ら組三番町大安売屋碧眼の魔術士

2005年10月28日
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カテゴリ: たまには素のまま
もちろん、私はギルドもギルドの仲間たちも放置し、
無責任極まりないことに、何も真意を告げていないままだった。

思うところをきちんと話して、けりをつけるために、
クロノスに帰っていくべきとは判っていたが、どうにもそれが出来ない。


ところが、出張先で「白熊」につられて会った寝落ち王のマジシャンに誘われ、
数ヶ月ぶりにマジ・コロで沸き立つ大陸へと降り立つことになった。


久しぶりに言葉を交わしたギルメンも、ラピ3の旧友たちも、
インしなくなる前とまるで変わらずに、暖かい言葉をかけてくれる。

話したくないことがあることも、隠したまま抱えているものも丸呑みして、
それでも「おかえりなさい」と言ってくれる仲間が嬉しかった。

そして、何よりも申し訳なくて、居たたまれなかった。




八方美人的に生きる自分が嫌で、誰よりも許せなかったんだ。

人に嫌われたくない、いい人でいたい。

きれい事だけで渡っていこうとする。


いい人を演じる欺瞞に疲れちゃったし、もう「嫌なことは嫌」と言いたかった。
それを素直に出せないから、逃げていたんだ。



そんな最中だった。

色々なことに辟易としていた夏の終わり。


いつもカラオケや食事に付き合ってくれていた友人のひとりから、
妙に気になるメールが届いた。


今にして思えば、それがすべての転機になった。






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最終更新日  2005年10月28日 07時28分12秒
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