1.Desire 2.Lip Service 3.Givin' It Up 4.Sweet Spot 5.Sookie Sookie 6.All the Way 7.When I was Your Man 8.Shining Star
10.Anytime
Euro的な雰囲気に走っていたRichardだが、今作では10年代的なスムジャに帰ってきたなあと始めて聞いていたときに感じていた。しかし、クレジットを見て納得だ。サウンドクリエーターはPaul Brown(Guitat)とJeff Carruthers(Keys)の二人。この「カッチリ」としたアレンジはPaulしか出来ないかもね。別な言い方をすれば、PaulはRichardの美点を際立たせるアレンジが出来るわけで、そこが1曲目から顕著だと思う。あまりSythの音は強調せず、リズム隊を濃密に聞かせている。その上で、要所にRichardの美点である「濁る」音を入れながら滑らかに「歌う」Richardは彼が得意とするアーバンでセンシュアルな雰囲気を醸し出しながらアルバムは1曲目、2曲目と進む。僕としてはちょっと「スポーティ」さを感じる3曲目が美点の「濁り」を美しく聞かせているなあと思う。このアルバムの中では爽やかな4曲目はちょっと良い休憩?5曲目からはセンシュアル・センチメンタルに一気に夜の雰囲気になるのかな。6曲目のAll the Wayは街の喧騒の雰囲気も濃厚で、夜を楽しむ恋人達のイメージかな。Richardの小節が最高。7曲目はBruno Marsのかなり悲しいBallad、 When I Was Your ManをRichard節のセンチメンタルでカヴァーと言うことだろうね。 対称的にThe ManhattansのShining StarではHamond B3とJerry Heyを従えながらFunky&Soulにテナーを聞かせる。カヴァー曲では僕はこのトラックが一番好きかな。さて9曲目はセンシュアルにPaul BrownとのDuetで聴かせるアーバンなトラック。中盤からの「タイコ隊」とTenorとGibsonとの聴かせ所が好きでござんす。そして最後はしっとりとBrian McKnightのAnytimeを90年代風のアレンジで聞かせる、でも、やっぱりリズム隊の音が際立つのは10年代なのかな。あくまでも90年代風なのかもね。いずれにしても一つの物語のように一気にアルバム全体を聞くのが僕としてはお勧めです。