(ニンフォマニア)のシェリー役でした)

シーズン3から登場した
・アンジェラ・バセット(今期のデジレ役最高だった)
・キャシー・ベイツ(好き)

そしてシーズン4から続投で
・ウェス・ベントレー(エドワード・モルドレイク良かった〜)
・マット・ボマー(男娼アンディ役でした)
・フィン・ウィトロック(ダンディ素晴らしかったです)


シーズン5で新しく出演する人としては
・レディ・ガガ(歌わせないそうです。ライアン・マーフィーの意向で。これまでも歌手は出演してましたけど、歌ってませんでした。シーズン5に関しては、ミュージカルにはしない考えのようです。ひたすらホラーを追求するとのこと)
・ナオミ・キャンベル

など。アメリカにお住まいの方は今年10月7日から放送。日本は来年5〜6月くらい? シーズン5からジェシカ・ラングが出ないのは寂しいですが、実際にあったいくつかのホテルで起こった事件をモチーフにした、これまでよりもホラー要素の強い作品にするとのこと。ジェシカ・ラングはファンからの質問で「シーズン1〜4を演じてみて、どの役が気に入っていますか?」と聞かれて「エルサ・マーズ」と答え、会場には大きな拍手が起こっていました。(サラ・ポールソンはシーズン2の「ラナ・ウィンター」と答え、エヴァン・ピーターズはシーズン3の「ジミー・ダーリング」と答えてなぜかエヴァンだけ拍手が起こってなかった。多分「エヴァンはシーズン1のテイトだろう!」と皆期待していたのだと思われる。エヴァン自身も以前どこかの大学に呼ばれて映画研究会向けにインタビューを受けたとき、「今までで一番気に入ってる役はテイト」と答えていたのです)








次作 シーズン5 Hotel






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Last updated  August 23, 2015 01:25:26 PM
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