全132件 (132件中 1-50件目)
『亜愛一郎の逃亡』泡坂妻夫 購入取りあえずシリーズはそろえておこうと思って購入。
2006.04.29
コメント(70)
『御手洗潔の挨拶』島田荘司収録『数字錠』 読了刑事から持ち込まれた事件。容疑者は二人で、どちらも決め手にかけるという。他愛ない事件に思えたが、家の裏手門にかけられていた数字錠により進入経路もわからないという。始めは興味を示さなかった御手洗も事件の捜査に乗り出した。再読。トリックは、まあ他愛ないものだが、何より物語が良い。終盤にかけての物語はとても切なくやるせない。
2006.04.27
コメント(0)
『亜愛一郎の狼狽』泡坂妻夫 購入『亜愛一郎の転倒』泡坂妻夫 購入読んだことのない作家の本を読もうかな・・・と思った時に、ふと、ミステリを読むならこれは読んどけみたいなことをどこかで観たような気がしていたので購入。シリーズをそろえようと思ったが、置いていなかったのでこの2冊だけ購入。いずれも短編集のようだ。
2006.04.25
コメント(0)
『殺人方程式』綾辻行人 読了新興宗教団体の教主が列車事故で死んだ。疑問の残る教主の事故死の後に、その夫が新しき教主となるべく儀式としてビル内に籠もることに。しかしその教主も建物から姿を消し、頭部と左腕を切断され、別の建物の屋上で発見された。偶然が重なりいよいよもって不可能性を増す事件。いかにして犯行をなしえたのか?魅力的なタイトルのわりに頭部切断(左腕も)というだけでは横溝作品を読みなれているせいか、御手洗物を読みつくしたせいかたいして事件に魅力を感じなかった。トリックも・・・普通。ものすごく面白いわけではないが、別段面白くないわけでもない。普通という感想。2も買って読むべきだろうか・・・。巻末の言葉に『この作品を看破できる確立は0.5パーセントだろう』見たいな事を書いてあった。この作品に限ることではないが、『すべての謎を解いた人は0.01パーセントしかいない!』とかよく低解答率で、いわゆる犯人とトリックを当てる挑戦意欲を煽る作品があるが、そんな低確率の回答では正直推理作品としては破綻していると思う。要するにいかに一般的な思考からずれているということではないだろうか。まあ、その辺のさじ加減が書く側には難しいのだろうが。そういえば、今日から『富豪刑事』がまた始まった。お金の力によって事件を解決するというモチーフはすごいと思うんだが、お金の使い方が普通に考えて思いつく範囲内なのはちょっと悲しい。まあ、観るわけだが。
2006.04.21
コメント(0)
『殺人方程式』綾辻行人 購入東野作品のいずれかを買おうと思っていたが、綾辻氏の『殺人方程式2』が目に留まったので、久しぶりに綾辻作品でもと思い直し、『殺人方程式』を買った。
2006.04.07
コメント(0)
『仮面山荘殺人事件』東野圭吾 読了恋人が死んだ。それもありえないはずの自動車事故で。そしてその彼女の関係者男女8人が、避暑地の仮面山荘に一同に集まった。否が応にも話題となる彼女の事故の話。そんな中、そこに強盗犯が転がり込んできた。何度か脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。何者可の手によって。そして、緊迫した監禁状態が続く中、一人の犠牲者が出てしまった。しかし、状況から考えて強盗犯が犯人であるはずはなかった。誰もが疑心暗鬼になる中で時間は一刻一刻と過ぎていく。強盗犯に監禁されてる状況下で、恋人の死が、事故か殺人かを語る場面は、はっきり言ってかなりヘンテコなシチュエーンだ。何度かその状況があまり不自然ではないですよぉ~と説明されるがそれでもぬぐいきれないぐらい変なシチュエーションだ。トリックも、ほとんどあってないようなもので、結局は人間ドラマの方におもきを置いている感じがする。が、しかしラストはそんなこともぶっ飛ぶほど最高! これはいい作品だ。いやぁ読んでよかったと思える作品だと思う。
2006.04.06
コメント(0)
『電子の星』石田衣良収録『電子の星』 読了都会に出て行った友人は、親に300万円振り込んで消えた。友人を救うためテルは、マコトを頼って上京した。友人の住んでいた部屋の中で見つけた友人の映像と黒いDVD。それを手がかりに友人を救うため行動を開始する。物語のベース的には今までの物語と変わりない感じだが、今までであった仲間たちが協力しあってくれる感じはとても読んでいて心地よい。ただ、物語の素材が今までの『池袋ウエストゲートパーク』で書かれた中で一番凄惨だと思われるものとなっている。まあ、それを差し引いても物語のよさはゆるぎないけど。この『電子の星』は人を選ぶかもしれないが、短編集としてはすばらしいものだと思う。・・・・・・そういえば、この物語『少年マガジン』(だったか?)で、漫画化されてた様に思うが、少年誌で耐えうる内容だとは思わないのだが、どう漫画で表現したのだろう?
2006.03.31
コメント(0)
『仮面山荘殺人事件』東野圭吾 購入結構評価の高い作品だったことで興味を持って購入。最近は例の効果で、本屋の東野作品の品揃えが非常によく選びやすいし、買いやすい。
2006.03.27
コメント(0)
『電子の星』石田衣良収録『黒いフードの夜』 読了一人残らず娼婦の消えた春の池袋。マコトは店の前で浅黒い少年に出会った。果実の残骸をうれしそうに持って帰っていく少年。親しくなるたび、明らかになる少年の生活とそのアルバイト。マコト自身がやれることはわずかだが、それをやるつもりだった。以前のカラーギャングの事件に比べれば、活躍もページ数も小規模だが、池袋の町が総出でマコトのやろうとすることに協力するさまがとても熱い。どうした? この本はいい話ばっかりだぞ。
2006.03.17
コメント(0)
『電子の星』石田衣良収録『東口ラーメンライン』読了ラーメン屋『七生』を中傷する書き込みがネットに乱立。マコトはそれが誰かを調査するため行動を開始する。物語の筋道としては、依頼を受け、調査し、解決する。トリックはない。話としては普通・・・・・・だったが、最後で一気に物語の良さが増して行く。いい話だ。『電子の星』石田衣良収録『ワルツ・フォー・ベビー』読了路地に置いてある花束。そこであったオヤジから、死んだ息子の身の上話を聞き、調べてほしいと頼まれた。しかし、口を閉ざす元の仲間たち。ようやく話を聞き出せたマコトに言いようのない思いがこみ上げる。『東口ラーメンライン』の余韻を請ってのこの作品。物語の筋道はやはりそれと同じだが、おそらく読んでるうちに予測できる結末の切なさがとても良い。
2006.03.15
コメント(0)
『眠りの森』東野圭吾 読了バレエ団の建物で、進入してきた男を殴って殺したパレリーナ。正当防衛か? それとも殺人か?その男との因果関係がわかればそこはわかるはずだったが、男の正体はなかなかわからず、そしてバレリーナとの因果関係も無いように見える。そのバレリーナが警察に連れて行かれた後も、完璧な踊りを求めて一途に練習に励むプリマたち。まえの事件の余韻もさめぬまま、劇場での練習中、一人の男が殺された。刑事は足の捜査に終始し、トリックもたいしたことはないし、東野作品にしてはラストのサプライズも控えめ。しかし、全体的にきれいな文章で綴られて、物語としてはとてもすばらしいと思う。『犯人がなぜそうしたのか?』がわかり、そのラストを迎えた時に発せられる言葉はとても切なくそして儚い。
2006.03.12
コメント(0)
深夜2週にわたって出題編と解答編が放送された『安楽椅子探偵 ON AIR』とりあえず、出題編の始めのあたりを録画ミスしており、少しゲンナリ気味で観始め1.ルナが○を知らない人物2.ルナの○○○の○○を知っている人物という犯人の大前提の2つの条件のうち1しか気づかなかったわけですが、基本的にミステリは、推理しながら読んだり観たりしないので。解答編がすんだ後で言うのは、まあ、負け犬の遠吠えなわけですが、個人的には犯人の特定にはいたらなかったです。一つ前の作品『笛吹家の一族』は見ていないのでなんともいえないが、個人的には『UFOの夜』を観たせいで、(推理するにしても)考えどころのグレイゾーンが広がってしまった。あれはちょっとどうよ?って感じだった。『UFOの夜』の『犯人が○○から○られない理由』と『映像から判断するべきこと』がもうトラウマにならんばかりの理由だったのだ。で、今回の作品とあわせて観ると良くわかったのが、・作中起こる、語られる、しゃべることは基本的にすべて真実である。・作中憶測で、話す、再現する等のことは結局憶測でしかない。ということではなかろうか? だとすると『UFOの夜』も認めざるを得ないし、今回の『ON AIR』もそうだ。たしか過去の作品も。つまり起こった事を、『実は××に違いない』と思うよりも、起こったことから『そうなるんだったらこうではないか』と考えるほうが、より解答に近づくのだろうと思う。まあ、前にも書いたけど終わった後に、なにを言っても負け犬の遠吠えですが。しかし、このシリーズ毎回映像ならではの趣向を凝らしている。毎回違うやり方で見せるそれはたいしたもんだと思う。賛否両論に負けず、また新作を作ってほしいものです。とりあえ4月に出る『笛吹家の一族』も、予約したわけですが
2006.03.11
コメント(0)
『エデンの命題』島田荘司 読了アスペルガー症候群の子供たちを集めた隔離されたアスピー・エデン学園。何不自由のない地上の楽園で、一人の少女が消えた。エデンの園や旧約聖書のことについて話し合っていた彼女が、僕に残した手紙には恐るべきある一族の野望と学園の恐怖がつづられていた。そして僕は行動を起こした。生きるために。殺されないために。この作品で語られる物語は、いわゆる人間の背徳。人間のクローンについての話が主題だ。これは科学が進歩する過程で必ず主題として掲げられるテーマとなるだろう。その背徳をテーマに物語は起こり、そして解決を迎える。真実が逆転する瞬間の爽快感はやはり氏の作品ならでは。同時収録の『ヘルター・スケルター』は、去年の10月あたりで読んでいるし、特に加筆されていないみたいなのでとりあえずは読まない。
2006.03.02
コメント(0)
『月は幽咽のデバイス』森博司 読了パーティーの最中、衣服がズタズタに引き裂かれた死体が発見された。何かを引きずった跡で、部屋は血まみれそして密室だった。狼男が出るとうわさのあるこの館で何が起こったか?事件自体は、10分間ミステリでできるような程度の内容。やはりこの作品もほとんどを、阿漕荘の面々の日常的な物語に終始する。さすがに3作目となるとそのあたりも楽しんで読めるようにはなったが、なんと言えばいいか、たとえるなら難しい名前の人が多い赤川次郎のミステリという感じだろうか。ちなみに他意はない。謎自体も、ある見解で初動捜査が甘かったのかもしれないが、それを見逃すのはどうなんだ? とか思ってしまった。Vシリーズで買っておいたのはこの作品までで、最終作『赤緑黒白』はちょっと読みたい気もするが、とりあえずここら辺で。
2006.02.23
コメント(0)
サイレン2の公式ページ内にあるコンテンツ「SLEEP WALKER」この中に挿入されるムービーの中に、どこかで見たことがある場所だなぁと思っていたのだが、どうやら岡山県の笠岡市、真鍋島で間違いないように思う。サイレン2のゲーム内の港、小学校は真鍋島のそれをイメージに作られたようだ。ゲーム自体は、前作と同じく人間群像劇な感じで好感が持てる。意味不明度も増えていて、前作同様、いろいろな場所で謎を補填するに違いない。難易度は、前作よりかなり低めにしてあってネットでよく語られる、2のイージー<ノーマル<ハード<1の難易度という具合であってるかと。で映画『サイレン』も、サイレン+堤監督ということでかなり期待して見に行ったわけだが・・・・・・・。最近、私自身が『怖い』というベクトルがあいまいで怖さ加減は微妙。物語の結末のために、人間群像劇は感じは皆無。残念。堤監督ならではの小ネタ。微弱。サイレン具合も『サイレン』『赤い海』『鉄塔(?)』のキーワードが同じくらいの別の物語で、このストーリーのままハリウッドでリメイクされてもちょっと・・・・。いろんなサイトで語られるほどひどくはないと思うが、個人的に堤監督作品としては、6月公開予定の『トリック』に期待。
2006.02.21
コメント(0)
『探偵小説四十年(下)』江戸川乱歩 購入『眠りの森』東野圭吾 購入光文社の乱歩全集の文庫が30冊そろった。あとは置く場所を考えないと。『眠りの森』は『容疑者xの献身』(だったと思う)で直木賞をとり、話題の東野圭吾の作品。氏の関連のサイトを見るといつも上位にあるので購入。私にとっての氏の作品購入は3冊目。
2006.02.19
コメント(0)
『過ぎ行く風はみどり色』倉知淳 読了祖父のために息子が家に連れてきたのは霊媒師。それにのめりこむ父の説得のため娘である母は、超常現象の研究者を呼び寄せる。十年以上も敷居をまたぐことなかった家に帰ったその日、祖父は離れで殺された。誰もそこに近づくことはできなかったはずだし、誰も見なかった。私は不可能である殺人の相談を先輩の猫丸にしてみた。猫丸先輩の長編。神出鬼没ぐあいは短編に比べるとたいしたことはないが、その行動はなんとも魅力的。ただ、よくあるシチュエーションで、起こるこの作品は、ほとんどを会話で構成され、それもその内容のほとんどが霊は真実の存在か? それともトリックなのかということに費やされる。くどいくらいに。本当にくどいくらいに。それが事件と関係あるといえばあるし、事件の盛り上げに一役買ってるかといえば、まあ、買ってるわけだが。ほとんどを会話で構成しても、ヴァン・ダイン作品のように心理戦が展開されるわけでないし。トリック事態はややっこしいがなかなか良かったように思う。なにより、佐枝子の言葉でつづられる文章は、とても詩的で美しい。そして、猫丸先輩最高。
2006.02.12
コメント(0)
『探偵小説四十年(上)』江戸川乱歩 購入(下)と一緒に買おうと思っていたが、本屋に行った便に購入。カバーの汚れやすさのために、新書で買っているのだが、この太さで30冊はさすがに置き場に困る。
2006.01.30
コメント(0)
『女王蜂』横溝正史 読了亡き母の遺言により、18歳の誕生日から月琴島より東京へ行くことになった智子。婿の候補として彼女の前に現れた男たちが、次々と殺されていく。そして自分の知らない過去の月琴島での出来事。現れては去っていく謎の青年と、変装した老人。智子を中心に殺人劇が始まった。再読。最近の小説に比べて、1ページに対する文字数が多いが、すんなり読み終えることができた。今月2冊目だが、それは単に読む時間がなかったから。年明けに稲垣金田一として映像化されていた作品だが、原作を持っている場合、先に原作を読んでおくのが普通だろう。原作を読んでみると、内容も台詞回し等も結構原作に忠実に作ってあったことがわかる。おそらくせんの『犬神家の一族』『八つ墓村』も原作には忠実だったに違いないだろう。映像作品として丁寧に作ってあるみたいで好感が持てた。しかし、原作に忠実・・・とはいっても、作品をなぞるばかりで物語に起伏がなく、盛り上がり場所がなかったのも事実。簡単に言うと鑑賞してて眠くなった。シリーズ化してるし好評なら次も作るだろうが、期待はしている。『悪魔が来りて笛を吹く』あたりだろうか? しかし、『悪魔の子』な部分がい、稲垣吾郎のイメージにそぐわないという理由で却下かも。似たような部分では『犬神家の一族』でも伏せてあったので。そういえば『犬神家の一族』が、市川×石坂で再度映画化されるって、ニュースでやってたなぁ。
2006.01.29
コメント(0)
『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』島田荘司 購入文庫版。御手洗潔のクリスマスの事件を扱った作品。この作品を含めて、氏の作品は、クリスマスの事件の作品が多いように思う。せっかくなら、去年の12月あたりに刊行すれば良かったような気もする。
2006.01.07
コメント(0)
『人形式モナリザ』森博嗣 読了ステージ上で突然倒れた演者は、毒を飲まされていた。その混乱の中、人形遣いの女性が、ナイフで殺されていた。誰も舞台に上がることなどできなかった状態の中で、誰が毒を飲ませたのか? 誰が殺したのか?Vシリーズ第2弾。前の『黒猫の三角』もそうだったが、物語上の事件としての比重は多くなく、事件としての与えられる情報も少ない。しかしそれが、事件解決への複線の障害になることはない。要するに、主人公たちの『物語』が、前のシリーズ以上に作品の半分以上を占めている。それが悪いとは言わないが、個人的にはあまりあわないような気がする。保呂草の探偵ならではの非合法的な活躍には少々魅力を感じたが、次もこの調子なら、とりあえずVシリーズは読むのを控えようと思う。
2006.01.06
コメント(0)
日々すごしてると、印象深いものにはよく出会う。しかし、強烈に印象深いものにはなかなか出会わないものだと思う。小説にしてもそうで、今年読んだ小説の総計はアバウト59作品。内、新作を含む私自身がはじめて読んだ作品はアバウト39作品だった。2005年このミステリーがすごい! とか、相変わらず発売されているが、あんなもの、平均的な意識の疎通と、ある種の見えない力による方向性の示唆。ただ読むための指標となるだけの占いみたいなもので、私はあまりそれに左右されない。それを認めないわけではなくて、それに左右されないという意味です。話はそれたが、要するにあまり順位をつけることをよしとしていない私が、今年初めて読んだアバウト39作品で一番印象に残った作品がある。『迷路館の殺人』(綾辻行人)がそうだ。これは良かった。読んだ時にも書いたが、タイトル、館の内部図・・・いかにも破綻しそうな作品だとみえみえで、「さすがにこれはちょっとだめだろう」と読んだせいも少しあるかもしれないが、作中の統一性が他のシリーズ作品に比べて各段に優れていて、本人のあとがきにもあるように是非加筆して世に出していただきたいと思う。それを読みたい。『火車』(宮部みゆき)も印象深かった。たいして変哲もない足の聞き込みに終始する作品だが、最後の演出はみごと。尻切れトンボのようだが、その時点で事件の全容はすべて出尽くしているのだ。その逆に、読んでしまったことを時間の無駄としか思えない作品もあった。無駄に長く、そして終始憶測のままで事件が進み結局解決したようで何も解決していないある作品だ。できれば読まずにずっと・・・そして永遠にとっておけばよかったかと。来年も良い本にであえるといいと思う。
2005.12.31
コメント(0)
『斜め屋敷の犯罪』島田荘司 読了南に5度ほど傾いて立ている斜めの屋敷『流氷館』ほとんどの人物が、1年ぶりのクリスマスの日、ここに招待された。その夜、招待客の運転手が、外からしか出入りできない部屋で殺された。雪の上に足跡はなく、部屋も密室状態。さらに死体は奇妙な格好をしていた。やがて訪れる刑事たち。しかし、彼らをあざ笑うかのように、彼らが来たその吹雪の夜、招待客が背中を深く包丁で刺されて殺された。部屋にはやはり鍵がかかっており、中はいすや机でバリケードをしてあった。事件は暗礁に乗り上げ、やがて東京からのある人物の登場を待つことになった。再読。序盤から、どちらかというと普通(?)な感じで物語が始まりそのまま普通に第2の殺人が起こる。トリックは奇抜だが、奇妙な館の殺人としてにはありがちな犯人。動機も一般にいわれてるように弱い。だがしかし、中盤を過ぎて、御手洗潔が登場してから物語は加速し、彼の行動も加速する。この物語の若い御手洗はとても生き生きとしていてとても好感が持てる。私自身が氏の一番好きな作品としてあげるとするなら、『異邦の騎士』だが、一番好きな御手洗潔をあげるとするならこの作品の彼だ。若き御手洗潔最高!
2005.12.23
コメント(0)
『黒猫の三角』森博嗣 読了一年に一度起こる殺人。それはぞろ目となる日にぞろ目の年齢の人物が殺されるというものだった。保呂草は大家である44歳になる女性の依頼を受け、彼女を守るため『阿漕荘』の面々とパーティーに出席する。密室の部屋で窓越しに見えた男の影。そして女性は殺された。毎年起こるぞろ目殺人の手口と同じ方法で。S&Mシリーズのように単純なことを難解にわかりにくく説明する人物(犀川)のような人物がメインでないため割と軽快な感じで物語が進む。トリックも前のシリーズに多くよういられてる形式なもの。犯人自身魔はシリーズを見越して読んだせいか『うまいな』と思ってしまったが、最後に犯人が今までの殺人をたんたんと言うのもなんだかこじつけの言い訳のよう。この犯人が前のシリーズの主役と『すべてがFになる』の犯人の様な関係になるようだとゲンナリな感じだが、どうなるだろうか。
2005.12.09
コメント(0)
『安達ヶ原の鬼密室』歌野晶午 読了太平洋戦争中、2階からしか出入りできない中庭を持つ不思議な建物である加藤家別荘へ、疲れ果てた少年がたどり着いた。そこには老婆が一人。少年がそこで見た2階まで届くほど大きな鬼。そこへ訪問する米兵を追った4人の日本兵。それを気に次々と死体の山が築かれていく。この数奇な事件の目撃者である兄を見かねた妹に真相を解くことを依頼された八神探偵はある事件を思い出した。作品の構成はなかなか好感が持てて、Aという事件↓Bという事件↓Cという事件↓Cの事件の真相に迫るDの事件とその解決↓Cの事件の解決↓Bの事件の真相↓Aの事件の解決という具合に物語りは続く。Cの事件がすなわちこの『安達ヶ原の鬼密室』で、Dの事件こそ八神探偵に関連するものの、A、Bの事件に因果関係はまったくない。作品構成はいいと思うものの、内容が良くない。長さがすべて同じ程度の物語で、メインであるはずの『鬼密室』たる事件は全体の半分以下という始末。まったく別の物語ということもあって、何がメインの作品なのかその時点でゲンナリ。個人的には、『Cの事件の真相に迫るDの事件・・・』ところでサメてしまった。一応読みきったが。4つの物語の関連性としては、そのメイントリックで、それも結局、『・・・Dの事件とその解決』にてわかってしまうので、それを後の事件に当てはめればいいだけの話。そこからはほぼやっつけぎみで読了した。言葉は少々悪いが、『笑いあり、涙あり、ファンタジーもSFもありの大スペクタクル』とか盛りだくさんで、欲張りすぎ詰め込みすぎて結局どうしようもない映画見たいな感じだ。詰め込めばいいというものでもない。構成といいトリックといい、決して悪くない作品だが、期待していた分、残念な感じだ。
2005.11.28
コメント(0)
『エデンの命題』島田荘司 購入少し前に読んだ『へルター・スケルター』を含む作品。今月は氏の作品が大量に刊行されてうれしい限りだ。
2005.11.24
コメント(0)
『摩天楼の怪人』島田荘司 読了ある有名女優の死期が訪れた。その女優は語る『私が女優として成功したのは、ファントムのおかげ』だと。40年ほど前、その女優の障壁となる人物を次々自殺に追いやった謎の人物ファントム。そしてその女優が犯した殺人の告白。それは停電中のビルの34階から1階の相手を至近距離で狙撃したのだという。時間はわずか10分程度。『挑戦を受けますか?』『受けましょう』若き御手洗が摩天楼のもとでそう誓った。時期的には、『占星術殺人事件』よりも前、『異邦の騎士』よりも前の時代。石岡君と会う前の事件だ。石岡君の記述でないため、彼特有の先入観的な発言(どちらかと言うといい意味)がないため話としても普通。トリックとしても軽く納得できる程度の物で、氏の多くの作品に見られる尋常ではないサプライズなトリックではない。加筆されたとはいえ、ミステリはやはり連載物より書き下ろしのほうが、良い作品が多いような気がする。あくまで個人的に。
2005.11.21
コメント(0)
『魔神の遊戯』島田荘司 購入『過ぎ行く風はみどり色』倉知淳 購入『幻獣遁走曲』倉知淳 購入『魔神の遊戯』は今のところ御手洗潔のシリーズでは最も凄惨な殺人の起こる作品。特に加筆されてはいないが、文庫なので購入。倉知淳の作品の内、猫丸先輩の文庫本も2冊購入。猫丸先輩の神出鬼没ぶりは、猫丸先輩が定職を持たないというところにあって、まったく絶妙な設定の妙だと思う。2冊のうち片方は長編だが、その辺の神出鬼没ぶりが、うまく生かされてるかどうかは気になる。
2005.11.16
コメント(0)
『日曜の夜は出たくない』倉知淳収録『日曜の夜は出たくない』読了彼とは仕事の都合で、日曜日しかデートができない。私を送った後、必ず45分後にある彼からの電話がいつもの決まりだった。そんな中、住んでる場所の近くで日曜日に現れる切り裂き魔。そして、日曜日のデートの後、近くで彼の姿を見てしまった。彼は切り裂き魔なのか? 切り裂き魔の犯行は続き、彼も少なからず嘘をついてるように見える。彼を失いたくない。でも、彼は切り裂き魔かもしれない。そして、私には決定的な物を見てしまった。悩んだ挙句、昔の彼に相談することに。昔の彼に相談中、どこかで、見たことのある猫に似た丸目の男性が口をはさんで来た。自分を疑心暗鬼に追い込む、ありがちな内容だが、わかっていてもはらはらさせる。無論ホラーではないため、結論は思ったとおりの方向に進む。この作品で、この短編集のすべての物語は終わるわけだが、実はそうではない。収録された7つの短編にはある共通点とミッシングリンクが隠されていて、なるほどねぇと思わせる。・・・・まあ、こじつけに近いものもあるが、読む側としてはとてもうれしいサービスだと思う。そして、猫丸先輩最高!
2005.11.15
コメント(0)
『摩天楼の怪人』島田荘司 購入『陰獣』江戸川乱歩 購入『摩天楼の怪人』は、ミステリーズで連載していた御手洗潔の新作。少し読んだが『オペラ座の怪人』(ガストン・ルルー)のオマージュを感じた。何にせよ若い頃の御手洗潔の新作を読むのは久々。『陰獣』で残すところ光文社全集もあと2冊となった。今回映画化になった作品がすべて詰め込まれてるようだ。『日曜の夜は出たくない』倉知淳収録『生首幽霊』 読了NHKの受信料を集金する八郎。路地のどんづまりにあるアパートで集金の最中、水商売してると思わしき住人に灰皿を投げられ、頭に怪我を負ってしまった。腹の虫の収まらない八郎は、些細だが、いたずらをするために夜、アパートのその女の部屋へと行った。そこで見たのは部屋に転がる生首と呪いの言葉。すぐさま逃げ出したが、帽子を落としてきたらしい。気になって眠れぬ日が続くが、その女の死体は、バラバラにされて河川敷で発見された。その話を行きつけの飲み屋でする八郎に猫に似た丸目の男が声をかけてきた。ご都合主義全開の作品。ここまで都合よくはいかないだろうと思うが、物語の質と量のバランスからみるとこれぐらいの作品でもいいかもしれない。長編だったらなら腹も立つが短編なので、まぁいいかという感じ。
2005.11.14
コメント(0)
『日曜の夜は出たくない』倉知淳収録『寄生虫館の殺人』読了取材のために寄生虫館を訪れた壇原はその2階で猫に似た丸目の男に会う。その後、3階まで上がった所で、1回の受付にいたはずの女性が殺されていた。エレベーターは使えなかった。5階からは、先ほど上っていった職員が降りて、他に人はいないと言う。そのとき2階から一緒の男が口を開いた。殺人と題名についたわりには、ほんわかした話。相変わらず猫丸先輩は神出鬼没。
2005.11.13
コメント(0)
『日曜の夜は出たくない』倉知淳収録『一六三人の目撃者』読了舞台の最中男優が自ら飲んだ毒によって死んだ。しかし、自殺するとは思えない。さらに、事前に毒が入れることはできなかったという。163人の観客の前で、同じ舞台上にいた女優が毒を入れることができたはずがない。そんな時、演出家の連れてきた役人役の猫を思わせる丸い瞳の男がしゃべりだした。設定も、事件も目新しくはないが、猫丸先輩神出鬼没すぎ。
2005.11.12
コメント(0)
『日曜の夜は出たくない』倉知淳収録『海に棲む河童』読了昔の話・・・・・太吉と茂平は船で海に出て、嵐にあい小島に漂流した。船もなく途方にくれた二人の前に化け物が現れた。『角力とれ、勝った方は浜へ返す、負けた方は足ちぎって腹裂いて、尻に枯れ草突っ込んで殺す』勝負があり、10日後、茂平は浜で見つかった。太吉の死骸も打ち上げられた。化け物が言った通りの殺され方をして。カズとともに小島に流されてしまったシゲはそんな昔話を思い出した。時間しのぎに、一番責任があると思われる船頭の男が、その昔話の解釈を話し出した。言い伝えや妖怪の類は、現在では不思議ないことでも、当時は不思議であったことや、子供を諭すための言葉であるという話が多いと思うのだが、この話もそんな話。
2005.11.11
コメント(0)
『日曜の夜は出たくない』倉知淳収録『空中散歩者の最後』読了4階建てのビルの傍で転落死体が、発見された。簡単な事件に思えたが、転落死体は20メートル以上から落ちたことが判明。近くのビルは10メートル程度、近くで一番高いビルも15メートル程度しかない。死体の近くにはカラスの死骸。近くを低空飛行した飛行機なども皆無。空中散歩中にカラスに当たって墜落したのか? 猫丸先輩がさらりと推理をしゃべりだした。真相を読んで『なるほどねー』と思える短編向きのトリックだと思う。猫丸先輩最高!『日曜の夜は出たくない』倉知淳収録『約束』読了真由ちゃんが、公園で出会ったさびしげにたたずむおじさん。夕暮れの一人でいる時間を真由ちゃんはおじさんとおしゃべりすることで過ごしていた。幾日して、おじさんがしゃべったある告白。そしておじさんは真由ちゃんに別れを告げる。しかし、次の日もう一度だけ会う約束をおじさんとした真由ちゃん。次の日、おじさんに会いに行った真由ちゃん。そして知ったのは約束通りに会えなかったおじさんの死だった。約束を破ったことが信じられない真由ちゃんが、もう一度行った公園であったのは、猫目のおじさんより少し若そうな人だった。事件事態はたいしたことないのだが、幼い真由ちゃんが感じる孤独とベンチにたたずむおじさんの孤独の合わさる物語はとてもいい。『少年計数機』(石田衣良)を読んだときと同じ感覚を覚えた。いい話だ。そして猫丸先輩最高!どちらの事件も、物語上で実際に起こった事件を猫丸先輩が推理しただけで終わる。推理が正しいかどうか解明されずに終わるわけだが、その推理が正しいのだろうと思わせるだけの説得力はある。まだ呼んでいない作品も、おそらくこんなスタイルが猫丸先輩の物語なのかも。まあ、今年読んだ中のメイントリックは別にしても、あったかどうかわからない事件を、憶測で推理して、説得力もない無駄に長いだけの作品と比べても、短編とはいえ、いい作品だと思う。そして猫丸先輩最高!
2005.11.10
コメント(0)
『アルスラーン戦記・魔軍襲来』田中芳樹 読了近況として、マルヤムに落ち延び、ボダンを退けその国を掌握したギスカールに来訪者。アルフリードとファランギースはギーヴの助けを借りて、魔軍を退ける。一方、王都ではアルスラーンの元へも魔軍の影が迫る。ディアマント山に閉じ込められたクバートたちにも魔軍の群れが迫る。ミスルに身を寄せるヒルメスは運命的な出会いを果たし、いよいよミスル国掌握に向けて動き出していた。この巻から読み始める人がいたなら(・・・まあ、いないとは思うが)間違いなくファンタジー小説だろう。『ロードス島戦記』や『指輪物語』と遜色ない物語が繰り広げられる。次に予定されるタイトルが『蛇王再臨』だとすると、魔軍との戦いの物語はまだ続くようだ。これからアルスラーンが魔軍を鎮圧し、再興を果たしたヒルメスと戦って終わるのか、それとも近隣国をすべて掌握して終わるのか。どちらにせよ次の本が刊行されるのは、今までどうり4、5年待つ羽目になるんだろうなぁ、きっと。
2005.11.09
コメント(0)
『アルスラーン戦記・妖雲群行』田中芳樹 読了パルスにおいて露骨に暗躍し始める蛇王ザッハークの下僕たち。それに対し策を練るナルサス。一方、紆余曲折を経て、地に足を下ろすヒルメス。2つの衝撃的な事実を利用し、本腰を入れて自らの野望に向けて歩き出す。別の場所では、ファランギースとアルフリードが事件に巻き込まれる。アルスラーン自身の活躍はさらに身を潜め、ヒルメスを中心に今後の複線らしき事件がさまざまな場所で起こる。中でも今までの物語でもっとも焦点が当たってるヒルメスの話がメインで、そして良い。
2005.11.07
コメント(0)
『日曜の夜は出たくない』倉知淳 購入いまだ読んでない『猫丸先輩の推測』だが、どうやら猫丸先輩自身は、氏のデビュー作ともいえるこの短編集から登場しているらしかったので、どうせならそれから読もうと購入した。本来、買おうと思っていた『摩天楼の怪人』(島田荘司)は、まだ近くの本屋には並んでない様子。残念。
2005.11.02
コメント(0)
『アルスラーン戦記・旌旗流転』田中芳樹 読了再読。シンドゥラに進行した仮面兵団、チュルク軍に対して、アルスラーン軍が思わぬ方法でこれを追走迎撃し、王都にて更なる厄祭の片鱗を目にするところまでの話。再読のはずだが、まったく記憶に残ってるようなところもなく新作のつもりで読めた。おそらく第二部のメインであろう敵の影がアルスラーンの前に登場するのだが、下手をすると戦記たる物語が、ただのファンタジーになってしまう可能性も。どうなるアルスラーン戦記。
2005.10.30
コメント(0)
『悪人志願』江戸川乱歩 購入『電子の星』石田衣良 購入『悪人志願』はいつもの全集。随筆集で太い、そして高い。『電子の星』は『池袋ウエストゲートパーク』の4冊目。文庫が出ていたので購入しておいた。
2005.10.21
コメント(0)
『アルスラーン戦記外伝・東方巡歴』田中芳樹 読了アトロパテネの会戦より前の年。『黒衣の騎士』ダリューンは使節団の護衛として絹の国にいた。そこで聞いた絹の国の話と、出会ったある女騎士との物語の序章。アルスラーン戦記の外伝で、ダリューンに焦点を当てている話。話としてはあまりに短いが、終わり方を取ってみてもまだ先の話がある模様。何時書かれるのだろうか? 最近でた英雄譚(小説宝石特別編集)には漫画も描かれている。
2005.10.19
コメント(0)
『アルスラーン戦記・仮面兵団』田中芳樹 読了再読。アルスラーンが王座につき、奴隷解放をなしたパルスに、周りの国々が蠢動する。西からはミスルが、東からはチュルクがパルスを狙う。そのパルスをはさむ二国に現れたる銀仮面の男、ヒルメス。どちらかが、もしくは両方が偽者か? それぞれの国でそれぞれの思惑が駆け抜けぬけ、チュルクに100騎を超える銀仮面の集団が現れるまでの物語。大きな戦いのない巻だが、それぞれの国、人物が自らの思惑でことをなそうとするさまが、大掛かりな心理戦のようでよい。アルスラーン戦記のまだ完結していない第二部の始まり。
2005.10.16
コメント(0)
『安達ヶ原の鬼密室』歌野晶午 購入『月は幽咽のデバイス』森博嗣 購入『アルスラーン戦記・王都奪還』田中芳樹 読了再読。いよいよパルス軍本体が、王都に向け進行を開始する。しかし、王都はすでに王位継承者を名乗るヒルメスが奪還。パルス軍本体と対峙する。王都を脱出したルシタニア軍には、アルスラーンが率いる軍が戦いを挑む。第二次アトロパテネ会戦にてアルスラーンはルシタニア軍を撃破。そしてさまざまな犠牲と、思惑をへて王都奪還をなすまでの話。いまだ前に読んだ記憶は戻らないものの、第一部のクライマックス。そして後に続く物語の複線とがあいまって絶好に面白い。第4章のラストはとても感動的でよかった。『安達ヶ原の鬼密室』は、歌野晶午の作品で一番面白いとの意見をちらほらと聞いたような気がしたので、前から探していたもの。『月は幽咽のデバイス』(森博嗣)は読む予定のVシリーズ第3弾で、せっかくなので、ついでに購入しておいた。
2005.10.09
コメント(0)
『アルスラーン戦記・風塵乱舞』田中芳樹 読了『へルター・スケルター』(21世紀本格収録)島田荘司 読了『アルスラーン戦記・風塵乱舞』再読。南方で5万の兵を集めることになったアルスラーン。水の都で海賊を撃退。水の都で民衆の支持と資金、そして新たな仲間もそこに集う。ペシャワール城のパルス軍本体はいよいよ王都奪還の準備を完了。その一方で、占領下にある王都では更なる困難を抱えてパルス軍を迎える羽目になるまでの話。まだまだ、物語上のアルスラーンの存在はたいしたものではないが、少しずつ、そして確実に良き人材がそこに集っている。『へルター・スケルター』島田荘司目覚めると、私はすべてを忘れていた。白衣の女医に問われるまま、私は私を思い出す。制限時間は5時間。それを過ぎれば私は私でなくなってしまうという。私は誰で、何をしてきた人物なのか? 私にビートルズの『へルター・スケルター』がもたらすものとは?何気に手に取った島田荘司責任編集の本に収録されていた未読だった短編作品。いわゆる『脳の構造』に対するミステリで、少々難解な物語だが、島田荘司独特の説得力は健在だ。
2005.10.08
コメント(0)
『アルスラーン戦記・征馬孤影』田中芳樹 読了再読。王都奪還を目指し、西を目指すアルスラーンに、トゥラーン軍が南下し、居城であるペシャワール城に迫っていると報告が入る。やむ得ず、兵を還し、トゥラーン軍を迎撃する。その後、城に思わぬ来訪者が現れ、アルスラーンが新たな旅を余儀なくされるところまでの話。そろそろ前読んだ記憶が戻ってもよさそうなところだが、いまだ皆無。しかし、目的を果たしそうなところで、新たな難題を抱える展開が続くなぁ。
2005.10.03
コメント(0)
『アルスラーン戦記・魔軍襲来』田中芳樹 購入『猫丸先輩の推測』倉知淳 購入2004年刊行予定だったアルスラーン戦記の新作がやっと登場。ちょうど再読中なので、その延長で読むことにしよう。もう一つの本、倉知淳という作家も知らなかったし、『猫丸先輩の推測』も初めて見かけたのだが、購入した。手に取った理由は、タイトルに惹かれたせいもあるが、表紙の唐沢なをき氏の絵に妙にひきつけられたからで、なかなかよさそうなので購入。もしこの本がよければ、それを発見させた一番の功績は、唐沢なをき氏となろう。
2005.09.30
コメント(2)
『アルスラーン戦記・汗血公路』田中芳樹 読了再読。東の憂いを一時的に取り除いたアルスラーンが、各地に檄を飛ばし、各地に散らばる諸侯を集めて、王都奪還のため戦いをしていくまでの物語。王都でも、ある事件が起こる。要塞を落とすナルサスの策は特異すべきところはそんなにないのだが、いまさらながら各登場人物の戦闘の躍動する姿の描写はすごい。
2005.09.26
コメント(0)
三代目の金田一少年作品が今日放送されてた。ただの少年に協力を…むしろ事件解決を共用する刑事ってどうよ?作品はともかく個人的に『金田一耕助の孫』という部分には、かねてより賛同しかねる。ただ、『金田一少年の事件簿』という作品については、別段かまわないとは思っている。どうでもいい話だが。まあ、トリックのほとんどが有名作品のパ○リなわけだから、トリックの完成度が高いのは事実。ただ、推理作品をよりメジャーにした点は評価に値するだろう。劇中、金田一少年の推理について『あの金田一耕助の孫のくせに』とか『さすがは金田一耕助の孫』という台詞が横行する。エンターテイメント性を求めるがゆえに致し方ないのだろうが、それは間違いである。はっきりと間違いである。金田一耕助作品を読んでいればわかることだが、金田一=すごい推理という定義はなりたたない。金田一耕助は名探偵ではあるが、すごい推理をしたことは基本的にはないのだ。 金田一耕助は、事件にかかわる情報をまとめてそれをつなぎ合わせ、それを報告する。それだけなのだ。 金田一耕助は、ホームズや御手洗潔のような鋭い推理で事件を解決する探偵ではない。情報をつなぎあわせて真実を暴く探偵なのだ。私は最も頼りないとされるこの名探偵の意味はそこにあると思う。だからどうしたといわれてもこまるが。まあ、推理する金田一という点においては、古谷一行の金田一を初めとするドラマの作品が推理を強要されているので、結局原作者の方もそちらに影響を受けて、推理する名探偵金田一耕助と思ってしまったのだろう。いや、だからどうしたといわれてもこまるって。
2005.09.24
コメント(0)
『アルスラーン戦記・落日悲歌』読了再読。アルスラーンは東の憂いをなくすべく、東国シンドゥーラの王位争いをしている王子の片方に加担して、国の一時的な平定に望む。一方のヒルメスも部下を、兵を集めながらその足がかりを固めていく。それぞれの目的を果たすため、自らの力で、その利益を利用して、また漁夫の利を得てそれぞれの思惑が、交錯していく。そのすべてが、自分の思惑通りにいくか、いかないかはそれとは別の所にある。
2005.09.20
コメント(0)
『アルスラーン戦記・王子二人』田中芳樹 読了再読。各勢力の思惑が少しずつ明確にされていく。アルスラーンは優秀な人材を保ちながらも、軍はおろか勢力さえもないまま東へ。歴史を語りながらも『銀河英雄伝説』にくらべて、描写がエグイ箇所が多いこの作品だが、その原因たるところが、信仰を反映しているせいだろう。実際の歴史でもそうだが、信仰というものは、自らを絶対なる正義とする。故に、敵対なる信仰は絶対悪となり、それに与える処遇は非人道的な残虐なものとなってしまうのだ。そこに信仰の恐ろしさを感じる。
2005.09.15
コメント(0)
『アルスラーン戦記・王都炎上』田中芳樹 読了再読。恐ろしいほど前に読んでからずっと読んでいなかったものだが、少しミステリでないものを読もうと思って久々に読んでみた。登場人物の名前をうっすら覚えている程度なので、ほぼ新作を読む感覚だ。第一巻『王都炎上』では、パルスの国が滅び、王子が決起するところえ終わるのだが、登場人物は少なからず多いものの非常に読みやすかった。まだ未完なのだが、2004年予定の新作がまだ出ていない。記憶では第2部が始まってすぐのところまでしか物語は進んでないはずなのだが……
2005.09.11
コメント(0)
全132件 (132件中 1-50件目)