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August 5, 2005

まだ携帯なんて持っていなかった頃の話

テーマ：ちいさな旅～お散歩・日帰り・ちょっと１泊(43649)

カテゴリ：思い出

免許を取って1年して
屋根が開く赤い小さな車を買った

夜になると男仲間を集めて
バイトのない日は毎晩の様に
色んな所へ出かけた

その頃良く真夜中の海を見に行った
実際は付き合えなかったけど
いつも付き合ってくれた子がいた

夜だから混んでもないのに

高幡の山を登り
動物園を抜け
中大の坂を下りて
南大沢から山を越えて
相模原駅を横目に
129を南下し
厚木を抜けて行く

246と交差する手前のデニーズで
無意味にコーヒーを飲んだり
お金がないもんだから宇佐美で
2000円ぶんだけガソリンを入れたり

コンビニで缶のジュースを買ったり

その時がゆっくり流れる様に
できるだけ寄り道を楽しんだ

134にぶつかる頃には
いつも2時を回っていた

でもいつも右へ曲がる
花水川橋の手前虹が浜で
防波堤に座って海をゆっくり見る
始め何も見えないんのだけれども
目がなれると海の色が見えてくる

それから海猫に挨拶をして帰る
海猫って言っても
鳥のウミネコじゃなく
海に住み付いている普通の猫
不思議といつも出会えた
猫が好きな彼女は喜んでいた

来た道をなぞるように戻り
彼女をひとり暮しの
アパートに送り届け
家に着く頃には
もう東の方は明るくなっていた

２限には行けないかな？
って思いながらも
不思議としっかり起きて
前から8列め位でノートを取った

もう15年位前の話
あれから一度も行ってないけど
今も変わらずあの道はあるのかな
あの海猫もまだいるのかな
彼女は元気かな

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