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北 博典

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坂東太郎G @ チャンプルーの舞台(04/27) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…
2011年12月25日
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 戦争は何と理不尽なのだろう。連合艦隊司令長官、山本五十六も、理不尽をやむなしと引き受け、戦時を生きた人だった。

 半藤一利の原作を映画化した本作で描かれるのは、真珠湾攻撃の口火を切らざるを得なかった指揮官の苦悩だ。

 映画の前半、山本が戦争とどう向きあおうとしていたか、が描かれる。日独伊三国軍事同盟を巡り、陸海軍が対立を深めていた頃、護衛の憲兵の必要を尋ねられるほど、山本(役所広司=写真)の反同盟の主張は明確だった。同じ立場に立つ、米内光政(柄本明)、井上成美(柳葉敏郎)と言葉を交わし、開戦後の資材の不足を懸念し、海軍首脳会議で詰問する。厳然たる姿から、その思想が強固であることがうかがえる。

 しかし、1939年、第2次大戦が勃発、翌年、三国同盟が結ばれる。日本軍も南部仏印に進駐し、1941年、ついに対米開戦へ。海軍次官から連合艦隊司令長官に転じていた山本も、時局に抗しきれず、真珠湾攻撃に打って出る。

 その後、戦局が日本に不利に進み、1943年、山本が戦死するまでの展開は、三船敏郎が山本を演じた「連合艦隊司令長官・山本五十六」(1968年、丸山誠治監督)と比べても、異同は少ない。ただ、二つの工夫が、山本がこうむった理不尽を、三船版より際立たせる効果を上げている。

 その一つが、マスコミの描き方だ。大本営発表をそのまま報道し、戦意高揚をあおる新聞社の主幹(香川照之)らは、山本とは対極の存在。主幹は山本と面会し、自説を声高に訴え、世論を誘導しようとする。手の届かない場所で、好戦の気分が醸成されていくのは、山本にとっては、理不尽というしかなかろう。

 もう一つは、ものを食べたり飲んだりする山本の姿を何度も見せている点だ。家族と囲む食卓だけでなく、会議の席で好物の水まんじゅうをうまそうに食い、視察に出る前に飲めないウイスキーをたしなむ。好きなものを食べている時には、誰でも気が緩むのだろう。山本の素顔にほっとするが、それも一瞬にすぎない。むしろ、元の姿に戻った時の苦悩の深さを印象づけている。

 これらの理不尽を、冷静な目で見たのは、新聞記者の真藤(玉木宏)だ。戦争から帰還して、山本が抱いた理想に思いめぐらす彼の述懐が、心に響く。2時間20分。銀座・丸の内TOEIなど。(近藤孝)







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Last updated  2011年12月25日 13時18分28秒 コメントを書く


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