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その日、僕はいつものように、ベッドの上で目が覚めた。僕の部屋。昨日の夜のままになっている僕の部屋。何も変わっていないのになんだろう、何かが違う・・・その時突然、玄関のチャイムがすごい音で鳴ったので僕は驚きのあまり、布団を引き寄せ固まった。そして気づいた。「そうだよ、あまりにも静か過ぎる・・・」玄関にいたのは隣に住む幼馴染だった。「誰もいないんだ!」幼馴染はそう言ってから、僕らが主に通学用に使っている自動操縦の車に僕が乗るよう自分から先に乗りこんだ。町中、音がないことがすぐにわかった。音がするものといえば、僕らの声と僕らが使う物だけだ。この街には僕ら以外、誰もいない・・・いったい何が起きたのだろう。「うわぁっ!!!」目の前に突然恐竜が現れていた。そして一瞬のうちに僕らの車は恐竜にぶつかってひっくり返った。少しへこんでお腹を見せた車の中から僕と幼馴染がなんとか這い出ると、茶色っぽい大きな恐竜も車と同じ格好でひっくり返っていた。へこんではいなかったけど・・・。「本物?」「動かないけど、死んだの?」「なんで?」「どこから?」「どうなってるの?」僕らの口からは次々疑問の言葉が飛び出していた。3階建のビルくらいの高さはある、どうみても本物の恐竜が目の前に突然出てきて、目の前でひっくり返っているのだ。「こいつ、肉食恐竜だよね。」「本当に死んでるのかな?」「動き出してもおかしくないように見えるよね・・・」僕はその言葉を後悔した。言わなきゃよかったと心の底から思った。だって恐竜は動きだしちゃったんだもの。こいつは紛れもなく肉食恐竜だった。僕と幼馴染はすぐにこいつにとっての朝ご飯に認定されたことをその残虐に輝く眼を見て知った。「逃げろ!」僕はもう言葉を出すこともできなかったけどいつも勇敢な幼馴染は僕に向かってそう言うと僕より先に走り出していた。「早くしろ、全速力だ!!!」つづく
Mar 4, 2011
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