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リーダーに学び方を教える:イノベーションの現場で生きるための3つの学習戦術
http://www.lifehacker.jp/2015/10/151010how_to_learn.html
そこは、リーダーたちが、業界のめまぐるしい変化について、絶えず新しいことを学び続けなければならない場所です。
イノベーションに取り組むなら例外なく、未知なるものとの格闘を要求されます。
それが、成長と創造力に関して言えば、学習がとても重要(そして困難)である理由です。
スキルを教えることは、スキルの生かし方を教えることに比べればずっと簡単です。
近年の本の売上を見ればこのことは明らかです。
昨年の夏、本の売上はおおいに低迷しました。
私たちの社会は、13年という時間と多大なお金を費やして子どもたちに本の読み方を教えています。
ところが、研究によると、学校を卒業したあと、4人に1人は年間で本を1冊も読まないのだそうです。
本の読み方を知っていることと、本を読む意欲を持っていること、本から得られた情報や洞察の使い方を理解していることとは違うのです。
「Khan Academy」、「TED」、「Big Think」などのオープンな教育リソースの登場で、最高の素材にワンクリックでアクセスできるようになりましたが、学習環境は依然として混乱したままです。
専門家と自称するあまりに多くの声があり、誰が本物かを見分けるのも困難になってしまいました。
学習のもうひとつの障害は、時代や年齢によらず共通のものです。あなたが8歳でも80歳でも、博士でも高卒でも、新しいスキルを身に付けるには、失敗のサイクルを通り抜けなければなりません。
未知の世界に入れば誰だって初心者です。はじめのうちは失敗や過ちを覚悟し、それを乗り越える必要があります。
今や古典とも言える、米誌『Harvard Business Review』のエッセイ「Teaching Smart People How to Learn(頭がいい人たちに学び方を教える)」の中で、今はなきハーバード大学教授のクリス・アージリス氏は、トップの人々(失敗した経験がないほど優秀な人たち)こそが、最も柔軟性のない学習者なのだと語っています。
つまり、最高に頭のいい人たちほど行動を変えるのが難しく、イノベーションが最も起こしづらい人たちなのです。
新しいテクノロジーがものすごい速さで次々と登場し、労働文化や顧客の嗜好が絶え間なく変わる昨今、新しいスキルやアイデアをどのように取り入れたり対応すればいいのかを改めて学び直す必要があります。
以下、そのための3つの戦略を紹介します。
1. 学び方を学ぶ
まず、学習プロセスについての気づきを養いましょう。
1960年代、米カリフォルニア大学バークレー校のリチャード・バンドラー教授とジョン・グリンダー教授が、現在でも使われているNLP(神経言語プログラム)という認知的質問技法を開発しました。
この手法では学習を次の3つのタイプに分類します。
聴覚的学習
視覚的学習
運動感覚的学習
ハーバード大学の著名な発達心理学者であるハワード・ガードナー氏はこれを一歩進めて、以下のように、人は知能を多重に持っていると主張しました。
視覚・空間的知能
身体・運動感覚知能
音楽的知能
内省的知能
対人的知能
言語・語学知能
論理・数学的知能
物事を理解するときに自分がどうするかに注意してください。
新しい概念を理解しようとするとき最初にすることは何ですか?
マニュアルを読みますか? ほかの人がやっているところを見て学びますか?
人がそれについて説明しているのを聴く?
自分の学習上の強みを知ることは、自己への理解の助けになるだけでなく、他者とのコミュニケーションの助けにもなります。
有能なリーダーはみな、多元的な方法を駆使して教えます。
ひとりの人に通用するひとつのやり方が、グループ全体には適用できないことを理解しているのです。
2. 強固な学習リンクを構築する
ハーバード大学のドロシー・レオナルド教授とウォルター・スワップ教授は、学習を、ディープスマート(Deep Smarts)と呼ばれる、プロセスの階層と分類として概念化しました。
私たちは最も初歩的なレベル(指示やプレゼンテーション、レクチャーを与える)から始めて、段階的に、より複雑な形態の知的コミュニケーションへと進みます。
経験則を構築し、道徳を語り、ソクラテス的な問いを発します。これはやがて体験的な教育(ガイド付きの実践、問題解決実習、実験的演習)へと移行します。
学習者がそれぞれのスキル開発のどの段階にいるのかを注意深く見る必要があります。
学習者が各段階をゆっくりと登っていけるように支援します。
定評のあるマスターに初心者を指導させます。
マスターは年配のリーダーとは限りません。
それは、新しいテクノロジーを使いこなす若い人たちや、正規教育をほとんど受けていないが幅広い人生経験を持った人たちかもしれません。
3. 時間をかける
すべての学習者は発展途上です。
外国語を話そうとしたり、楽器を手に取れば、近道などないことがわかります。
対象に打ち込み、時間をかけることが誰にとっても必要です。
失敗に寛容になることを学ばねばなりません。
世の中には2種類の親がいます。
片方は「そんなことはやめろ」と言います。
他方は「痛かったねえ」と言います。
束縛する親を持つ子どもは、自由にやらせる親をもつ子どもほど多くを学びません。
子どもたちが危険にさらされるのは、親たちが「痛かったねえ」と言わないときだけです。
自分がどんなリーダーであるか、胸に手を当ててください。
周囲の人に失敗をさせますか?
それとも、最初から実験すらさせない?
学習をチームスポーツにしましょう。
異なるタイプの学習者をペアにしてみましょう。
専門も知識の水準も多様な人たちを集めてみるのです。
理想的な学習行動をモデルにして、自分のチームに日々の学習習慣を確立させましょう。
好奇心を示し、質問してみましょう。知っていることを共有するのです。
イノベーションの現場には始まりも終わりもなく、創造性と成長を常に追い求めていることを忘れないでください。
Teaching Your Leaders How to Learn|Inc.
Kevan Lee(訳:伊藤貴之)