ママの偏差値

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

やかまし村のピッピ

やかまし村のピッピ

Favorite Blog

らぴすらずり・うぃ… らぴすらずり♪さん
くれっしぇんど ユウキ☆ママさん
徒然日記 red hot chiliさん
ドタバタ中学生活&… よし母さん
海辺のアルバム 屁をこいたBONさん

Comments

やかまし村のピッピ @ Re[1]:私が守っていること(12/11) すみれさん いつもどうも有難う。お返事…
やかまし村のピッピ @ Re[1]:私が守っていること(12/11) ぷうこpuwapuwaさん こんにちは。お返…
やかまし村のピッピ @ Re[1]:私が守っていること(12/11) ぺこ1515さん こんにちは。お返事…
やかまし村のピッピ @ Re[1]:私が守っていること(12/11) くまちママさん こんにちは。お返事が…
やかまし村のピッピ @ Re[1]:私が守っていること(12/11) まちろうママさん こんにちは。お返事…

Freepage List

2005/01/30
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
中学受験入試は筆記テストがメインで、プラス面談があるかないか、

ごく一握り。
全ては筆記テストの点数で合否が決まるのだと思う。

そんな中、『口頭試問』という非常にユニークな入試を実施している
学校がある。
T女子中。私が中学生の頃も同じ入試スタイルだったと記憶する。

口頭試問とは、あらかじめ学校が用意した課題、例えばビデオ視聴や
実験観察、先生の話を聞くなどの後に、配られた課題に記入し、


自分の言葉でまとめたことについて、どんな手順で考えたか、
なぜそう考えたか、等が説明できる力をきちんと見る試験を
行うと説明されている。

面談で受験生は記入した課題について、先生からの質問に答える。
正解か不正解か、という論点ではなく、たとえ間違っていても、
指摘されて気づいて直す、直せなくても、考えを述べていく
過程がしっかりしている、等など、おそらく、その子の真の中身を
確認するのが目的ではないかと想像する。

口頭試問以外に2科目の筆記試験もあるが、
やはり合否を決めるのは口頭試問であるらしい。

T女子中の入試要項には



とある。
入試が学校教育の始まりというスタンスは非常にユニーク。
教育理念は、ひとことで言うと「人間教育」ともある。

人間教育、どこの学校でも聞かれる言葉のようだか、
私の印象では説明会で、これだけ学力向上以外のことに

それくらい、進学率ではなく、心と身体を健やかに育て、
自立した女子を育成することに真剣な学校という印象を受ける。
そして本当の意味での個性を大事に伸ばそうという教育方針は
実際のお子さん達の非常にのびのびとした様子からも伺える。

口頭試問という珍しい入試のため、合否の基準がわかりづらく、
偏差値の高い子が受かるとは限らない。
外部の人間が客観的に採点できないので、多くの塾ではこの学校の
入試を勧めないと聞く。
T女子中受験専門の塾があるが、確かに、筆記試験対応策のみでは
なかなか本番で実力を発揮するのが難しい、と思う。

実はさくらはT女子中を受験した。
「学力以外の部分で採点してもらえるなら」という可能性に賭けた
甘い気持ちも大きいが、何より私も夫もT女子中が好きだった。

建前に聞こえがちだが、「心とからだの健康を育てる」という
あたりまえのことに、全力で取り組む学校の姿勢に強く共感していた。
先生方の様子を見ていても、非常に熱心さが伝わってくる。
熱心とは、学力向上のカリキュラムにということだけではなくて、
子どもの成長を助けたい、ひとりの人間として向き合いたい、
という気持ちが伝わってくるのだ。
この先生達なら、安心して娘を預けられる、何かあった時、
絶対に頼りになる、そう信じられる雰囲気がある。

実際にT女子中の卒業生を数人知っているが、なかなか個性的である。
学校案内に掲載される進学先を見ると、もちろん、東大をはじめ、
国公立、有名私立へも多数進学しているのだが、その中に、
芸術系、美容系などの幅広い分野の専門学校も目に付く。
ひとりひとりが自分の進む道を、本当の意味で探すことが
できる6年間なのだろう、と思う。

さくらにはこの口頭試問がかなり大変だったようだ。
問題の一つは出生率のグラフを見てのやりとりだったようだが、
先生はおだやかながら、「なぜこの年は出生率が下がったのだと
思うか」等の「あなたはどう思うか」「それはなぜか」という
方向で、色々と尋ねたそう。
さくらはそもそも理路整然と説明するのが超苦手。
深く考えることも苦手だから、彼女なりに必死に考えた答えに、
更に突っ込まれるともうお手上げ。
その場にいない私にも、やりとりが目に浮かぶようだった。

悲しいとはいえ、ご縁が無かったのは当然の結果と思う。

僭越だが、T女子中は口頭試問を通して、時に意地悪とも
思えるような質問を通して、
わからない問題にぶつかっても、あきらめないで、
粘り強く考え続けることができる資質を持った子どもを
探しているのではないかと思う。
暗記でも点数がとれる筆記試験だけでは見えてこない、
子どもの資質を是非見たい、学校が共に学びたいと思う、
そういう子が欲しいと言っているような気がする。

先日夫が「これって、比べるのはどうかと思うけど、
T女子中の入試と重なる部分があるな」と言った。

それは堀紘一さんの著書『人と違うことをやれ』の一節にあった。

経営コンサルタントとして有名な堀さんは、ご存知の方も多いと思うが
東大から、三菱商事へ入社、社内留学でハーバード・ビジネススクールにて
MBAを取得。

彼がハーバードで経験したことが、T女子中の目指す教育、
入試と重なると言うのだ。

1日80分3コマの授業の為にそれぞれ4時間の予習が必要なほど、
ハイレベルな授業。一つの事例に対して、教授の授業ではなく、
学生中心のディベート方式。しかも「正解」は提示されない。

堀さんはかなり戸惑い、驚き、そして悩んだそうだ。
どの意見も正解に思えるが、授業で答えを出さないので、わからない。
悶々と考え悩み続け、思いきって教授を訪ね、なぜ正解がないのか、
どうすればいいのかを聞いてみた。

その時の教授の答は
「君は実に優秀な学生だ。君のような優秀な学生はめったにいない」
だったそう。

驚く堀さんに教授は続ける。
「…大切なのは方法論を学ぶことではなく、何が問題かということを
常に考える思考力を養うことなのだ。
…学問においても、人生においても同じことだ。
…『何が問題であるか』ということにおおいに悩みなさい。
やがて2年経ったころ、君はすばらしい経営者になっているよ」と。

堀さんはこの教授の励ましを胸に、見事最優秀学生として
卒業するに至る。

堀さんはこうも書いている。

「アメリカの教育の根幹は小学校から「考えること」を
学ばせることにある。…小中学校にはスピーチの時間もあって
早くから論理的な思考力とプレゼンテーション能力をトレーニング
するわけである。…高校になるとディベートをさせるようになる。
与えられたテーマに関して自分は大反対の意見を持っていたとしても、
賛成組に回されたら、賛成の立場で反対組に対して反論し、論破して
いかなければならない。
…このようにして自分で考え、それを論理的にまとめて発表する
訓練を小さい頃から積ませるのがアメリカ式の教育の特長である。」

(よくアカデミー賞授賞式で、受賞者が喜びのコメントを
述べる時、なんと気が利いてユーモアのセンスあふれる、
オリジナルな言葉で気持ちを表現するのだろう、
カッコいいなと思っている。
あれもこのようなアメリカ式教育の賜物ではなかろうか)

「これに対して日本の教育はもっぱら記憶力を問うのみだ。
…むしろ独自で考え、それを積極的に発表するような生徒は
異端児扱いし、排除しようとする傾向がある。
…目立ってはいけないのである。

…日本の教育ではあらかじめ決められた一つの答以外は認めない。
教えた通りのことを覚えているかどうかだけ、
先生に言われたことを忠実に実行するかどうかだけを
唯一の評価基準とし、能力や人間性の優劣を決めてしまう。
これでは自分から何が問題なのかを考えるようにならない

…これからは次から次へとこれまでには経験しなかった、
まったく新しい問題がビジネス社会で起こってくる時代になる。
何が問題なのか自分で考えなくてはいけない。
そういう問題は記憶力では決して解決できないのだ。」

これはビジネス界や経営者を視野に入れての本であり、
入試と結びつけるのはやや乱暴かもしれない。

昨今では公式暗記では解けない問題を入試に出題する
上位校も多く、堀さんの言う「日本の教育」があてはまらない
教育を目指す学校だってあるのだと思う。

しかしながら、どの学校へ行くということではなくて、
これから自分の人生を切り拓いて生きていく子どもに
一番教えてやりたい姿勢はこれではないかと私は思う。
「なぜなのか、どうすればよいのか」をあきらめないで
考え続ける力。粘り強く行動する力。やり抜く力。

点数や偏差値、順位というのは目に見えるから、
親がこだわり、安心のものさしにするものだ。
私だって、娘の点数や順位に一喜一憂してきた。

でもそこだけにこだわっていると、見失うものが
あるかもしれない。結果が思わしくないと思えても、
実はその子がどう考えて行動したかに光をあてると、
違う成長が見えるかもしれない。

私が娘に言うべきことは、結果に一喜一憂することではない、
と思う。

娘がどれだけ粘り強く考えたのか、
苦手なことから逃げないで、あきらめないで、
頑張る姿勢を見せたのか…
そこを見つめながら、娘が成長できるように、
励まし、後から見守っていきたい。

堀さんに比べれば天地ほどの違いがあるし、たとえに
出すのもお恥ずかしいが、それでも大切なことは
学力のレベルに関係なく、同じではなかろうか。

私は娘にはご縁がなかった学校だけれど、
今でもT女子中をとてもいい学校だと思っている。

子どもを見守る目はいつでもこうあって欲しい、
一番身近にいる親である私はこうありたい。
そう思わせてくれる、入試だと思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005/01/30 09:44:12 PM
コメント(18) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: