この地球の、同じ時間を   *百世のカフェ・ルーチェ*

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2007/11/24
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テレビで「しゃばけ」を観た。

ともかく・・・・ 江戸はなんて豊かだったのだろう と、
ため息が出そうになった。

時代は時間とともに進化していくように思いがちだけれど、
実はそうではない。

弥生よりは、縄文の方が進んだ社会 だったことは、
いまでは多くの人に知られている。

そして、現代と江戸を比べたなら、




まず、 江戸は先進的なエコロジカル都市 であった。
廃棄物としての灰は、水路を利用して運ばれ、染色などさまざまに活用された。

それに比べ、
「ただ地面に埋めて、負の資産を増やし続ける」現代のていたらくぶり はどうだろう?
江戸の足もとにも及ばないじゃないか。

声高にリサイクルを叫ぶのは、
ほとんどがワンウェイの使い捨てだからだ。
江戸はほぼ100%と言っていいほどの循環型社会だったのに。


男女だってそうだ。
江戸時代はいまよりもずっと男女平等。
三下り半は、離婚時に女性に非がないことの証明書。


もちろん、結婚の前後で財産分与も平等。
第一次産業の時代だから、
現代と違って、男女の賃金差もない。

だって、みんな自営業なのだから。
会社だったら、なんだかんだと給与差をつけるけれど、
男が作ろうが、女が作ろうが、米や野菜の値段に差がある?

男性が作ったか、女性が作ったか、知ってる?
知らないよね。ならば当然、価格差もつけられない。(笑)

そして、江戸期は、 現代とはまるで違って、
父親育児が当然だった時代。


お城に勤める 武士が、病気の子どもを連れて職場出勤
しちゃったりするんだから!!
今でいうと、官僚の男性が子連れで仕事に来るようなもんよ。

しかも、寺子屋に代表されるように、教育パパ全盛だし。(笑)

母親は仕事が中心。つまり共働きが常識の時代 で、
子どもは地域社会と、大家族の手で育っていた。
「ねんねんころりよ」の歌もそうだよね。

現代の3歳児神話は60年代に作られたものだし、
母親が育児にかかりっきりになるのも、
現代だけの片寄った傾向だ。


はぁぁぁ~。
江戸って、本当に豊かだと思う。

人が・・・、そして文化が・・・。
能、歌舞伎、文楽、落語、
浮世絵、彫刻、建築、

百花繚乱に美しい。


そして、しゃばけは主人公の 圧倒的な弱さ がいい。

だいたい、いつから
「強さ」が男の象徴に
なっちゃったのだろう?


肉体的な体力、欲望や競争力、経済力・・・・

そういったものを誇る男たち
を見るにつれ、
どこか裏悲しさを感じるのは、私だけだろうか?

しゃばけの主人公は、吹けば飛ぶほど弱い。
セリフはほとんど吐息のよう。
欲もまったくなくて、腹違いの兄に身代をゆずると言い出す。

そんな主人公が勇気を出すのは、
自分を守り、支えてくれてきた人たちに応えるため。

弱さを持っているからこそわかる、やさしさで、
邪を受け止め、ほどいてしまう。



そういう力を認める時代が、来たんだ・・・。
そういう男性主人公が、出てきたんだ・・・。


なんだか、うれしくなりました。(*^_^*)


P.S.
個人的には、不妊のシーンや、主人公への母の言葉にジーンと来ました。
身につまされるなぁ~。

だけど、本当の江戸時代は、血縁にこだわらなかったんだよね。
貧しい農家から大店へ引き取られた伊能忠敬はじめ、
養子はまったく珍しくない時代だったから。





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Last updated  2007/11/25 02:11:31 AM


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