この地球の、同じ時間を   *百世のカフェ・ルーチェ*

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2008/01/12
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カテゴリ: マザハラ
ずいぶん前からお話していたマザハラ(マザーハラスメント)。
その原稿を少し、オープンしますね。
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第○話 ぜいたくな悩み

「いいじゃない。あなたは結婚して、子どももできて。幸せじゃない。
いったい何が不満なのよ?」

出産祝いに来てくれたサキは、まだ独身。
仕事を続けているからだろうか。
久しぶりに会うと、自分とは全然違って見える。なんだかまぶしい。


ぜいたくな悩み?
羨ましいのは、私の方だ。
私だって、少し前までは同じようにオフィスへ通い、おしゃれやショッピングを楽しんでいた。
だけど、今は、オムツを替え、食事を食べさせ、
会話が成り立たない子ども相手に一日を過ごす。
会社のコピー取りにもうんざりしたけれど、今よりはマシだよ。

それもたった一人で全責任背負わされてるみたい。

なんでもすぐ「母親は……」「母親でしょ」って。
その言葉を聞くと、どこかがヒリヒリする。


なのに夫は「いいじゃないか、おまえは。
一日子どもと家にいて。遊んでいるようなもんだろ(笑)」って。

違う!違う!違う! 
だって、子どもって、ひとときも目が離せない。
24時間365日休みがない。どれだけ神経が疲れるか!


誰もわかってくれない。
何もわかってないくせに、「幸せ」って決めつける。
もういやだ。子どもなんて、いなくなればいい!! いらない!! 私を解放してよ!!

翌日。昨日と変わらない朝。
何も変わらないことが、体と心をまた重くする。
(続く)

第○話 謝ってばかり

バスを降りてからも、ベッタリと嫌な感情がからみついたまま。

「開き直ってるよ」「いやだねぇ、近頃の母親は」「親も親だよ」
……投げつけられた言葉が、ぐるぐると頭の中をリフレインする。

ふと気が抜けた一瞬の間の出来事。まったく気がつかなかった。
「母親なのに」気がつかなかった私が悪いの? 

だけど、
だけど。
1秒も子どもから目を離さないでいるなんて、そんなことできない! 

お店で、お金を払うのにお財布を開く間にも、サッとどこかへ消えて姿が見えなくなる。

一日中、子どもの動きから目を離さないようにしているけれど、
どうしても目が離れる瞬間はある。
それすらも許されないの?


すごく疲れる。何かする度に子どもを止めて、
謝って、
謝って、
謝って……。

なんだか子どもが産まれてから、謝ってばかりいるみたい。

どうしてこんなに謝らなくちゃいけないんだろう?
(続く)
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第○話 (↓マザハラブログ http://mazahara.at.webry.info/ 
に投稿していただいた言葉から)

「そういえば、私も嫌なこと、言われたことあるわ」
ママ友の言葉に、耳がピーンと立つ。

「2人目を妊娠中のことなんだけどね。
ツワリがキツくて、上の子をあまりかまってやれなくて。
ベビーカーに乗せて、ぼうっとしていたら、
『いまどきの母親は何してるんだろうねぇ。
ちゃんと抱っこしてやらないから、ぐずるんだよ』 って」

「ええーっ!ひどい!!」
それができるなら、やってる。
だけど、ツワリじゃ仕方ないってのに、どうしてそんなことで責められちゃうの?
「だからってわけじゃないけれど。3人目は体力的にも、とてもムリだわ。

だって、 ……私ひとりで、全部背負いきれないもの」

別のママ友が、話を続けた。
「そういえば、私も」
「なに?」
「『そんなお腹して、まだ会社に行くの? 生まれてくる子供のこと考えたら?』 って」
「ええーッ!!!」みんなの声が揃う。

「おなかが目立たないツワリだと育児をさぼっていると誤解され、
おなかが目立って来たら来たで、嫌味を言われるなんて」
思わずため息が出た。
(続く)
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第○話 (↓マザハラブログ http://mazahara.at.webry.info/ 
に投稿していただいた言葉から)

そのとき、テレビからニュースの声が耳に入った。
「部屋にいた幼い兄弟が焼死。母親は買い物に出ていて留守でした」

胸がざわざわして、なにか引っかかる。
そう。これじゃ、母親が外に出ていたから焼け死んだ、
母親さえ子どもから離れなければ、死ななかったっていうこと?
(中略)
さっそくブログや掲示板をのぞいてみた。
やっぱり!
さっきのニュースにたくさんの苦情が届いて、「両親は」に表現を替えたそうだ。

嫌な気分がしたのは私だけじゃなかった。
ホッとしつつ、ふと気づいた。
そうか、こうして いちいち声を上げることが大事なんだ。
苦情が出なかったら、そのままだったかもしれない。

電話やFAXやメールで、たくさんの人が苦情を送ったからこそ、テレビ局も修正したんだわ。
私たち一人ひとりの力は微々たる小さなものだけれど、でも……。

それでも、決して無力じゃない!!
闘う前から逃げてちゃ、何も変わらない。

小さなことかもしれないけれど、ちゃんと手応えがあった。
私たちにも「何かを変える力」がある!!

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お母さんが理不尽に責められる日本の社会風潮をなんとかしたくて「マザハラ」という言葉を創り、
でも、子連れでは本屋さんにもいけない・・・
単に本を出すのじゃなく、
セクハラのようにブームになる言葉にしなくては・・・。


そこから、ケータイ小説という方向性が定まって、
1年ほど前、実はインプレスさんと発表の話が進んでいたのです。

ところが、気に入ってくださっていた編集者さんがマンガの部署に異動、
結局、会社も退社されて、話が立ち消えになってしまいました。

そこで、まずは子連れ母親が変えるスーパーで買える育児雑誌
「別冊PHP」で連載できないかと思い、PHPさんへアプローチ。

すると、企画を気に入っていただき、「本で」という話になって、
編集会議はパスしたのですが、営業からNGが出て流れたのが、半年前の夏 のことでした。

結局、どこでどうアプローチしていくか、決まりませんでした。
だって、ブームになって世間に広がらなくちゃ、
お母さんの現状は変わらないもの!


すると年末、おりおんという新しいケータイサイトが始まりました。
http://de-view.net/pc/

ここで今、「クワガタと少年」で有名な「エブリリトルシング」が読めるんです。
ほとんどのケータイ小説って、恋愛ものばかりだけれど、
この「エブリリトルシング」は違う。
ケータイからしかアクセスできないのですが、
とても希望を感じさせてくれる物語でした。

恋愛でなくていいケータイ小説のサイト。
しかも、懸賞金付きのコンテストをやってる。

いつまでもグズグズしていないで、
ともかく、これにチャレンジしてみようって、思ったんです。



応募規定は、150ページ以上。
ブログと違って、一度配信すると、修正がきかないので、
まず150ページ分をザッと荒く仕上げてから配信しないと、
尻切れとんぼになりかねないと考えました。

それで、30ページ程度はこれまで見本原稿で書いていたのですが、
急遽!!150ページ分を書き進めています。

ふだんは小学生の娘がいて集中しにくいのですが、
この3連休に雪体験ショートステイに参加させたのさ♪

せっかくの3連休をちっとも遊ばないで
書き放題というのも不健康ですが、まぁ、いいっす。(´Д`)
(ああ、一段落したら、恋でもしたいわ。な~んて・笑)

今年は、いじめとマザハラに捧げるので。
今日は夕ご飯も食べそこねてしまった。もう11時だ。あうあう。

以前にマザハラを告知させていただいた際に、
こちらのサイトにみなさんの経験をお寄せいただきました。
http://mazahara.at.webry.info/


いま、原稿を書き進める中で、 すごくすごく参考になっています。
だって、リアルな言葉や体験ですもの。



そこで・・・・

あなたの思い、こんな体験をした・・というお話を、

このブログかマザハラブログのコメントに寄せていただけませんか?

私が、あなたの体験をストーリーの中に組み入れて、ケータイ小説に仕上げます。
あなたのお話がケータイ小説の中に登場するかも。




自分のネタだけでも書けるけれど、
できれば、みんなの思いを言葉に載せられればって思います。

もちろん全部をお載せできるわけではなく、
ストーリーの流れに合うものをピックアップさせていただくことになりますけれど。

これまでコメントしたことのない方も、
どうぞご遠慮なく書き込んでみてくださいませんか。
私がストーリーの中で、代弁しますから。(^_^)

「それってマザハラ!?」ケータイ小説(無料)
http://de-view.net/index.php?PS=S0KhBSPb&LU=novel/novel_disp_book&novel_number=6863





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Last updated  2008/05/17 11:42:40 AM


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