ようやく WaveSpectra
の使い方と測定のコツが分かってきたように思います。
ほとんど標準設定のままで使っていたりしますが(^_^;
これまでは20Hzから20kHzを100秒かけてスイープする信号を使って測定していましたが、100秒の間に車が近くを通ったりしてなかなか安定して測定できませんので、 efu 氏の「 周期スイープを用いた周波数特性の測定について 」に従って周期スイープ信号を使うことにしました。
ただし、信号は WaveGene で直接出力せずにファイルに落としてiPodに入れ、サンプリング周波数はCDに焼く可能性も考えて44100Hzにしています。
そんなわけで、両方の測定結果を比較するとこんな感じです。
赤い線が100秒スイープを窓関数Hanningでピークホールドしたもの、青い線が周期スイープを窓関数なしで10回平均したものです。
ちなみに100秒スイープの方はLogスイープ、周期スイープはリニアスイープですが、ご覧のように同じ傾向ですね。
100秒スイープの方はピークホールドしているために谷が潰れてしまっていますし、周期スイープは数秒で正確に測定できるので通常は周期スイープを使うことにしますが、100秒スイープは周波数による音の大小の変化を目と耳で確認できますのでたまにやってみると面白いです。
それにしても、500Hzのあたりが思いっきり落ち込んでいるのが気になります・・・。
また、ウェブでよく見かけるピンクノイズを使った測定との比較はこんな感じです。
ピンクノイズは窓関数Hanningでピークホールド。
ただし、信号はWaveGeneではなく 伝聴研
のものです。
比較してみるとピンクノイズは低音域が強く高音域が弱いですが、常々もっと低音域が欲しいと思っていますのでそんなわけないだろ~って感じです。
なので、やっぱり周期スイープでいきます。
測定方法が決まったところで今日の作業。
SR導体
の導入です。
写真はスピーカー用の平端子をつけてリード線も必要な長さにカットしています。
できるだけ短くということでしたので平端子に絶縁チューブを被せることができず、収縮チューブで絶縁しました。
SR導体は表皮効果による信号の位相ずれを解消するもので、中低音域の厚みの増大、音の立ち上がりや立下りの改善、ニジミの減少などの効果が期待できるとのことです。
電気工学的な設計によるものすが、効果がありすぎるのが謎なんだとか (^^
たしかにケーブルの端に着けるだけでケーブル内で乱れた信号をキレイにできるというのはちょっと不思議に思えます。
ともあれ、取り付けです。
この圧着スリーブは貫通していませんので両側から差し込んだケーブルは直接接触しないのですが、あえて貫通させて両方のケーブルをまとめてかしめてみました。
スピーカー端子の両極に入れるのが一番効果的とのことです。
SR導体は構造上エージングが必要で、効果は遅れて出てくるということですが、一応取り付け直後に測定してみました。なんと、500Hz付近の落ち込みが都合良く減っています。
逆に1kHzを越えた辺りの落ち込みがひどくなっていますが。
ツイーターにはSR導体は入れていないのに高音域がちょっと伸びているのが面白いですね。
ちなみに、100Hzより下は測定中にピコピコ動いているため信用できません。マイクの特性なのかそれとも何か拾っているのか・・・。
SR導体のエージング後の変化を知りたいのでフロントは当分手を加えないことにして、次はリア周りです。
リア用のニューアイテムはこれ。定番制振材の オトナシート
です。
リアスピーカーの近くにはタイヤハウスがあるためこのくらいの物が必要かなと。
とりあえずタイヤハウスの前側に貼りました。
あと、ディフュージョンも追加しておきました。タイヤハウス外側の微妙な隙間には吸音フェルトを入れてオトナシートでカバーしました。
写真の下の方の黒い部分がそれです。
あとは内張にもちょこっとディフュージョンを。
そして作業前後の測定値はこんな感じです。
700Hz~800Hzの間に大きな落ち込みができたのが気になりますが、2kHzから上はフラットに近づいたんじゃないでしょうか。
特に2kHz~4kHzの間が大きく改善されていると思います。ディフュージョンの解説には1kHz~2kHzが著しく改善とありますので何が効いたのかイマイチ分からなかったりしますが。
ちなみに、フロントとリアを比較するとこうなります。当たり前ですが、結構違います。
が、イコライザーは前後独立ではないのでこれをどう調整するか頭の痛いところです。
最近のヘッドユニットには左右独立のイコライザーが付いているものがあるそうですが、前後も必要なんじゃないかと思えてしょうがありません。
どちらにしてもヘッドユニットを買い換えるつもりはないのでスピーカー周りの調整でなんとかするしかなさそうですが・・・。
ともあれ、作業の結果がこうして目に見える形で判別できるのはいいですね。
肝心の音についてはバランスがちょっと変わったこともあって良くなったと即断言できるものではありませんが、よく鳴るようになったと感じますし、SR導体の効能として唄われているニジミの減少も感じることができました。
これまでオーディオの音に関してニジミという感覚を持ったことはなかったんですが、言われてみるとこんな感じなのかな~と。
これからの方針ですが、フロントのSR導体の効果が十分に出るのを待ってからリアにも導入しようと思っていますが、またいつ考えが変わるかわかりません。
そんな感じですが、今日もおきらくごくらくです。
いろいろ残念・・・と思いきや 2012.07.10
繊細すぎる・・・ 2012.07.07
ますますヤバイ感じ 2012.07.05
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